「シェム・ハザールと申します。以後お見知りおきを」かーてしー
「炊事、掃除………以外としては前線に立っての戦闘もお任せくださいまし。
あとは………わたし、斥候の心得もありまして……探索もお任せください。」
「武器を持っていない…………？ふふ、戦闘のときになればどう戦うか分かりますよ…………。」

尻尾バトダンスカです。
レベル3になったらテイルスイープをとる………！
では、よろしくお願いします

○性格
一人称はわたし。

薄幸。なおかつ人族のために頑張ろうとする健気な一面もある。

献身的で料理や掃除といった家事も得意。喜ぶ顔が特に好きなよう。

とある事情で精神的に(肉体的にもだが)大きなショックを受け、ときおり言動が子供っぽくなる。

そのせいか寂しがり屋で孤独をとても嫌う。

○過去
とあるミノタウロスたちの集落に生まれ、奴隷兼将来の産み袋として酷い扱いを受けて育った。

何度も暴力を振るわれそうになっては母親に庇われ、ミノタウロスたちの気が済んだのか殴られ終えた母親からはその度に「貴方も大好きな人を守れる子になってね」と言われた。

当然、庇われている間は震えながら見ることしか出来ず、母親から言われたそれが出来てない自分に嫌気がさすという日々が何日も続いてた。

こんなところに居たらいつか殺される。

お母さんを連れて逃げよう。もし失敗しても今死ぬか将来死ぬかの違いだ。

現状を維持しても辛いことには変わらない。だったらさっさと終わらせた方がいい。

そうして脱出するため、奴隷としてつかわれている間に集落の通路や構造、見張りの順路などをバレないようにできる限り調べた。

数日かけて計画を練った後、とうとう実行に移す日がやってきた。

辛い日々が終わる日でもあるが、命日になるかもしれない日でもある。

一歩、踏み出す為の足が重かったが………

母親に励まされ、ようやくシェム自身が助けてくれることについての感謝も告げられ、踏み出す勇気が湧いた。

そうして計画通りに通り抜け、もう少しで脱出出来ると思ったが………一つ問題があった。

最後に壁の低い部分をよじ登り、集落から脱出する予定だったが母親が片方の足を怪我していることを隠していたのだ。

かろうじて走れるが壁を登るのは不可能な状態だった。

うだうだしていると見つかるかもしれない………。

そして、意を決した母親はシェムを壁の向こうに放り投げたのだ。

当然物音は鳴り、見つかる。

泣き叫んで呼ぼうとするが……母親からは「逃げろ」と初めて怒鳴られ、走り去ることしか出来なかった。