ユーシズ国内の孤児院出身。
ナイトメアという種族ではあるが、物心ついた頃から孤児院で生活しており、
周りには似た境遇の子供も多かった事から、そこまでの迫害には会っておらず、さして人嫌いではない。
が、もちろん後ろ指をさされる事もあったので、そういう人種は嫌い。陰口言う人とか、威張り散らす人とか。
頭に角が一本生えているが、基本的に帽子で隠している。

ローデンヴァルトという名字は、同じ孤児院出身の友人が付けてくれたもの。
学園に入るにあたり、名字がある方がバカにされないだろう、という話に、
じゃあカッコいい名前にしてよ！と言ったら、すごいカッコいい名字が付けられた。
響きは気に入っているが、自分自身のちんまりした感じと比較してしまい、
自分から名乗るのは、ちょっと恥ずかしいと思っている。

基本的に真面目で、人当たりも悪くはなく、かといって柔らかくもない。
素直だが純粋というほどでもなく、ある程度考えて動けるが、狡猾というほどでもない。
平凡、普通、そんな単語が似合う少女。魔法学園では、かえって珍しいかもしれない。
真面目度合いは、約束の時間5分前に待ち合わせに来るぐらいだが、
それを他人に強要する事はない。が、あんまりにも遅れてくる人には、イヤそうな顔を向ける。

能力についても、弱点らしい弱点はないが、抜きん出た部分もない、平均的に優秀だが秀逸ではない。
魔法適正はそこそこにあるが、頭の良さは平凡かちょっと上ぐらいで、学生らしく勉学にはまじめに取り組んでいる。
逆に言えば、まじめに取り組んで平凡なので、「やらなければ落第レベルの凡才」。
所詮大半は努力で賄っているので、感覚でどうにかしないといけない事や、経験のないぶっつけ本番は苦手。
総じて「才能は無いが、ナイトメアという種族の底上げと、努力を合わせて、若干優秀の域に入れている」という評価。

身長145cm（角込み）、体重非公開。
見た目と背丈の割に、意外と体力があって、意外とすばしっこくて、意外と力がある。
ナイトメアである事をバカにされると、帽子を取って頭突きを繰り出す。割とたくましく生きている。
あと、子供体型なことも少し気にしている。いじるともれなく頭突き（男子向け）か、ちちビンタ（女子向け）が飛んでくる。

朝というか寝起きは苦手。低血圧。しばらくぼーっとしていないと調子が出ない。

人によって態度を変える事がほとんど無いが、一応先生などに対しては敬語を使っている。
そして戦闘中はだいぶ荒っぽいというか、口が悪い言葉が放たれる。
「ぶっ殺ぉ！」「ぶっ飛ばぁ！」「ぶっ潰ぅ！」

アーデニを信仰しているが、布の神だからというだけの理由で、
信仰というよりは、親近感、親しみを持っている、程度の認識が正しいかもしれない。

オシャレをすること、オシャレでいることにこだわりがあり、
自由にローブを着崩し改造し、教師陣に良い顔をされなかろうとリボンをあちこちに付け、
自らの思う「オシャレ」で着飾り続けている。
「白いリボン『も』付けてるからセーフ」がいつもの言い訳。
真面目が幸いしてそこまで先生に咎められることはないが、
一部の厳しい先生からは、目の敵にされているようだ。

角を帽子で隠しているが、その理由は「オシャレじゃないから」。
防具も飾り付けて使っており、理由はやはり「戦う時もオシャレでいたいから」。
好きな色は赤。一番目立ってオシャレっぽい気がするから。

お人好しというほどではないが、人助けをするのが、それなりに好き。
理由は、人助けした時なら、ナイトメアの自分でも感謝されることも多いから。
そこまで嫌われてはいなくても、お礼を言われるほど親しく接される事は、少ないから。

現在は一人暮らし中。
食事は自炊のため料理もでき、ほつれた服は自分で直し、掃除も洗濯もきちんとする。そこそこ家庭的。

ギルドにも冒険者として登録しており、たまに依頼を受けてこなしている。
といっても、あくまでメインは学生であり、その隙間時間に依頼を受けていることから、
学外の人とパーティーを組むわけにもいかない、学内の人は上級生だったり、道楽だったりと、
環境には恵まれておらず、細々と単独でこなせる仕事だけで稼いでいる。
バイトの斡旋も受けているが、結局常時稼げる手段でもないので、
バイトと依頼と部活、忙しくお金稼ぎに走り回っている。

お金がないので食生活は質素。質素だから育たないのかな…とか悩んだりもしている。
酒には弱いが、そもそも嗜好品を飲み食いする余裕がない。お菓子は好きだが同様。
甘党で、ブラックコーヒーとか無理、という人種。そして猫舌。
お金がない繋がりで、魔動機にはあんまり触ったことないので、扱うのは苦手。
経験がない為であり、触ったらぶっ壊す性質とかではない。

マジックアイテム宣伝部、通称マ宣部に所属。
所属した理由は、誘われたからというのと、多少なりともお金が稼げると聞いたから。
単独の駆け出し向けの依頼など、そう毎日は無いのである。
なんだかんだ楽しんで活動しているので、趣味と実益を兼ねた部活になっている。

基本的に独学。そもそも魔法学園にいることから分かる通り、魔法系の技能を使う、いわゆる「魔法使い」になりたかった…
のだが、貧乏ゆえに学費、生活費という問題に直面。
入学後の学費はバイトがあったり、国民である補助が受けられるとはいえ、特に入学金は親無しには辛い金額だった。
自分ができる稼ぎの手段が、冒険者になるぐらいしかない…
ならば自分単独で戦えるようになるしかないと、近接武器も扱えるように学んだのが始まりである。

あまり偏りは無く、防御も回避も攻撃も、そこそこにこなせる型で戦っている。
これも、単独で戦わなければならないため、臨機応変に動けるように…としているうちに、こうなったというだけでもある。
武器にはこだわらないが、細かいことを考えずに済むものが好み。メイスだとか斧だとか。

「魔法使い」になりたいという漠然とした願いから、操霊術を学びたいという想いに変わったのは、それなりに幼少の頃である。
「お気に入りのぬいぐるみが、動きまわってくれれば楽しいのに」と考えている中で、コマンド・ドールの魔法の存在を知ったのがきっかけ。
今でもたまにお気に入りのぬいぐるみを操って遊んでいる。ぬいぐるぬの名前はミュゼ。
大事にしているので、将来ぬいぐるみを「消費」して使う魔法を覚えられるかもしれない事は、悩みの種になっている。

ペンや紙などの他に、好物のドライフルーツが入っている。
いいことをした、いい仕事ができたと思った時に、ご褒美代わりにつまんだりするらしい。

一年生→二年生
年齢15→16