容姿・経歴・その他メモ

カテジナ・ディシハ
略して「カジヤ」

生まれた環境：鍛冶師の家系（武器）
信条：夢（肯定）／家名（否定）
矜持：欲しいものは見逃さない
ハプニング１：生きていくのに苦労はなかった
ハプニング２：生贄に捧げられた
ハプニング３：特になし
冒険に出た理由：倒したい相手がいる

クレイマリーポートの相席バーＯｎ　Ｔｈｅ　Ｈｏｕｓｅの近くにひっそりと建った新しい鍛冶屋、Ｕｎａｌｌｏｙｅｄ　Ｂｌａｄｅｓ。
その店主の鍛冶屋はダークドワーフという噂は、瞬く間に広がった。
頑固ジジイを予想していた野次馬が恐る恐るお店に顔を出すと、そこには年齢より幼い容姿の可愛らしい女性がいた。
嬉しすぎるサプライズに嬉々と依頼をしたら、女性の中身は頑固ジジイだった。
武器を打ってもらう前に玉砕した者数知れず…閑話休題

その店主の女性が、実はゴヤに拠点を据えている「ディシハ・スミス」の大旦那、ハーゲン・ディシハの孫娘であることを知る者は皆無に等しい。
魔剣をも超える、一般の人たちも手にできる武器や防具に命を懸ける職人中の職人。
ついには独自の鍛冶技法をも生み出したゴヤの伝説。
その薫陶を受けた孫娘は、幼い頃から魔剣という存在に魅入られていた。
しかし成長するにつれ、その理想は祖父と大きく乖離してしまった。

魔剣を越えようとするが、ハーゲンの理想はあくまで人の手により鍛えられし、人の手に渡る物を造り出すことだ。
それは商売の面でも理に適っていた。
しかし孫娘は、魔剣の唯一性に魅力を感じていた。その究極の一こそ、オンリーワンにしてナンバーワンで、何よりも勝るものだと思った。

故に彼女が目指すのは、究極の魔剣を自分の手で鍛つことだった。
誰もが手にできる物ではなく、選ばれし者が手にし、あらゆる業を断ち切る業物を望んだ。
それが、祖父の理念と致命的に食い違った。

祖父からの愛を一身に受け、その技術を余すところなく吸収しておきながら、祖父の後塵を歩むことを拒んだ孫娘は、
ゴヤを揺るがす壮大な家族喧嘩をしでかした後、やがてゴヤを出て、自らの究極の一振りを探す度に出た。

それまでに武器を握ることを拒み、己の身一つで大陸を渡り歩き、あらゆるものを吸収していった。
操霊魔法による武器への魔力付与、錬金術の武器に対する作用…
研鑽に次ぐ研鑽の末、彼女は祖父が得意としていた、イグニダイト加工技術に加え、武器の加工に特化するようになった。
しかしながら防具加工の勉強をサボっていた彼女は、マナタイト加工はできず、防具自体も興味がないため加工がヘタクソで、
祖父の理念を否定するため、ゴヤ技法の真髄にも辿り着いていない。

その代わり、
アルフレイム大陸のオ―レルム地方に伝わる秘奥、黄金刻印術や、
七王群島でも数えるほどの人しか知らない秘法、螺旋加工術をも身に着けた。

これら身に着けた技術で旅しながら、人族・蛮族問わず、あらゆる良質の武器を提供してきたが、究極の一振りにはほど遠い。
究極の一振りができるまで、祖父に勝ったとは言えない。
焦った彼女は無理に神の技法を探ろうとし、ドジを踏んで生贄に捧げられかけた。

すんでの所に放浪者に助けられた彼女は、一度落ち着く必要があると思い、クレイマリーポートにて店を開いた。
究極の一振りを、今も夢見て。

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