夢幻と人と魂とⅢ
- 知名度
- ?
- 形状
- カテゴリ
- 製作時期
- 現代
- 概要
- 誰かの記録
- 効果
-
私は想起を始める………
…………
………
……
…
試験は失敗に終わった、創り出した側から製品その物が消えてしまったから。
試験結果からの熟考の末、私は再び想起する
次は、形をイメージしやすい者……私の好きなエルフという種族の偶像を
………
……
…
結果から言って"彼"は失敗だった
意思を持ってくれたものの、その体の節々は自らの感情を表すように変化し続け、更には剣の世界で言う、魂の要素が足りなかった
この一度目の実験でわかった事は、×××する為の生物個体はモデルがいないと姿の維持定着が難しいこと。
ここは情報そのものの世界、あらゆるモデルに目星をつけた
そうして私は想起を繰り返す、繰り返す
………………
…………
………
…
数回創造を繰り返すうちに×××の為の明確な条件を作ることができた
①感情と魂の有無
②姿形の定着
③現世への適正
3つの条件をクリアした個体が、きっと私の願いを叶えてくれるはずだから
そしてもう二つ分かったこと、剣の加護と呼ばれるものの再現性の不可、全く同じ効果、それ以下以上の物はつけられるけれど人族の加護そのものに作用するルールはつくれない
そして寿命の再現性ができない事、彼等に設定する死には物理的な介入しかできず、普通を生かすならばきっと不備が生じてしまう。
つまり、あの種族が適正…。
私は再び想起する
……………………
私は再び想起する
……………
私は再び想起する
………
私は再び想起する
……
繰り返す、繰り返す
しかし3つの条件をクリアする個体は生まれない
①と③の要素が安定しない
自信が共感、親近感を覚えたモデルにのみ高確率で揺らぐ魂や、現世への適正を獲得できるみたいだった
元々意思魂の有る存在を生み出せるのなら、こんな思いはしなくて良かったんだ。
そう思いながらも私は×××を諦めることはできない
…
溢れそうな感情を抑え、私は最も共感できるモデルを構築する
私は想起する …………求める事だけが、ただの情報である私に感情と姿を与えられた意味と言い聞かせて。
著者 "夢"
由来・逸話
み