人族と蛮族の戦争の末、人族が勝利し、滅ぼされた蛮族の根城に居た子供のドレイクが二人居た。
一人は物心も付かない程度の幼年の少女で、もう一人は中頃より少し幼い程度の少年。
二人は兄妹だったのであろう。少年はわけもわからず泣き叫ぶ妹を守る為、自身の魔剣を飲み込み、人族に立ち向かったが、自身の親を殺しうるはずの強力な人間に敵うはずもなく、その角と魔剣を折られてしまう。
その場に倒れ伏した少年を見て、叩き折った張本人である初老の太陽神の神官は、これ以上の追撃はしなかった。
それどころか仲間を説得して、少年を自身が連れて帰ることにしたのだった。

それから、初老の神官と竜人の少年の奇妙な共同生活が始まった。
最初は初老の神官の事を憎んでいた少年だったが、魔剣を折られたことによる性格の穏和化や、そもそもの年齢の若さによる心身の不安定さ、人族と蛮族の歴史の勉強、自分の親がどういう所業をしてきたかの話等…それら吸収していき、成長行くにつれて次第に殺意も折れ、薄れていった。

人として一回り歳を取り、神官と暮らしてくうちに、遂に自身もまた太陽神の使徒として目覚めた頃、老衰でもう一人の親を失う。
そして、太陽神信仰は穢れを忌避する傾向にあり、少年…今は青年の事を好ましく思ってなかったようで、老人の死後、排斥しようと動いてきた。
これをたった一人の存在で黙認させてた自分の親が、とてつもなく凄い人だったことを青年は思い知らされる。

住処を追いやられた彼は、自身の価値を探すためと、唯一の心残りを探すために、冒険者となったのだった。

『お前はあの日死んで、生まれ変わった。　人の言うことを気にするな。お前はお前だ。好きにやってみろ』
最後の残されたこの言葉を胸に、今日も未知なる剣亭の戸を叩く。

●補足
・育ての親で老人の神官は”日輪衆”という太陽信仰の中でも強力な力を持つ過激な一派の一人だった。
・ヴァインツェルは神官の苗字を授けてもらった。
・心残りは妹

●補足そのⅡ
基本的に自分が蛮族であることを伝えることは多分滅多にというかほぼないです。伝えた方が強くなるわけじゃないし、無駄に怖がらせたり、気を遣わせることになるだけでメリットが何もない。かと言って後ろめたさがあるわけでも特にはない。
ドレイクであることを捨てて、完全に人として生きようとしているだけ。

ちなみにシスコンかも

●補足そのⅢ
角は鑢で削って、ヘッドバンドで抑えつけてます。
側頭部に角があるタイプだった。
角を削ってからは横向きでも寝れるようになったのが感動。

・特技リビルド
再起の不死船団終了後に特技のリビルドで5lv特技を《武器習熟S/ウォーハンマー》から《マルチアクション》に変更

・能力値ダイス振り直し
再起の不死船団終了後に振りなおして変更
器5→5、敏1→6、筋12→9、生9→9、知12→15、精神4→12

・出会った人（同卓PC）
イール:3、パーラ:2
スヴェン:2、ギア:2、ラヴィ:2、ピーネ:2
ベルモンタ:1、カイユ:1、シャヤ:1、ジャナ:1、ヴィクター:1
ルイ:1、アルエイル:1、フィム:1