・遺跡を発見した
・大喧嘩をしたことがある
・守りの剣を手に取ったことがある

・友達に勧められて

・知らない場所を見るために

・大怪我をした(犯人:ボンドルド)

アルプの友人に勧められるがままに少女は旅に出た。
山あり、谷ありの冒険で彼女は何度も泣いた。
自分が何故冒険に出たのか、それを理解できずに。
そして、ある時……冒険の途上で遺跡を見つけた。
それが悲劇の引き金となる。

遺跡の中に眠っていたもの。
それは彼女を堕とす魅惑の罠だった。
それに魅入られた彼女は禁忌に触れようとし、友人を欺き、裏切った。

正気に戻った時は既に遅く、彼女は生死の境を彷徨うこととなる。

彼女が眠る前に思ったのは、己の傲慢、愚かさ……
そして、友人への贖罪だった。

だが、運命というものは皮肉にも彼女の命をこの世に繋ぎ止め、守りの剣へと誘う。





知らない場所を見る。

それが4年越しに目覚め、ヴァグランツとなった彼女の使命だが……
それはまるで、死ぬことを許されない咎人のようだと人々は語る。

もし、彼女が知らない場所を見つけたとしたら……
それが彼女の終わりなのだろう。

私は本来、アステリアの神官ではなかった。
私は本来、フルシルの信者だった。
神を呼ぼうとしたのもフルシルに会い、フルシルの試練を越え、成長するためのもの。
だけど彼女は理解してくれなかった。
神を呼ぶこと。
それは禁忌に触れることだと、神に魂を捧げる愚行だと必死に諌めた。
だが、私は知っていた。
フルシルほどの小神であれば大きな代償を支払うが魂は残ると。
欲に目がくらんだ私は彼女を殺そうとした。
いいえ、きっと……理解してくれると思った親友に私の行いを否定されたのが悲しくて、憎くて、寂しかったのでしょう。
だから、私は彼女に手をかけられなかった。
自分の手を汚さず、自然のままに死なせようとした。
私の心は今も昔もどす黒く汚れていて、とても汚い。
だから……私は己の精神を見つめ、真っ直ぐに鍛え上げるためだけにアステリアの神官となった。
死にかけた代償。
そして……信仰を捨てる。
その2つの咎を受け入れ、もう一度……やり直すことになったとしても。

もう一度……今度は神となる。

それが家族と同じくらい大切で、愛してるドクターへの贖罪であり、復讐なのだから。

彼女は本来、死んだはずだった。
何故死ななかったのか。
蘇生した形跡はない。
しかし……傷痕は遺っている。
腹部と背中を挟むように大きくつけられた傷跡。
それを彼女が死んだと強く物語っている。
だが、彼女は生きている。
いや、生かされている。
彼女という<希望>を失わせないために。

ヴァンデルケン・インフィニアヌス……あの、大喧嘩して口も聞くことを許されない……大好きな人が生かしてくれているのだから。

他人をからかい、自分に対してのことは飄々と流す。
それは一度死にかけたことにより、他人と深く関わるのを恐れているためである。
そして、もう一つ……彼女の身体に居着いてるあるものが極度の人間嫌いだからなのだ。

・ラクシアを始めとして多くの大陸、多くの国を歩いてきた
・フルシルの信仰を捨てた
・性格は厭世的で他人をからかうのが大好き
・戦いは嫌い。だが、守るための戦いはする
・彼女の中には別の存在がいる
・ヴァンデルケン・マグヌスとはとても深い縁で結ばれている。

「本来の性格は狂愛的で独善的で温厚篤実
優しく、大好きな人のためであればどんなお願いでも聞き入れてしまう。
だって、それが彼女にとって正しいと思える何かだから。
しかし、彼女の中にいるナニかがその性格を表に出させないように頑張っている。
曰く、宿主に死んでほしくないからだとか。」

・博愛主義者にして人の皮を被った異形の怪物
・妄執を患っており偏愛の気もある
・彼女が正体を明かすとき、それは信頼の証であり絶対に裏切らせないという呪いの枷へと変質する。