容姿・経歴・その他メモ

履歴

異国の宣教師。
刃神マキシムの教理を伝来させるために教会から派遣されてきたが、およそ聖職者とは思えない不遜な態度と粗暴な口振りなため、怖がられたり疎まれたりすることも多い。しかし根は悪人というわけではなく、困っている人（特に悪人から襲われている弱者）を見ると放ってはおけないお人好し。「一応は聖職者だから」「俺の目の前でナメた事してる輩にイラつくから」という理由を毎度ご丁寧に教えてくれるツンデレ。
自分の欲求と気分に忠実で、特に小銭をその辺に投げれば2秒で飛んでくると言われるほどの守銭奴。人助けをした時は（一応の義務としてやる気の無い説法をしたあとに）見返りとして金を要求するカス。

元は貧民街の出身。物心ついた時から「変なおっさん（刃神マキシム）」の声を聞き取ることができ、その声が事あるごとに説いてきた「よく考えて選択する事」「己の選択の結果に責任を持ち後悔しない事」に従って生きてきた。しかし盗みをしなければその日の食糧すら無い極貧生活で弟分や妹分も食わさなければならなかったために、神の声の言伝を歪んだ形で実行してしまっていた。そんな生活をしている中で、「神の声を聞くことができる少年がいる」という噂を聞きつけた教会が貧民街に介入。当時14歳のハーシェルは必死の抵抗もむなしく憲兵に捕らえられ投獄されてしまう。その後「神の声を聞ける能力を活かして神官として更生するならば、君を解放して弟分や妹分の生活まで保証する」という取引をして神官となる。
神官として研鑽を積む中でようやく自分の「悪事や暴力を為さずに人を救う」道に生き甲斐を見出すが、教会の人間が刃神マキシムの教理に反していくらでも責任逃れをしている事、そんなクズばかりが他者を食い潰している事、そして何よりも弟分や妹分の生活を保証するという取引が真っ赤な嘘であったことを知った事で再び歪んでしまう。そのタイミングで「ほかの大陸への宣教」という名目での実質的な左遷が決定したため、「やっと大嫌いな教会から離れられる」「そして貧民街を支援するための金を稼ぐ」ための好機として旅に出た。こういった経歴を持つため聖職者でありながら同業者を蛇蝎の如く毛嫌いしており、そもそもの元凶である神のことも嫌っている。聖印を背中に彫っているのも「日常生活を送っている中で忌々しい神の奴隷の印を見なくて済む」という理由から。加えて「どういった経緯であろうと神官としての道を選んだのは自分だからその運命は自分で背負う」という意味も込めている。
旅の道中で出会った賊や悪人を片っ端から自慢の脚力で薙ぎ倒し、時にはモンスターの顔面を首ごと吹っ飛ばしたりという暴れっぷりが広まったために「首刈りハーシェル」の異名で呼ばれる事もある。ちなみにこの異名で読んだ人間の大半は彼が聖職者という事を知らず、通りすがりの武闘家もといただの銭ゲバ理不尽キックおじさんだと思われている。

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