元気で直情的。悪い蛮族だろうと交渉すればワンチャンどうにかなると思ってる。
襲ってきたらアウト判定で撃つ。

割といい家庭の生まれ。ユーシズの金持ちの所の執事の娘。
少し前まで魔法学園「七色のマナ」の魔動機術学科に在学していた。
多分この調子なら進級できたけど校外学習中にはぐれて魔物に襲われて大怪我をし、
少ししてからなんか違うなぁってなって辞めて冒険者になった。
なんか勢いでやめちゃったからどうも実家の方に顔が出せない。
とりあえずは「悪い蛮族」を壊滅に追い込んで「善い蛮族」や「被差別種族」と「一般的人族」との隔たりをなくすのが当分の目的。

ユーシズ魔導公国、東区の家に生まれた。
父がアルヴで母が人間。父は東区で金持ちの屋敷の執事として勤務していた。
父が優秀だった影響なのか主人からも父からも、今後の屋敷を担う一員として期待されて育った。
一方で本人的には期待されて嬉けどそれより多くの外の人の父を見る目が嫌でしょうがなかった。
それに「ナイトメア」に於いてもそうだと思った。
家や屋敷の人の多くは何も無いように接するが、外の人や屋敷の一部の人からの視線がおかしいと思った。
差別的な、忌避するような。

15歳になり、父たちの希望により、魔法学園「七色のマナ」の魔動機術学科に入学することになった。
理由は「今後、屋敷内の設備に魔動機を導入することも視野に入るだろうから」だそう。
本人的には魔動機術は割と好きなので実際に魔法学園への入学を希望し、魔動機術の勉強を深めつつ色々なことを学ぼうと思っていた。

学園寮で暮らすことで、なんとなく「アルヴ」が差別される理由を分かった。
マナを吸うなんて普通に考えてこの学園に於いては最悪だよねって。
学園内では「触れらない」感じだった。最低限の会話はされる。教師からの評価も正当だと思っているが、会話が弾みはしない。
唯一、同い年のナイトメアの女性は普通の人として話してくれたりしたのも思い出。

学校では部活動として射撃部と魔動機倶楽部に入っていた。
部活にかなり熱中しまくっていたが射撃部と学業は割と成績優秀でいい調子ではあり、
珍しく留年なしで進級する可能性がある生徒だった。

…魔動機術学科の校外学習に参加した。
この学園、学科なら行き先は魔動死骸区。警戒はしていたがはぐれてしまい、魔動機と遭遇した。
数も1体だったのでなんとかなると思い、応戦してしまった。
なんとか辛くも勝利を収めることはできたが自身も重症でかなりの瀕死だった。欠損も起きてたかもしれない
同伴の先生のサポートでどうにか帰還し神聖魔法学科に運ばれどうにか生還はした。

数ヶ月し、なんとなく、「ここではうまくいかない」、そんな気がした。
学園は旅立つまでの「保護者」であり、天井なんじゃないか、と。

なんとなく、ただなんとなく、学園のバイトに集中し、冒険者になれる程度の収入を集め、進級試験に挑んだ。
結果的には進級試験は惜しくも落ちた。なんとなく危機感を感じられなかった。命の危険に対しての差だったのかもしれない。
魔動機が暴れたり、蛮族に人族が襲われているのならきっと、全力で立ち向かえるのだろう。

自分がいるべき場所は、ここではない。そんな気がして、学園を退学し、冒険者を志した。

フェリア▶︎失敗の英語の発音を少しいじったもの
ユーティリット▶︎ユーティリティ(効用)を少しいじったもの。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?mode=making&num=151908