容姿・経歴・その他メモ

身長184㎝ 体重66㎏ 痩せ型 愛称はヘル
異形により国を滅ぼされ“死還り”となったミストエルフ。
それなりの教養はあり、品のある仕草や言葉使いが目立つ。
国を滅ぼされ、その際に、異形により命よりも大切な母親の形見の首飾りを盗まれ、その後悔と憎悪から“死還り”となった。

幼少期、ミストエルフの住まう森に棲んでいたが、異形の襲撃を受け、人間の街へと逃亡した。その際に母を亡くし、形見を常につけるようになった。その後は物乞いとしての生活をしていたが、とある商人により希少価値を見出され、躾けられる。その後は紅血機関の高官や国の重役、高位の“死還り”御用達のコーディザインとして生活していたが、ある時異形の襲撃に合い、その時奪われた母親の首飾りが未練となり“死還り”となった。現在は“死還り”として紅血帰還に所属してあの異形の行方を追っている。“死還り”となり、自分もアレと同類になったと、自己嫌悪するようになった。母親はラクシアから来た元冒険者。


────────────────────
彼は今、部屋の窓から身体を覗かせている。
その街は、一匹の異形により壊滅寸前まで追い詰められている最中だった。
街の至る所が穢土と化していく。
街の人たちの叫び声や怒声が耳に入るが、すり落ちていく。
彼の意識は、上空のそれだけを認識していた。
紅い身体に黄色い目、色がごちゃ混ぜになったかのような鱗。
彼の頭によぎるのは、幼少期に彼の村を襲った、あの“蛮族”。
彼は気づいてしまったのだろう。アレは、あの“異形”
「お前は…………お前は………また僕から奪うのか………」
呆然と、事態を飲み込めず立ち尽くす。
次の瞬間、彼の真横を異形が通り過ぎる。
「……………ッ！？」
その場所を眺めると、削られ消え去った部屋の一部が目に入る。
あと少しずれていたら………考えると冷や汗が流れる。
ここで彼は正気に戻ってしまった。だから、気づいてしまった。削られたそこに、置いてあった形見の末路を。
「母さんの形見ッ！？」
異形に視線を戻す。その口の中にはまだ削られた建物が含まれている。
考えるより先に、異形へと走り出す。
窓から飛び降り、逃げだす街の人らを押しのけ、手を伸ばし絶望に飲まれないように叫ぶ。
最悪の事態を想像しないように、施行をかき消すように叫ぶ。
「待てぇ！！それをぉ！！返せぇぇぇぇぇぇぇ”ぇ”ぇ”ぇ”！！！！！」


ぐしゃり


空から、建物の残骸が落ちてくる。
「…………ぁ…」
力なく、座り込む。
周囲は混乱を極めている。逃げ惑う人々、死にゆく“死還り”、そして火事場泥棒の蛮族。
蛮族の中の一人が、力なく座り込んだ彼に近づく。
そのまま、手に持っていた剣をゆっくりと振り上げる。
彼は、動けない。
絶望が、後悔が、憎悪が、憤怒が。彼の心を掴んで離さない。
そして…………彼の胸を剣が貫く。
彼は力なく倒れ、蛮族は次を探し走っていく。
……………………
……………
……

許さない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　許さない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　許さない
　　　　　　　　　ゆるさない


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　許さない


　　　　　　　　　　　　　　　　許さない

　　　　　ゆるさない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　許さない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるさない

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるさない
　　　　　　　　　　　　ゆるさない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるさない　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるさない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるさない
　　　ゆるさない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゆるさない










　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユルサナイ

履歴

未練:奪還【形見の首飾り】

紋章獲得数 24
晨影印 08　消費 08　残量 00
飛輪印 04　消費 00　残量 00
薄明印 03　消費 01　残量 03
黎旦印 09　消費 09　残量 00
契約:時の娘ネラインガトス
氷下銀鉤Lv5
凍影蝕Lv5
天崩翠星墜Lv15

契約深度 23

セッション履歴

収支履歴