１
　ある日、大事そうに箱にしまわれているボロ布を見つけたマリーは、それが酷く汚れているのを見かけ、念入りに洗った。
　しかしそれはクラメール家の祖先が生前のアーデニから直接貰い受けたという衣の切れ端だった。
　マリーは両親にこっぴどく叱られたにも関わらず悪びれもしなかった。
　奇妙なことに、マリーはそれ以降神の声を聞くようになった。　

２
取調べ聴取記録　対象：マリー・クラメール

「……それで、なぜあんなことを？」
「それは『なぜ人は高みを求めるのか』ということでしょうか～？」「なるほど、これがいわゆる禅問答、ですね☆」
「い、いや。聞きたいのは単純に『なぜ強盗と共に第三医局に4時間も立てこもったのか』ということなんだけど……」
「それはもちろん、『骨生えの医薬』の噂を聞いたからですわ、事務員さん☆」
「……」
「そのようなすばらしい薬が本当にあるなら、あの第三医局だけが独占しておくなんて全人族の損失です！」
「それは、そうかもしれないけど……」
「そういえば、あの盗人の方たちは……そうですねぇ、偶然一緒にいただけというか、獲物が被ったというか？」
「そ、そんな言い訳は通用しないわよ！ついに強盗と共謀したんじゃないかって上がうるさいんだから！」
「はい、私でも多分そう思います☆」
「……マ・リ・イ？」
「今回だけ許してください～。それに、盗人さんたちは本当に居合わせただけですから☆」

沈天堂 ■■病院の内部始末書より抜粋

３
　ある会話……
「不老不死の薬？私は使おうとは思いませんね！」
「長く生きたいとは思いますけど～。もしかしたら、薄めたらちょうどよく益寿の薬になってくれるかもしれませんね？おいそれと実験もできないでしょうけど」
「ともかく、不老不死の薬が本当にあったとしたら、その原理を解明して、解毒薬を作ってあげたいですね☆」
「死ぬこともできないなんていう"病気"を患う人がいたら早く解いてあげたいと思いませんか？」
「師匠？あなたに言ってるんですよ～？」
「ほら、こんな思いやりのある弟子にもう一軒付き合ってください☆」

４
ある日、"全速力で走りながら魔香草を食べるとどうなるのか？"という実験を敢行し、衛兵に捕まる。
曰く、「血行が良くなったからか、効き目が早い気がします☆」

経験点165000点の時点で…