陽光を浴びれば眩いばかりに白く輝き、月光を浴びれば薄青く輝く美しい髪を持つエルフ。
瞳の色は柘榴のように紅い。

集落から出たことがなく、世間知らずで体力がない。
一方で純真無垢な性格とも言え、困ってる者には迷わず手を差し伸べる優しさを持つ。

身体は細く、筋力に乏しい。持ち物を全て包んだ袋を括りつけた杖を頼りに歩く形をとっており、というのも冒険者としての最低限のセットですら重くて持てない彼女にとって、ほんの少しの荷物でも身に着けようものなら息が上がってしまう程なのだ。
杖に荷物を預け、それでもはあはあと息を切らしながら歩く。誰かを救えたらという願いを胸に。

初めて出会う冒険者たちと組み、クエストを受けた先で出会ったのは未知の花々と、未知の病であった。
自由奔放すぎる仲間たちに胃を痛めたり、誤射により物理的に胃を痛めたりしたが頼りがいある仲間と共に、村人たちの病を治すための花を村人全員分入手し、その村の発展の一助となった彼女たちは、ラタ村を救った救世主となった。

人間関係
アショール
ラタ村でのクエストで同行した人物のうち一人。
死にかけの村長から精力を吸い取る、危険な地域に突っ込もうとする、敵の攻撃を自ら受けたがる等、理解し難い行動を見せ続ける彼女に抱く念は困惑の一つである。
「なんとかして彼女の自虐癖（？）をとめなければ。尊き生命を無為に傷つけていいわけがないのですから……」

フィオーリ
初めて見たメリアの少女。
メリアという種族についてあまり理解はなかったエイルだったが、彼女に出会ってから猛勉強した。
花畑でうれしそうにくるくると踊る彼女はとても愛らしく、微笑ましい光景ではあったが、わけがわからないほど、エイルに言われてしまうほど、常識がなく世間に疎い。疎いというか何も知らない。
男性と女性で同じお風呂に入ってはいけない、などと、成人前のエルフでさえ知っていたことをしらない。いずれ犯罪に巻き込まれそうだと思ってる。
「常識を身につけるには、どこへ頼めばいいのでしょうか……？　あまりに危うい命です。花のように、儚く、脆い……」

アポイ
自分の事を娘だと勘違いしてついてきた人。
簡潔にいってしまえば女たらしの変態。
しかしながらエイルは決して悪い人、とは断じていない。娘想いの父親と思っている（節もある）。
「私を娘と見間違えてしまう程、再会を熱望していたのでしょう……。きっと、出逢えますから。私も微力ながらお力添えいたします」

フレア
ラタ村パーティ唯一の良心。話がわりかし通じる方で、エイルがフィオーリに誤射された際、治してくれたり、気を使ってくれたりとしたため、とても無理やり危険な事をさせられ憔悴していたエイルにとってはとても優しい人として認識している。
特別懐いているようで、二回目のクエスト同行の際にもフレアに話しかけることが多かったように思える。
「フレアさんがあの時手当してくれてなければ……私は、もしかしたら。だから本当に、感謝しているんです！」