容姿・経歴・その他メモ

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名前：Signof Thezodiac
…「sign of the zodiac」＝和訳：黄道十二星座

早くに母を亡くし、父と騎獣の二人+１匹暮らしをしていた。
父の名前はターラス、冒険者でクラスはライダー。
騎獣はスカイワイバーンのワニ。
また、神官ではないものの神への祈りを毎朝欠かさないなど、熱心な人でもあった。
父はギルド「星座の心臓」に所属し、友人のヴァルゴと共に2人パーティで仕事をしていた。
シグは父の仕事仲間のヴァルゴに懐き、またヴァルゴもシグをよく可愛がっていた。
仕事終わりに3人＋１匹で食事をすることはいつの日か日常になっていた。
2人＋1匹の背中を見て、シグは「いつか自分も皆のような素敵な冒険者になりたい」と思うようになった。


ある日、カーリーヴェリの大迷宮に彼らが冒険に向かい、シグは迷宮の前で二人の帰還を待っていた。
この日はシグの6歳の誕生日。
帰りに皆で買い物をして盛大なパーティをしようと話をしていた為、楽しみで我慢しきれずにシグは迎えに来ていた。

そしてパーティの姿が見え走り出したとき、不幸にも彼女の頭上、迷宮の入口で＜迷宮変動＞による崩落事故が起こる。
同時に、シグの目の前に突如出現した魔物が飛び出し、彼女へと襲い掛かった。

冒険による負傷によってヴァルゴは脚が一時的に使えなくなっていた。
ワニに命令し、背に乗せていたヴァルゴと共に安全地へと瞬時に避難させる。
シグは恐怖で足が止まり、その場で動けなくなっていた。
その状況を理解していた父は、娘の元へと駆け寄り、そして彼女を力強く突き飛ばした。

崩壊の爆音、カーリーヴェリの地全体に響き渡るような震動は、すぐさま星中に異常を知らせる。
大迷宮にはすぐに＜階梯の守護者＞の者たちが駆け付け、救護活動を行う。
シグは突き飛ばされた衝撃で肋骨が折れる等の大けがをするが命に別状はなく、無事保護される。
後にワニもヴァルゴも無事に救出され、一命をとりとめた。
彼女へと襲い掛かった魔物は崩落に巻き込まれて死んでいた。

父のターラスはと言うと、娘を助けるために身代わりとなり、巨大な岩の下敷きとなって死亡していた。
大好きな父の死はあまりに衝撃過ぎて、明るくて活発だったシグから笑顔が消えた。

その後、シグはヴァルゴに引き取られることとなる。
ワニはレンタルではなくターラスの専獣だった為、ワニもヴァルゴが引き取ることになる。
「お願い、ヴァルゴとワニだけはもうどこにも行かないで」
と泣きながら言われ、冒険者を辞めてサイレックで酒場を開く。


あの事故から約9年、ヴァルゴとワニという暖かい家族に囲まれ、シグはかつての明るさを取り戻しつつある。
しかし彼女はまだトラウマを克服したとは言い切れない。
ヴァルゴはいつか、何にも変えがたい宝物のようなあの笑顔を、また見たいと思っていた。

シグの成人の日が迫る数日前、冒険者たちの物語は交差する。
大事な娘に笑顔を取り戻したい彼は、半ば強硬に計画を立てるのだった。

(第一話前日譚)

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