武器職人の一家に生を受ける。
幼い時から家業の手伝いをしつつ技術の手解きを受ける。才覚としては十分な物があり12の頃にはプロとしての最低限を身につけ家業に本格的に加わった。(性格のそそっかしさを危なまれてはいたらしいが)
とは言えその腕や向上心、武器への誠実さに真面目さを見込まれいずれは家業を継ぐ事を期待されていた。

…のだが

トゥーナは弾けた

彼女には悩みがあった。
どうしても、凡作を越えられないのだ。
彼女は幼き頃に一度、父の店へ手直しにと持ち込まれた魔剣を見た事があった。
見る者を吸い込んでしまいそうな輝き。芸術的なまでの刃の鋭さ。奇跡の様な耐久性。
そして何より、振るわれたその剣が描く軌跡を見てから…“ソレ”は彼女の中で超えるべき壁となった。

しかし何本の剣を積み重ねど、何年の月日を重ねども、彼女の武器は魔剣を超えるどころかその影にすら触れる事が出来ない。
鍛冶仲間に話してみても、帰ってきたのは実態性のない答えばかり。

そうして悩み、苦しみ、何度も何度も夢に見る程考え抜いた後に…彼女の出した答えは“旅”であった。
自身は幼く、まだ深く物を知らない。故にまずは超えるべき目標…『魔剣について深く知る』そして『様々な魔剣に触れる』事を目的とし、彼女は旅に出た。羊毛紙三枚分にもなる謝罪文と旅に出る事を記した書き置きを残して。

その後彼女は魔剣について最も触れられる可能性があり、それでいて路銀が稼げ、ついでに身分を証明出来る冒険者となり、旅を続けている。

魔剣に至る道は、未だ見えていない。

・戦闘スタイルは護身術として以前友人に教えて貰った物…を我流で変化させた物。傷は増えるが先に相手を仕留められれば結果的には護身になってるのかもしれない
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5-6帯
フェン6,スカ3,エンハ3,ケミ2,マギ1