善王の王笏
- 知名度
- 19
- 形状
- 先端に赤い目玉と冠が付いた金色の王笏
- カテゴリ
- 〈スタッフA〉
- 製作時期
- 魔法文明
- 概要
- 味方が使用した魔法を射程接触で配ることができる
- 効果
-
[常]正しき贈与の分配[消費:10MP]
装備者を中心に[半径10m]で味方が味方に対して[対象:1体](または1体X/全)の魔法を行使した場合、その対象を[射程:接触]で味方に移し替えることができます。この時、「シンボリックロア」のような受け手に制約がかかる効果は、移し替えられた対象にのみつきます。
この効果は10秒(1ラウンド)に2度使用できます。[主]栄誉と歓声に溺れよ[消費:30MP][使用技能:2d+任意の魔力][精神抵抗力]
王笏に宿った呪いと怨念が、対象を襲います。
「対象:1体」で「射程:接触」で30秒(3ラウンド)の間、対象にかけられた効果及び全ての能力、装飾品の「+」が「-」に変更されます。[常]破滅へと向かう王国/達成値45
この杖の効果を使用するたびに元々の最大HPが5点減少します。
これにより元々の最大HPが0以下になった場合、対象は即座に死亡します。
この効果は呪い属性であり、また1日経つことで消滅します。用法 必筋 命中 威力 C値 追加D 射程 備考 1H 16 +2 30 12 +1
由来・逸話
王は苦しかった。人に嫌われたくないと言う考えから。
王のいる王国は何世も善政が続いた小国であり、今世には大国に並ぶだろうと言われた希望と期待に溢れた国だ。だからこそ、王は悩んでいたのだ。いかにして臣下や民に好かれるかと。…ずっと王は悩んでいた。人生最大の課題と言い切るぐらいには。
悩み続け、工夫し続けた結果、無事王は多くの者に慕われるようになった。しかし、王は思う。ここまでの意味がこれにあったのかと。
王は習慣になった書斎での本探しを気分転換にする。王は慣れた動作で多くの本のタイトルを流し見し、いかにも自分の知らないことが書いて有りそうな本を探していく。…そして見つけてしまうのである。骨董商から入荷した黒い本を。
王はその本を手に取る。すると本から煙がでて、口を形成して喋るのである。
「お前は現状に満足しているのか?」と。
それから王は人に好かれようとすることを辞めた。…それだけならまだ救いようがあったが、王はそれ以上に人を傷つけてしまった。
王は捉えられ処刑される。この未来は誰もが期待し、想定していたものだった。
しかし、それ以上の事が起きた。
処刑が終わったあと…城から多くの魔神が現れる。
勇敢なるものが確認しに行くと、そこには悍ましい光景が広がっていた。
「わざわざこの場所に来るなんて、よっぽどの死にたがり屋のようだな」
そこには魔神を呼び出す巨大な門と、崩れ去った玉座の上に佇む魔神がいた。
「我は貴様ら愚民の上に立つ王である魔王だ」
「フフフ…フハハハ!!驚いたか?どうやら貴様らが望む運命よりも我が生き続け存在し、混沌と絶望を振り撒き圧政することが天はお好きらしいな!」