解説

　蛮族のタンノズ。
　薬学に詳しい化学者のタンノズ。邪悪な薬を研究する蛮族の団体「コウカアリマース製薬」の構成員。
　薬品に使う草花を採取するために山にやってきた。ついでに新開発の薬品、サンライズハート薬の効能を確認するための実験も行っている。
　仲間の蛮族でも一切の躊躇なく被検体にするため、感性が比較的人間に近い蛮族には嫌われている。力が弱く蛮族社会での地位が低いコボルドなどから見ればもはや人族以上の脅威である。悲しいね。
　性格はテンプレなマッドサイエンティスト。人族から見ればやばいやつだが蛮族から見れば一般的なバルバロス。むしろ思考回路だけでいえば近いものがあるサンゴ（とおそらくドロシー）の方が人族として変わっているのかもしれない。

「そんなに警戒することはないよ。ボクが君に求めることは、それほど難しいことじゃない。ボクはただ、君が見る景色を、君が発するメロディを、君が紡ぐ物語を、特等席で見ていたいだけなんだよ。それを感じていたいだけなんだ。君から生まれる『未知』を、知れる立場にありたい。ただそれだけのことで、満足ができる。だからそう逃げ回らないでくれたまえ」