無窮の迷宮について
- 知名度
- 形状
- カテゴリ
- 製作時期
- 概要
- 効果
-
●基礎概要
『無窮の迷宮』はある場所に存在する、無限に続く迷宮群の総称であり、現在も未踏破であるとされている。
通常ならば冒険者同士のルールにより複数パーティーが探索することは出来ないが、この迷宮に最初に降りた『帰らずの英雄モーゼス』の手記に従い、例外的に全ての探索者が同時の探索を許可されている。●迷宮全体の構造
上層・中層・下層の3種の区分があり、現状探索可能なのはその区間のみ。それより下は『深門』と呼ばれ、多くの英雄が帰ることのなかった危険な未開のエリアである。
迷宮への入り方は2つあり、1つは上層へと続く階段を下る方法、もう1つは迷宮全体とリンクしているクリスタルへ触れる方法である。後者の方法では移動先がランダムとなり、運が悪ければ危険な下層の迷宮が選ばれることも。ランダムテレポートを防ぐ手段もあり、それが『シール』と呼ばれるアイテムを手に持ってクリスタルに触れることである。『シール』は特定の迷宮にリンクしており、これで狙った場所に行ける、ということである。●迷宮単体の構造
基本的に階層によって迷宮も千差万別であり、森であったり施設であったり不思議な空間だったり………割となんでもアリなようだ。
階層間の移動もまた種類があり、単層で完結するタイプならば転移門、複数層で1つの迷宮というタイプならその迷宮に応じた移動手段が用意されている。●迷宮の誕生・発見
最も古い文献では神紀文明時代の詩人の手記、グレンダールの旧友『珠神ラスパ』がダルクレムから3本の剣を隠す場所として『深海よりも尚深い箱庭』(無窮の迷宮)を選んだ、と記されている。
誕生については現在も不明だが、モーゼスの手記では『彼方から僕を呼ぶ声が聞こえる。幻聴じゃない。呼び声を聞いたことが何度もある、これは魔剣の迷宮だ。』と書かれており、ある学者は『第Ⅱ領域の奇蹟を満たす記号アイン・ソフ、彼の黙示の束である。』と語った。●深門
総数不明の層から成る、無窮の迷宮の未解明区間。深門への入口は厳重に封鎖されており、『シール』は発見され次第破壊されている。
迷宮の入口に突如転移してきたモーゼスの手記により、現在は5区間目までの情報が判明している。以下はモーゼスの手記に記された内容である。[常]第1区間『星降りの砂漠』
星が雨のように降ってくる砂漠だ。僕はなんとか盾を傘にして移動しているけど、ここには奇妙な事に文明の痕跡があった。もしかして人が住んでいたのかな?
大きな三角の神殿の中にある棺に触れたら、脱出できた。[常]第2区間『雲の海』
ひたすら、雲の中を歩いてるみたいに何も見えない。それに幼いの頃想像していたみたいに、ふわふわしていて進みづらいなんてものじゃない。ふんわりと軽やかに見えていた雲の中が、こんなにも窮屈だったなんて……。それと、ずっと足音が聞こえていた気がする。気のせいであってほしい。
どのくらいかは分からないけど、進んでいたら次の区間に出ていたはず。[常]第3区間『記憶の穴』
覚えてない。本当なんだ信じてほしい。イジワルする理由なんてないでしょ?気がついたら、次の区間にいたんだ……何があったの?
体のどこにも異常はない。今はそれが酷く不気味に思える。[常]第4区間『屑星の川』
とても大きな穴が見えた。そこに星がどんどん吸い込まれて、塵になって僕の立つであろう地面を形成していた。うっかりすると吸い込まれそうで、ひたすら地面に突き刺さっている岩に隠れながら歩いた。それに、何かが泳いでいるのも見ちゃった。
泳いでいる何かに追いかけられて、逃げ込んだ洞窟
で寝ちゃって、気づいたら次の場所にいた。[常]第5区間『白色の夢』
とても気持ちが軽い。白くて何も見えないのに、足取りが軽い。意味のわからない多幸感ほど不気味なんだ。何も聞こえない、何も見えない、それなのに僕は小さな宝箱を見つけた。何も入ってなかった(と思う)けど、この手記を入れておこう。きっと僕に続く誰かが見つけてくれるかも。
それじゃあ、さようなら。僕は冒険を続けるけど、この迷宮は皆のものにしていいよ。