容姿・経歴・その他メモ

履歴

・命を助けられたことがある
・絶対に知られたくない秘密がある
・同じ夢を何度も見ている

幼い頃、隠れ里の村を焼かれ奴隷として売り飛ばされたエルフ。
ストーンキャンプへ移送される最中、異種族混合の傭兵部隊に助けられ、行く宛てもなかった彼女はその傭兵集団と共同生活を始める。
ガンを扱う彼らに興味を持ち、次第に彼らの技術を盗み、気付けば彼女は都市連合を中心に活動する銃砲傭兵隊のエースとなっていた。
やがて、ユリシーズ帝国の話を耳にした彼女は傭兵隊を抜け、単独でかの地の戦いへ参加する。

…

いつからだろう。私は夢を見るのを拒むようになった。
焼き払われる村、殺される両親、泣き叫ぶ妹。
幼い私は、ただただその光景を眺めることしかできなかった。
両親の言いつけを守ってさえいれば、外の人族と関わらなければこんなことには…。
村がこうなったのは、皆をこうしたのは、全て私のせいだ。私のせい、私のせい、私のせい、私のせい…。
気が遠くなるような自己嫌悪の暗闇、骸が犇めく空間、そんな場所に妹の声が延々と木霊する。

そうして毎夜目が覚める。
この足枷のような悪夢を見ないために、私はひたすら励んだ。
仲間から技術を奪い、磨いて磨いて、死に物狂いで生き残る術を得て、泥のように眠る。
すると不思議と夢を見ずに済んだ。だから私は毎日これを繰り返した。悪夢から逃れるために。
気付けば私は隊を率いるまでに成長した。銃砲を手足のように扱い、遠くの敵を撃ち殺す。
仲間も受け入れてくれた。居場所もできた。あぁ全てが順調だ。何の狂いもない。
なのに余裕がまた悪夢を見せる。
そうだ、忘れていた。私はまともに生きてはいけない。私はただの…。

もっと過酷な、地獄のような戦いに身を投じよう。
あの国は兵を求め、私は戦いを求めている。利害の一致にすぐに飛びついた。
もう私の行動原理は、ただ過去を忘れるために戦い続ける狂人となっていた。

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