その村は人族からも蛮族からも迫害される者たちが身を寄せ合い、お互いに助け合って暮らしている小さな村だった。
　彼らは「定期的に"穢れのない魂を持つ者"を捧げる」という約束と引き換えに、"とある御方"の加護を受けて穏やかな暮らしを得ていた。
　ある年、いつものように何処からか赤ん坊を攫ってきた彼らは、その生贄を大切に育てた。手足に枷はついてるものの、生贄の少女は衣食住に困ることはなかった。
　けれどそれだけだった。少女は村人の誰とも話したことはなかった。彼らにとって彼女はただの生贄で、逃げたり死んだりしなければそれで構わない存在だったから、わざわざ話しかけたり親しくしようとする者は誰一人としていなかった。

　そして少女が捧げられる前日、祭の雰囲気に浮かれる村に一人の旅人である男が迷い込んできた。常ならば余所者と関わることを拒む村人たちは、気が緩んでいたのか男の滞在を一晩許した。
　男は村の現状を把握すると、人目を忍んで少女に話しかけた。
　名前を聞かれた彼女は「ヴァルキリー」と答えた。それは種族名であって人名ではないことは理解していたが、名前を呼ばれた記憶はなく、自身の名前を知る術はなかったので、そう答えるしかなかった。
　男は少しの間沈黙すると「逃げたいか？」と問うた。少女は迷いなく頷いた。
　その晩、少女は旅人に連れられて村を逃げ出した。自分がいなくなれば他の誰かが犠牲になるか、"あの御方"の怒りを買って村が滅ぶだろうことを理解しながら。

　その後少女は旅人、もとい師匠と一緒にあちこちを旅していたが、彼の助言により魔導公国ユーシズにある『七色のマナ』へと入学することに決めた。

・マギテックとシューター
師匠がマギシューなので自然と自身もそうなった感じ。元々手先は器用だったらしく、適性もあったのだろう。
某先輩ほど熱烈ではないが、機械類は見るのも触るのも好き。

・プリースト（“慈愛と復讐の女神”ミリッツァ）
特定の信仰は持っていなかったが、師匠と各地を回っている道中で神殿にお世話になる事も多かった（食事と泊まる所を提供してもらう代わりに、神殿の困り事を解決したり、孤児院などの施設の運営を手伝ったり）。特にミリッツァの神殿に立ち寄る事が多く、その縁で神官になった。
…というのが表向きの理由。もうひとつの理由としては、仲間の痛みを少しでも軽減出来ないかと色々考えた結果、でもある。

師匠（ファクティス・ソーンディマール）から入学祝いで貰った愛用品。師匠のお手製で、ドラゴネットの皮で作られた物。

装飾品：背中、腰、足、その他
価格：非売品
効果：装備中、【クイックローダー】の消費MPを-1します。（ゼロにはなりません）
装備しているガンに装填されている、最後の1発を使用する際、その攻撃のC値を-1します。
この効果により、C値が「7」以下になることはありません。
この効果は、【バースト・ショット】などにより、まとめて複数の弾を使用した場合も発生します。
複数の対象に攻撃する場合は、攻撃の前に1体を選び、その対象にのみ効果が適用されます。
元々クリティカルが発生しない攻撃においては、この効果は発生しません。