“死人”シユウ
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 五感
- 反応
- 中立
- 言語
- 交易共通語、GMが認めるもの
- 生息地
- 不明
- 知名度/弱点値
- 28/-
- 弱点
- なし
- 先制値
- 47
- 移動速度
- 100/-
- 生命抵抗力
- 52
- 精神抵抗力
- 54
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
魔刀(本体) | 58 | 2d+38 | 45 | 8 | 188 | 452 |
特殊能力
[常]先見知新
生死判定を除くあらゆる判定をクリティカルが出たものとして扱う。
(ダメージは威力表であり判定ではないので効果適用外)
[常]死人の剣捌き
刀の威力表で「10」以上が出た時、ダメージに+30する。
[宣]魔法適正=すべて
[主]︎〜〜魔法LV15/達成値48
あらゆる魔法をLV15で習得している。
GMが望むなら一部の遺失魔法も使えるかもしれない。
[準][主]︎[主]︎賦術=全て/達成値50
全ての賦術を習得しているものとする。
マテリアルカードは全種数十個は持っていて尽きるものはないとするがGM裁量。
[準][主]︎[主]︎練技=全て+極意/達成値48
全ての練技を習得しているものとし、全ての効果時間を3倍にする。
[主]︎銀十字/達成値52/回避力/消滅
B-SSランクのマテリアルカードを触媒にして致命の小剣を生み出し敵を殲滅する。
「対象:全エリア」「射程/形状:2(100m)/射撃」に対し「2d6+28」点の物理ダメージ。この攻撃は銀属性として扱う。
解説
若き英雄シユウ・ユーベレヒトは商業都市の一つに現れた若き冒険者。
成人したての15そこいらで急に頭角を表した。
【龍殺】の偉業も彼にとってはほんの初期に達したものに過ぎない。
生涯を賭してもたどり着くのは困難と言われた域に彼は弱冠10代でたどり着いていた。
元は裕福な商人の子供とも、落ちぶれた貴族の子供とも言われているが彼の素性を知る者はいない。
あらゆる魔法の習得、知識の探究にも優れ、独自の錬金術を編み出した。
誰もが彼を最高の英雄と言って疑わなかった。
___しかし、事件は起きる。
有名な商家の子供から使用人含め50名弱。その全てが彼に殺されたのだ。
問い詰めたところ彼は悪びれる様子もなく「そう言う依頼があったから」と言った。
シユウの名声は怖れとともに広がった。
シユウのこれまでの功績と、商家にも汚職の疑惑があったことから不問となった。
そう、彼は依頼を遂行しただけに過ぎないのだ。
『依頼に貴賤はない』冒険者の間で使われる言葉。
これは選り好みは良くないと言う矜持。
その言葉通りからにとっては全ての依頼は平等であり、倫理も常識も、あらゆる武装も国の尊厳も歴史すら。
彼はたった1人で一国の軍隊を壊滅させその王族を皆殺しにした。まるでゴブリンの巣穴を壊すように。
人々は気づいた。あらゆる組織が彼を恐れ、名声が恐怖を上回ったころ、彼に莫大な懸賞金がかけられる。しかし、死体と懸賞金が膨れ上がる一方で遂に冒険者達は千を超える徒党を組んだ。
古の龍退治など目ではない戦力差だった。しかし翌朝その全てが死体となって発見されたのだ。
彼の討伐は不可能だとしたあらゆる組織は、これ以上無駄な犠牲を出さぬようにシユウは死んだものとして公表した。
故に彼の生存を知る者の間では彼はこう呼ばれる。【死人】シユウ、と____。
精神抵抗100に成功せよ
「力が、欲しいか」
「…力がなければ奪われるだけだ」
「力はお前を孤独にする。その覚悟があるならば」
「…孤独に死ぬよりかはマシだ」
彼もまた"魔女"に運命を弄ばれた哀れな犠牲者に過ぎない。
魔女より授かった力は【先見知新】。少し先の未来さえ見えてれば多くを失わずに済んだ彼の望みが具現化した能力だ。
魔女はその対価として「自分の殺害」を頼んだ。
ただ生きるだけの人生を終わりにしたいのだと言う。
シユウは必死に努力した。しかし、人の枠を超えたその肉体と、この世の叡智を結集しても魔女を生の呪縛から放つことは不可能だった。
やがてシユウは魔女を殺すことを諦めた。
その時だ、彼の世界への認識が変わったのは。
ただ与えられた力で魔女の望みを叶えるために生きてきた。
生きる理由はもうない。ならば死ぬ理由は?
生きてるのか死んでるのか、彼は自分でもわからない。
自分を自分たらしめるのは何だ?
そう考え、ただ生きるうちに倫理が崩れ常識が淘汰され、やがて彼は他も認める【死人】となった。
とある事件で、魔女の願いを叶えんとする男の手助けをする。
やはり彼はそれを生きがいにしていたからだ。
そんな中、魔女を“殺す”のではなく“生かそう”としている冒険者と出会う。
__そうだ、自分は彼女にどうしてほしかったんだ。
___死んでほしかったのか? 違う。
_____そうだ。自分は彼女に幸せになってほしかったんだ。
________そうか。これが
名前の死、存在の死を経て、最後に彼は信念の死に場所をその冒険者に見た。
その死に場所はこれまでの死よりも高揚感に満ちていた。
真の死に場所を見つけた彼は、ひとりの冒険者に新しい夢を託して息を引き取る。