容姿・経歴・その他メモ

経歴1 自分にそっくりな人物を知っている
経歴2 溺れたことがある
経歴3 空腹のあまりに失神したことがある

冒険に出た理由 身分を隠すため

フリッツ ルフトアングリフには隠すべき身分がある。……おかしいと思っただろう
本来レプラカーンという種は小規模な家族の関係か個人で生活をするものだ、身分というものとは縁がない筈なのに

……一つ大昔の伝説の話をしよう。
今となっては冒険者の噂の一つでしかない、記録にすらまともに残らなかった伝説の文明の話。
その文明は超高度な魔動機文明を持っていたとされている。
曰く、一撃にして大地を溶かした火球の砲
曰く、空に浮かぶ鋼鉄の硝煙を撒き散らす都市
曰く、水中に潜む巨大な黒鯨の姿をした船
それらは常に他の文明へと向けられ、その傲慢さ故に一夜にして滅ぼされたと言われている。

……どこまでが真実だったのかを知るものは少ない、そんな伝説の文明にはレプラカーンの存在が大きく関わっていたとされている。

フリッツは自身の祖父から幾重にも話をされていた。『私たちは偉大な存在だった』のだと、自分達が滅ぼされた文明の担い手(レプラカーン)であることは決して秘密にするようにと。
ある日、両親に連れられて小さな家から逃げることとなった。
見つかった、と。
お前だけは逃げろと。
そういうと母は身体に装備を身に付けさせ、父はフリッツを滝に落とした。
……何があったのか、思い至ったのは滝壺で溺れかけ、挙げ句食べるものもなく失神して、親切な冒険者に助けられた後だった。

自らの血筋のことは口外してはならない、自らの事を隠すために冒険者として生きるべきだと考え、少年は武器を手に取ったのだ。

アングリフとはその一族の名前
ルフトアングリフとは空を駆け、空より全てを蹂躙する最も機動力に長けたものたち
マリーネアングリフとは海を渡り、蛙に威信を知らしめる最も支配力に長けたものたち
ヘーアアングリフとは陸を走り、大地を揺るがし跡形も残さぬ最も破壊力に長けたものたち

彼はルフトアングリフの生き残りである。もっとも滅びた後ではその枠組みも意味を成してなかったかもしれないのだが。

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