桃色の髪に桃色の眼を持った明るい雰囲気の人間の少女。
ある冒険者の店の看板娘として受付業務に、料理から配膳、歌や楽器を奏で、話し上手で明るい性格から冒険者たちからの受けは非常にいい。
そんな彼女だが、非常に大きな秘密を抱えている。
それは、自らが魔動天使という前時代の負の遺産であるということだ。

過去の記憶はうろ覚え、自身の魔動天使としての機能はほとんど失われていたが、自らの生きる目的のために天使は、ただの人として果ての無い旅路に繰り出した、
そうして冒険者に・・・ではなく、冒険者の店のウェイトレスとして雇われて、その後能力を買われて受付嬢として働くことなってから、自らの意思で各地の冒険者の店を転々としていた。
そんな中、ある冒険者の宿に移ってきて少ししたところで、今回の物語にひょんなことから関わることにまって・・・

あの遺跡の探索の後。打ち上げをしてから私は大まかな探索結果と、作成した地図をマスターに報告し、今回の日程での探索の打ち切りを決定したことも伝えた。
ここで打ち切ると次の探索の権利の日まで時間が空くが、今回の探索を教訓により十全の準備と休息をとる必要があるくらいに消耗しており、これ以上の探索をさせるのも危ないと思ったから。
それと・・・
視線を自分の手に持つ槍と盾に向ける。
自分の身の丈より少し長い魔力を纏った槍に、銀色に輝く盾。
どっちも不思議と自分の手になじむ。
少々ずっしりとしているようにも思えるが、今の私にはちょうどいい。
今の私の身体は不思議と軽い。人と比べ少し貧弱だった私の身体能力は概ね、並みの人間を一回り程度上回るほどになっている。
槍と盾を手から離すと淡く輝く光の粒子になって消えて、自分の持つマギスフィア・・・”エンジェルスフィア”に吸い込まれていく。
「はあ・・・」
ついため息をしてしまう。
目覚めてからの5年間、一度も機能しなかったエンジェルスフィアが起動したこと。
そして”戦える力”をわずかでも取り戻してしまったことに。
槍を振るえば下手な妖魔程度なら軽くあしらえるだろうし・・・
・・・私が兵器であったころの曖昧な記憶をつい思い返してしまう。

私は、はっきり言って戦いが嫌い。
血が流れるのが嫌い。
沢山の死が溢れる戦争が嫌い。

「・・・だからといってやらない訳にはいかないし。」
あの遺跡の件は、私が専属でつくことになっている。引継ぎや、調査記録のまとめのために可能な限り遺跡内部に同行しなければならない。
そして、戦えることを知っている彼らがいて、彼らが戦う以上は私も戦わないといけない。
今日のあの魔法生物との戦いみたいに、自分がもっと早く戦っていればあんな目に合わせないで済んだかもしれないから。

それでも怖さは消えない。私がまた兵器になってしまうのかもしれないという怖さが。
悩んでいても仕方ないとひとまず眠りにつくこととする。

あの遺跡の2度目の来訪は意外な形となった。別ギルドからの依頼で現時点で別階層に繋がっていないエリアの探索に赴くこととなったのだ。
恐らく同じ階層の別エリアから別の階層に進めてしまったのだろう。
そういうこともあり、攻略したとしても先に進める可能性が低いエリアに。しかもそこは森のようなエリアであり、所謂お宝にはあまり期待できない場所の探索に挑むことに。
しかも、今回はあくまで調査。調査結果何かあれば、依頼元のギルドがそこを調査する気なのだろう。
まったく、弱小ギルドのうちはこういう時に辛い。
そんなこんなで探索をしたのだが。その最後に魔動機文明時代の遺跡らしきものを見つけたのだ。
遺跡の中に遺跡というおかしな状態だが、まあこの遺跡であれば納得はできる。
そこで・・・テラスティア大陸で主に見つかる強力な魔動機、ドゥームと交戦することとなった。
かなりぼろくなっていたが、それでもかなりの強敵であり・・・私自身もかなりの深手を負うこととなった。
だけど、私はそんな大怪我を負っても不思議と落ち着いていたし、私の槍は間違いなくあの魔動機にダメージを与えていたと確信している。
まあ、つまりはそういうことなんだろう。
”私”はそういうふうに作られてる、ということ。
初めての時は感情の赴くまま戦ったが、今回はそうじゃない。最初から自分の意思で、冷静に戦った。
前の時より、自分自身は追い詰められたというのに妙に落ち着いて戦うことができ、動きも前より少し洗練されてた気もする。
ちょっとずつ、”戦い”を思い出しているのだろう。
「・・・まあ、あの遺跡の探索にはプラスの影響しかないけど」
実際問題、うちは動ける人員が少なく、わたしも含めた5人以外この案件に関われないので私が戦えるというのはかなりのプラスなのだ。
「ああもう、考えても仕方ないわね。っと・・・そろそろいい時間だし、いかないと」
愛用の楽器を持って自分の部屋を出る。
宿のメインホールに行くといつも通り、楽器を奏で、歌を歌う。
―――不思議とその旋律は前より洗練されているような気がする。
ヒトを惹きつける音楽を奏でる私。
武器を持つより、こっちの方が好きなのに、戦いを思い出してしまった私はどうなるのだろう。

2レベル：盾強化1－B
3レベル：槍強化1－B
4レベル：槍強化1－A
5レベル：槍強化2ーC

「キャラ作成時に流派への加入、習得可能な秘伝を全て習得」
「作成時点で習得できない秘伝の習得条件を満たした場合すぐに秘伝を習得する。（5レベルの特技枠はマルチアクションとする）」
「流派専用装備の購入不可」

SwordWorld2.5 : #1
(2D6+1D6+6+1D6+6+2D6+2D6+2D6) → 10[5,5]+4[4]+6+3[3]+6+7[3,4]+9[5,4]+7[3,4] → 52

#2
(2D6+1D6+6+1D6+6+2D6+2D6+2D6) → 9[6,3]+4[4]+6+4[4]+6+8[5,3]+6[1,5]+11[6,5] → 54

#3
(2D6+1D6+6+1D6+6+2D6+2D6+2D6) → 11[6,5]+4[4]+6+2[2]+6+8[6,2]+5[2,3]+9[4,5] → 51
17、17、16、14、16、14
16、17、17、15、13、18
18、17、15、15、12、16
2番目を採用

パラスマラカ::-1360
ストリングボウ::-1880

ハードレザー::-340