容姿・経歴・その他メモ

・アルヴの生まれた環境：研究対象
都市や街から離れた場所にある小さな小屋で、個人的な研究をしていた女性のエルフの研究者に拾われ、育てられた。
でもあくまで私は研究対象であり、研究者とは親子呼べるような関係ではなかったけれど、ご飯もくれるし悪い人ではないと、幼いながらも感じてた。

・アルヴの幼少の経験：魔力の高まりを感じた
ある時、研究者から私には魔法の才能がある事を教えられた。
元々冒険者であったという研究者は私に魔力を扱う術を教えるという。
その日を境に、私と研究者は生徒と先生の関係になった。
それでも私が研究の対象というのは変わらなかったけれど。
先生とのお勉強は楽しかった。

・一回目のハプニング/事故や悲劇：本当の親を知らない
私は私の生みの親を知らない、何処で生まれたのかもわからない。
私が物心着く前に先生が保護してくれて、そのまま育ててくれたから。
ただ、詳しく聞いても道端に転がっていたとしか教えてくれなかった。
私としては先生が親のようなものだけれど、先生が私の事を子のように思っているかはわからない。
私の本当の親は何処で何をしているのかな。
まぁ、話を聞く限り、私は捨てられたのだろうとは思うけど。

・少年期の経験：特別な師に出会う
先生には内緒で、独学だった剣術の自主練習をしていたある日、家(研究小屋)の近くで行き倒れている満身創痍の男の人を見つけて保護する事になった。
話を聞くに彼は冒険者ではなく、放浪者というものの様で、その放浪の最中に恐ろしく強い魔神に遭遇してしまったのだとか。
しばらく先生の家で療養する事になった彼は、私が剣の練習をしているのに気づくと、助けてくれたお礼に剣術の指南役を申し出てくれた。
まあ、お陰様で先生にはバレたけれど。
彼は剣技の他にも練技という呼吸法なども教えてくれた。
憧憬の念を込めて、彼の事も先生と呼ぼうとしたけれど、先生より師匠の方がかっこいいからこっちが良いと言われた。
今思えば少し変な人ではあったかもしれない。


・二回目のハプニング/事故や悲劇：大切な人に目の前で死なれた。
先生から教わった森羅魔法、師匠から学んだ戦う術の数々は、私の中に確固たる自信と慢心を生んだ。
そして2人が話してくれた冒険のお話は、私の好奇心を動かすきっかけには十分過ぎる内容で･･･
それに感化された幼い私の足は、自然と普段なら近付こうとは思わない処へ、私を連れ出してしまう。
最初は楽しかった、見慣れぬ景色に知らない動植物、そして敵対的な魔物に遭遇しても、私の培ってきた力が通用する事が嬉しかった。
私の冒険は夕暮れまで続き、そろそろ帰ろうと帰路についていた時だった。
家まであと少しのところで私は、黒い半球状の何かを見つけた。
自分の力を過信していた私は、好奇心に負けて、その見慣れぬ存在へ不用心に近づく。
手が触れるくらいまで近づいた時、私の知る景色は歪み、別の何かへと変貌する。
そんな異変に目を奪われる中、後ろから私の名を呼ぶ先生の声が聞こえた。
その後のことはあまり覚えていない。
ただ、その歪んだ世界では･･･
私の力なんて微塵も通用しなくて
そんな私を先生と師匠が助けに来てくれた。
先生と師匠はここの事を知っていたみたいで、2人のお陰で私はお外へ出ることができた。
･･･私を庇った先生の命を犠牲にして。
そんな先生の最後の言葉は説教でも無ければ、命乞いですらなく
「このまま外に出て、私が教えられなかった色んなことを学びなさい。」
･･･私のこれからについてだった。
最後の最後まで彼女は先生で･･･
慈愛に満ちたその表情は子を想う母親そのものだった。
でも何故かこの時、私が真っ先に感じたものは･･･悲しみや怒りなどではなく
･･･既視感だった。

・青年期の経験：武芸あっての魔法
先生の最後の言葉に沿うために、師匠と同じく放浪者となることにした私は、師匠の指導のもと、魔法より先ず剣技を磨く事にした。
旅先で自分の身を守れるように･･･また大事な人を失わない為に･･･。

・三回目のハプニング/秘密の背景：奈落の魔域で産まれた
フロンと出会う前の話だ、私の研究ラボの近所にて奈落の魔域が発生した。
私は今は研究者の身ではあるが元は冒険者だった。
流石に1人では手に余るのでギルドに依頼を出し冒険者を雇ってから魔域に攻略に向かったのだが･･･この時の私はまさかこの後、自分が一児の母になるだなんて思いもしていなかった。
攻略中、魔域の発生に巻き込まれたのだろう、腹に宿した子を必死に護る妊婦を見つけたが、母親の衰弱が激しくこのままでは親子共に命を落としてしまう、そんな状態だった。
だがその母親は自分の腹を裂いて我が子だけでも助けて欲しいと私に懇願してきた。
母は強しと言う言葉があるのは知っていたが、それを絵に書いたような存在を目の当たりにするのは初めての出来事だった。
私は二つ返事で了承した、彼女の最後の願いだ･･･聞き入れる以外選択肢はない。
その後、無事に奈落の魔域を攻略し、保護した赤子をフロンと名付け、研究対象という名目で育てる事になった。
･･･私ではあの強い母親の代わりにはなれないだろうが、私の培ってきたものを授けることは出来る。
どうか心優しく強い子に育って欲しいものだ。

・冒険に出た理由/放浪者になった理由：親に言われて/知見を得るため
「このまま外に出て、私が教えられなかった色んなことを学びなさい。」
･･･先生の、お母さんの最後の言葉で私への願いだ。
指南を一通り終え、私が家から旅立つその日に師匠とは別れる事になった。
喧嘩したわけでも決別した訳でもなく、ただ彼は先生の研究成果を世に伝えると言って私の元を去っていった。
彼の中にも先生は何かを残していたのだろうか？。

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