ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ベル=ヴェズ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖
15

ベル=ヴェズ

分類:幻獣
知能
高い
知覚
魔法
反応
敵対的
言語
-
生息地
ヴォイド
知名度/弱点値
24/28(32)
弱点
物理ダメージ+2点
先制値
22
移動速度
25
生命抵抗力
20 (27)
精神抵抗力
21 (28)
攻撃方法(部位) 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP
21 (28) 2d+15 21 (28) 20 130 100
身体 24 (31) 2d+18 20 (27) 17 170 60
触手A 22 (29) 2d+16 22 (29) 13 150 60
触手B 22 (29) 2d+16 22 (29) 13 150 60
触手C 22 (29) 2d+16 22 (29) 13 150 60
触手D 22 (29) 2d+16 22 (29) 13 150 60
部位数
6(頭/身体/触手*4)
コア部位
無し

特殊能力

●全身

ヴォイドの女王

PC側のラウンド開始時にベル=ヴェズの体から子供が生まれます。生まれる数は"部位数/2"生まれます。(端数切り上げ)

渇望を満たすもの

この魔物に対する"精神・毒・呪い"属性を持つあらゆる効果を受けません。

危機察知

自身の各部位のHPが半分になるたびどのような状況下であってもエリア移動が行われます。自身の生息エリア内(魔物知識32成功時判明)のみ移動。この効果は各部位につき一回しか行われません。(最大6回)

自動回復

各ラウンド終了時すべての部位がHPを「6点」MPを「5点」回復します。この効果は戦闘時以外にも適応されます。

吸収

ヴォイドの子を吸収します。吸収した分「命中・回避・防護点・精神抵抗・生命抵抗」が1R上昇します。

●頭

召異魔法レベル15 18(25) C値はそのまま
<ターゲッティング><鷹の目><魔法収束><魔法制御><魔法拡大/すべて>

ヴォイドの霧/18(25)/精神抵抗力/短縮

「射程/形状:2(30m)/起点指定」で「対象:1体」に黒いマナをまとわり付かせ、魔法行使を阻害します。
対象は3分の(18ラウンド)の間、すべての魔力が「-5」されます。
この効果は連続した手番に使用できず、使用するとMPを10点消費します。

●身体

亜空間タックル/24(31)/対象:乱戦エリア+5m/威力30+18

乱戦エリア内+5mにいるものすべてを対象として大きな体でタックルを行います。
連続した手番には行うことができません。

ショック/17(24)/生命抵抗/対象:1体/消滅

当たった対象の動きを制限します。続く1Rの間、補助動作・宣言特技・移動を行うことができません。

●触手

叩きつけ/22(29)/生命抵抗/対象:1体/消滅

当たった対象の動きを制限します。続く1Rの間、補助動作を行うことができません。

戦利品

自動
ヴォイドの欠片(1000G/黒A×2)
8-11
ヴォイドの欠片×1d6(1000G/黒A×2)
12-14
女王の冠(20000G/黒S×2)

解説

万物が存在する世界に魅入られ、自らもそれを生み出したいと切望するベル=ヴェスは、邪悪な病魔のようにヴォイドの中心に巣食い、そこからルーンテラ全土を喰らい尽くして己の望む歪んだ姿に生まれ変わらせようとしている。新たな経験や記憶や概念をとめどなく欲するベル=ヴェスは、幾つもの街とそこに住む人々を余すところなく呑み込んだのちに、その情報を糧として“ラベンダーの海”と呼ばれる広大な異形の地を築くつもりだ。そして彼女の貪欲さの前にはヴォイドすら無事では済まない。ベル=ヴェスは原始の海のごとくヴォイドに広がり、目にするものすべてを己の欲する世界に服従させる。抗うものには…破滅をもたらすまでだ。

ベル=ヴェスがルーンテラに姿を現したのは最近だが、彼女は何千年にもわたる歳月を経て生まれてきた──新たな現実とヴォイドとの間に起きた拒絶反応の結末として。“存在”というものが出現したとき、かつては平穏で空虚だった無垢な領域は完膚なきまでに打ち砕かれた。個体化を強いられたヴォイドの生き物たちはその衝撃と苦痛から己を守るため、長きにわたる戦いに身を投じたのだ。すべてを喰らい尽くし、後に何も残さない彼らはこう呼ばれるようになった──“虚無”と。しかしヴォイドに棲む者たちは、実在の世界に触れるたびに変異を余儀なくされた。かつての完全な姿から、欲望に満ちた凶暴な獣へと。

彼らと共にヴォイドそのものも変化した。戦うたび、侵攻するたびに、ヴォイドの子らが潜む最も闇深いトンネルの奥底で邪悪な何かがひそかに力を増し、大きく育っていった。そこにあるのは建造物や太陽の光、虚空に向かって伸びる原初の人間の手足…まるでピースの合わないジグソーパズルのような世界…ヴォイドは昔とは違う、おぞましい姿に成り果てた。やがて戦のために裂け目を穿つ人間と、フレヨルドを侵略せんとするウォッチャーによって変貌は加速し、この穢れた破壊の領域はかつてのヴォイドとは対極にあるものを持つようになった。飽くなき欲望だ。

ほどなくして、ヴォイドは指導者を欲した。地上と地底の世界に新しい恐怖の時代をもたらすことができる誰か──あるいは何かを。あの“人間たち”は文明の最後の灯火が消えて新たな時代が到来するまで、つらく不毛な戦いを続けるだろう。彼らと対話して来たる未来を告げ、感情や記憶を採取できる指導者が必要だった。

この指導者こそがベル=ヴェスだ。ヴォイドが港湾都市を周囲の海ごと呑み込み、その記憶や経験や感情の結合体から生み出した恐るべき女帝──ベル=ヴェスの頭脳には完全な形で保存された数百万年分にもおよぶ知識があり、ルーンテラのみならず自らの創造主であるウォッチャーの領域をも破壊しようと目論む彼女に、全知全能ともいえる力を与えている。

戦略的な価値があると見なされた幸運な者たちに対して、彼女は嘘をつくことも、問いただすことも、真実を曖昧にすることもない──ただ物事を率直に述べる。ヴォイドの凶悪な本質をもってすれば勝利は確実であり、それ以上に何も言うことはないからだ。一方、不愉快な者に対しては本性をあらわにし、巨大な翼を広げて化物じみた姿を見せる。その者たちはベル=ヴェスの人間の姿が──神経の末端や筋肉や眼柄はむき出しだが──適応のための形態に過ぎないと悟ることになるのだ。

彼女のような存在を指す言葉は、皮肉にも古代シュリーマにあった。おおよその意味は“忘却の神”だ。部族の神話によると、憎悪の感情を持たずに何もかもを消し去り、自らがそれと置き換わる無慈悲な神がいたという。都市ベルヴェスはその神にちなんで名付けられたが、何百年もの時を経るうちに本来の意味は忘れ去られた。

おそらく覚えているのは、その都市を自らの糧にした化物だけだ。

製作者:Serena777

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