皆さんは魔動死骸区。通称はきだめをご存知でしょうか。
僕…私とククはそこの上流家庭。そこに存在していた小さな小さな遺跡ギルド。その経営者の子供として産まれました。双子として。
ギルドとは言っても実情はただの盗賊ギルドみたいなものですが。

そんなとこの経営者です。当然夫婦間や愛もへったくれもなく、ただ産まされた。
それだけだったらしいので出産の際母親が死んでも特に殺されることは無かった、のですがね。不幸なのか幸運なのか分かりませんが。
本来は売りとばす予定…だったらしいですが希少なナイトメア。それも双子。
それに私とククは保有するマナが人よりも多少多かったので面白がられ、様々な悪どい知識と技術、生き残り方を叩き込まれながら育てられました。
最も、ペットのような扱いでしたけどもね。
今の魔法もここの知識が活きています。
…まあ、辟易していましたが。

12を超える頃、追い剥ぎやら何やらをしている最中、住宅街の方でとても大きな大きな魔導機兵の襲撃がありました。
まあとは言ってもこの街ではよくあること、気にもとめなかったのですが…
落ち着いた頃を見計らい、帰ろうとした時にはもうギルドだった場所は魔動機によって破壊され、全員殺されていました。
ま、正直に言うと家族と呼べる扱いではなく、逃げたかったのでちょうど良かった。

それから私達の生活は一変しました。
魔動死骸区のスラム街に身を潜め、弱いものから略奪や窃盗、時には空き巣に騙し討ち、魔動機部品の採取などありとありゆることをし生き延びてきました。
幸運なのはこれが当たり前の世界で、グランゼールに伝わっていなかった事です。
普段から殴り合いに男女の嬌声や悲鳴。それが当然の世界でしたから。

私の格好はこの時から始めています。
ええ、ええ、男よりも女として見られた方が騙しやすかったので。
まあとは言え今は…趣味なんですけど。
だって私可愛いですし。
可愛いもん！！

そんな折、転機が訪れました。纏まったお金が手に入ったのです。
それは手をつけられていない、朽ちた魔導機兵。私達はそのお金を持ち、グランゼールにたどり着けました。

命の保証もなにも無い、力とお金だけが信用出来る世界。弱いものは淘汰されていくのみ。
そんな状況に妹を置いていけないので…ね。

力と名声、どちらか…もしくは両方を手に入れるために、冒険者になりました。


身長155cm
体重秘密♡
顔立ちはククとよく似ている…体はククよりも貧弱。
服装はゴスロリロリしている。