容姿・経歴・その他メモ

身長2m、体重130kg。

生まれた時から同年代と比べて身体が小さく、兄弟や友人と比較し卑下する少年時代を送った。
そんな彼の幼き頃からの夢は、父の様に金属の甲冑と盾を身に纏い、自分の背丈程もあるような武器を振り回して蛮族を打ち払う竜騎団の一員となる事だった。
しかし、3回の脱皮を経て成人となるも、その体格が大きくなる事は無かった。

結局、甲冑を着ける事も大柄な武器を振り回す事さえも碌に出来なかった彼は入団試験に合格する事はなかった。
家族から商人の道を目指すよう諭されるも、自分が目指していた夢を捨て切れることは出来ず、故郷を離れ流浪の旅に出る。
そうして長い旅の中、流れ着いた都市エルスタニで彼はドバルス螺旋運手と巡り合う事となった。

回転を加えた足さばきで攻撃の起点を盾でずらして受け流し、遠心力の加速を乗せた武器を両手で構え振り下ろす。
「これこそまさに俺の求めていた武術ではないか。」
そう考えた彼はその場で入門し、幾年にも渡る時間をかけて流派を身につけていった。

長き修行を終え力を身につけた彼は、エルスタニを離れ街道を進む途中、ある岐路で立ち止まった。
その先はそれぞれ別の方角へと続いている。一つは故郷への道、もう一つは未だ知らぬ土地への道。

少し考えた後、彼は道を選び歩き始める。
彼の行き先は翼を広げ、空高く舞う鳥だけが知っていた。




深夜、星空の元。焚火の傍にて（スチル）
「幼き頃、俺は確かに竜騎団に憧れていた。しかし、本当は竜騎団であった父の姿に憧れていたのだ。
　父の様に家族や仲間を守れるような優しく強靭な男になれるようにと。
　俺が故郷に帰れば家族は喜んでくれるだろうが、俺が竜騎団になれる事はないだろう。
　それならば俺は何者になる事も出来ない。俺が追い求めた夢を叶える日は永久に訪れない。
　
　だからこそ、俺はこの道を選んだのだ。
　この小柄な身体と小手先の技を以て先陣に立ち。仲間を守り、敵を打ち砕かんとする冒険者となる道を。

　長く険しい道になる事だろう。だが、それでもきっと。
　俺はいつの日か必ず。俺の生き様、俺の雄志を。父の元へと届けてみせる。」

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