ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

オレイザ(人間形態) - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
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オレイザ(人間形態)

分類:蛮族
知能
高い
知覚
五感(暗視)
反応
敵対的
穢れ
4
言語
交易共通語、汎用蛮族語、魔神語
生息地
さまざま
知名度/弱点値
弱点
先制値
移動速度
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP

特殊能力

なし

解説

 オレイザは、闇夜に蛍火のような微かな輝きを放つ、小柄で陶器のような滑らかな肌を持つ幼い少女の姿をした蛮族です。
 ログレス東部のダハーシュを支配する四柱の上位蛮族であり、「記憶」「予感」「羽化」の象徴とされています。
 その身体は影のように実体感が希薄で、夜の空気にふっと滲むような輪郭しか持たず、まるで視線を向けた側から曖昧に揺らいでいきます。
 瞳孔は蜘蛛の巣を幾何学模様に畳み込んだような形状をしており、ひとたび視線を交わせば、見る者は一瞬「自分が何者だったか」という確かな記憶を失います。
 足元には常に三方向に伸びる影があり、それぞれ過去・現在・未来を象徴するかのように異なる動きと揺らぎを見せます。
 その出生は、かつて蛮族たちが行った禁忌の大儀式──「心を持たぬ神の器の創造」に由来します。
 この儀式は戦争の制御と未来の支配を目的とし、命令のみを遂行する「意志なき神格」を造り出す試みでした。
 しかし、完成したのは命令を模倣するだけの子供の姿であり、彼女は命じることも、威圧することもなく、ただ周囲に「それが当然の行動」と思わせることで、無自覚に他者の行動を支配します。
 戦闘時、オレイザは自ら動くことはほとんどなく、三重の影と、彼女に付き従う無数の虫たちによって、敵の視界、思考、判断を静かに塗り替えていきます。
 これらの虫たちは言葉も意思も持たず、「既に知っていたものに従っている」かのように完璧な調和のもと行動します。
 それは使役というよりも、「同じ記憶に触れた存在同士」の共鳴であり、記録のように刷り込まれた秩序そのものです。
 この現象の根底には、かつて存在したとされる古代の「名もなき蟲魔神」の残響が関係していると考えられています。
 蟲魔神は「集団の無意識」「遺伝記憶の共有」「個を超えた集合知」といった概念そのものを体現した存在であり、時間や知性の境界すら不定形に溶かす力を持っていたと伝えられます。
 虫たちはオレイザを「見て従っている」のではなく、「最初から知っていた構造」として行動しているのです。
 しかし、オレイザ自身はそうした現象の意味を理解している様子はありません。
 ただ無垢な子供のように「虫たちはお友達なの」「私の秘密を聞いてくれるの」と語り、
 世界の果てを縫うように、今日もどこかを「遊びに」歩いているのです。

製作者:藍上陸樹

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