冒険者ギルドに所属したフルグラは、新設されたという「遺跡探査局」からの依頼を受注する。
第一号探査目標『再生の霊廟』は、コルガナ地方沿線に発見された魔法文明時代の遺跡だった。
遺跡内では内部の魔法を活用し、前線で攻防ともに優れた活躍を見せたものの、移動力の低さが災いして戦闘に積極関与できない場面も目立った。
最終的にある悲恋の結末を見届け、石化したノーブルエルフ──エリーシャを発見。仲間たちとの話し合いの末、遺跡探査局に彼女の身柄を預けることを選択した。
──ところで魔法文明時代の技術や記録は、時に途方もない価値を持つ。まして時代の生き証人ともなれば、その存在は大国間のパワーバランスさえ揺るがしかねない。
では、魔法文明時代を生きた長命種にして、現代では絶滅種であるノーブルエルフが、時を超え蘇ったとしたら──？
彼女らは、それと知らずに歴史の歯車を大きく動かしてしまったのかもしれない。

冒険の後訪れた鑑定屋にて、形見の指輪は発動体として使えるものであることが判明。一念発起して魔法文明語を学び、操霊術の初歩を身につけた。

機密保持のため、半ば脅される形で遺跡探査局に抱き込まれたフルグラ。だが、名品や冒険との出会いに恵まれた遺跡探査局での生活は、彼女の目標に沿うものでもあった。
探査局の正式な一員として初めて挑む冒険の舞台は、『メトロ2333』。遺棄されて久しいシャフトの入り口には、「エレクトロ・ザヴォーツカヤ駅行き」の看板が掲げられていた。地権者であるニジニル辺境伯にその背を見送られながら、一行は地の底へと向かう。
侵入に用いたエレベーターが故障していたトラブルに見舞われるも、依頼目標のルーンフォーク「トーリク・アルコゴーリク」を回収し生還。戦闘面ではヒム子、エレノア、ルージーのバフを受け、リチュアの援護と共に大型変異体を撃破する活躍を見せた。
大破局に直面した魔動機文明時代の人々の遺したドラマ「エクソダス計画」──確かに受け継がれたその熱意の証であるトーリクを見送りながら、仲間と共に帰投した。ニジニル辺境伯の正体とその思惑についての謎は残るが、ひとまず冒険は成功といえるだろう。