容姿・経歴・その他メモ

プロフィール

・174cm 59kg
・ランドール地方ハルシカ商協国出身

生まれた環境

・貧しい農村

経歴

・監禁されたことがある
・異種族を怖がっている
・自殺を試みたことがある

ハプニング

・蛮族の血が流れている
・奴隷として過ごした
・特別な師に出会えた

冒険に出た理由

・人々を守るため

その他

・兵士としてハルシカを巡回している。
・空間把握能力に長けており、それを活かして案内人をすることがある。

履歴

　ランドール地方に位置する、とある蛮族に支配された農村の出身。名はガルッツァ(ご馳走)。母親はまだ幼さの残る村娘で、父親は誰とも知らない、言葉すら通じないボルグだった。他の兄弟が蛮族として生を受ける中、自分だけが遺伝の問題か人間として生まれた。蛮族たちには、育ててまた子供を産ませればよいだろうと判断され、殺されることはなかった。だが本人は自身に蛮族の血が流れていることを強く忌避しており、幾度か自殺を試みている。
　鬱屈した生活を送っていたある日、村に冒険者たちが蛮族退治にやってきた。村中で激しい戦闘が繰り広げられる中で、唯一愛し愛されていた母親と二人で混乱に乗じて村を出ることになった。が、途中で蛮族たちに察知され、矢の雨をかいくぐりながら逃げることとなった。
　どれほどの時間を走っただろうか。どれほどの距離を駆けただろうか。攻撃が止み、ふと隣を見れば。そこに、愛する母親の姿はなかった。振り返れば、遠くから弓を構えて憎々しげに自身を睥睨する蛮族の姿があるのみ。それを見て、気づいた。気づいてしまった。母親はきっと、自分だけでも逃がそうとするうちに射られてしまったのだろうと。しばし、その事実に立ち尽くした。だが、そうであるならば、こんなところで捕まるわけには行かない。こんなところで終わるわけには行かない。母が身を挺してまで守ってくれた命なら、いつか終わるその日まで生きなければ。そう決意し、その場を後にした。
　故郷を離れ、また幾日と歩くうちに大きな街にたどり着いた。ハルシカというらしいその街の巨大な門や人通りの多さに圧倒されていると、背後から声をかけられた。声の主は、波打つ両刃の剣を携えた戦士の女性。突然話しかけられどうしたものかと困っていると、やがて彼女は自身を宿へ連れて行ってくれた。そこで戦士はノティシア・ノーチェヴィエハと名乗ると、続けて自身の名を尋ねた。仕方がないので、蛮族たちによってつけられた忌むべき名を答える。するとノティシアはしばし考え、次いでこう告げた。「これからは、ヴェルヴェットと名乗るといい。姓に困るなら、私の姓を使え」と。これが、ヴェルヴェット・ノーチェヴィエハの生まれた瞬間だった。以後しばらく、ヴェルヴェットはノティシアと共にハルシカで過ごすこととなった。
　街を歩けば、人々の笑顔を見て。宿へ帰れば、不器用ながらも確かに存在するノティシアの優しさに触れて。いつしか、ハルシカに暮らす者たちの幸せを守りたいという思いが芽生えた。きっと、母がくれた命はそのためにあるのだろうと考えるようになった。こうしてノティシアから剣を学び、身を守る術を身に着け、自分なりの戦い方を確立すると恩人の所属する冒険者ギルドの扉を叩いた。いつかノティシアと肩を並べて共に戦いたい。そうして、苦しみに喘ぐものがいるのならひとりでも助けたい。それが、ヴェルヴェットの願いである。

セッション履歴

収支履歴