ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アインス・ヘルゼーエン - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アインス・ヘルゼーエン

プレイヤー:MmikotoM

ライフォス様、
こんな穢れた魂でも、
あなたの元へ往くことは
赦されるのでしょうか」

種族
ナイトメア(人間)
年齢
25
性別
種族特徴
[異貌][弱点/土]
生まれ
神官
信仰
“始祖神”ライフォス
ランク
ダガー
穢れ
1
6
14
10
10
8
3
2
7
10
成長
2
成長
0
成長
0
成長
1
成長
0
成長
1
器用度
18
敏捷度
14
筋力
17
生命力
17
知力
17
精神力
21
増強
増強
増強
1
増強
増強
1
増強
器用度
3
敏捷度
2
筋力
3
生命力
2
知力
3
精神力
3
生命抵抗
6
精神抵抗
7
HP
29
MP
33
冒険者レベル
4

経験点

使用
8,000
残り
510
総計
8,510

技能

プリースト(ライフォス†)
4
レンジャー
2
セージ
2

一般技能

肉体労働者(レイバー)
5
男娼(プロスティチュート)
3

戦闘特技

  • 《魔法拡大/数》
  • 《ターゲッティング》

練技/呪歌/騎芸/賦術

  • なし

判定パッケージ

レンジャー技能レベル2 技巧 5
運動 4
観察 5
セージ技能レベル2 知識 5
魔物知識
5
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
14 m
全力移動
42 m

言語

会話読文
交易共通語
神紀文明語
地方語(ブルライト語)
魔法文明語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
プリースト技能レベル4 神聖魔法 7 7 +0
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 18 0
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
ソフトレザー 7 3
合計: すべて 0 3
装飾品 専用 効果
帽子 ツノ隠し
聖印 ライフォスの聖印
右手 知力の指輪 知力+1、割ると+13
左手 剛力の指輪 筋力+1、割ると+13
所持金
2,562 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

冒険者セット

背負い袋
水袋
松明*6
火口箱
ロープ10m
ナイフ

魔香草*2
マナチャージクリスタル5点

名誉点
26
ランク
ダガー

名誉アイテム

点数
冒険者ランク20

容姿・経歴・その他メモ

大惨事表出目

A-3-4 本来とは異なる性別として育てられた(拡大解釈)
B-5-1 異種族を怖がっている
A-6-1 神の声を聞いたことがある
5-6 他に生き方がなくて

ブルライト地方のとある人間の街で、種族を隠しながら日雇い労働をしていたナイトメア。
4年前のある日同僚数人に騙されて夜の街に連れていかれ、そこで嫌というほど『女』というものを教え込まれる。
種族がバレたことで弱みも握られ、3年もの間彼らやその知り合いに春を売り続けることになる。
毎日行われる陵辱によって精神は摩耗していき、体も作り替えられていった。
——ある日、ベッドの上で彼は願った。
もし神というものがいるのならば、もしナイトメアの自分の願いを聞き届けてくれる神がいるのならば。
どうかたすけてください。こんな生活もういやだから。なぜ自分はこんな目に遭わなければいけないのですか。
かみさま、かみさま。
たすけて。

頭の中に声が響く。
——汝が、隣人を愛することができるように——

——気がつけば、彼は見知らぬ場所にいた。
言語は通じる、人間が多い。けれど、文化が明らかに違う。
頭の中で、聞こえた言葉を反芻する。
——確かに自分は、神の、始祖神ライフォスの言葉を聞いたのだ。

彼が冒険者になった理由はただ一つ。冒険者は彼の夢の第一段階。
——いつか、自分が神の元へ往くために。
神を呼び出し、自らの魂を神に捧げるために。
彼は冒険者ギルドの門を叩いた。

隣人を愛したいが、今でも人間はちょっと苦手。

過去小説

生まれだとか育ちだというものはよくわからなかった。
ただ、どこにも居場所がなかったのだけは覚えている。

唾を吐きかけられ、蔑視され、心無い言葉をかけられた。
自分にツノが生えていると自覚してから、それを隠すまでに数日かからなかったと思う。
ナイトメアという忌み嫌われた種族がいることも、俺がそれであるということも、大人になってようやくわかったことで、とにかく小さい頃の俺は、生きながらえるのに必死だった。

爺さんがいた。名前はホーン、だったか。たしかドワーフの爺さんだった。
街の浮浪者のまとめ役みたいな人で、俺が知りたいことは大体知っていた。
なぜか俺はその爺さんにいたく気に入られて、アインスと名前をつけられて数年ほど一緒に過ごした。石畳に寝転がった爺さんの胸が寝床なんて、他の奴らが聞いたら眉を顰めるかもしれないけれど。
力仕事のやり方だとか、文字の読み書きだとか、俺の技術は大体全部ホーンの爺さんに教わったことだ。爺さんに無理を言って肉体労働の仕事を手伝っていた頃が懐かしい。
爺さんはよくこう言っていた。

「ええか、アインス。おまさんはナイトメアっちゅう種族だということは何度も話しとることじゃし、これから話すことも何度も話しとることじゃけどな、おまさんにはおのれに正直に生きてほしいんじゃ」
「おまさんはこれからも、種族のことで色々言われるじゃろう。言われるだけじゃのうて、酷いこともされるかもしれへん。でも、神さんっていうのはそういうのをちゃあんと見とるからの。おまさんが相手さんに酷いことをしたら、神さんはおまさんを敵だと思うて、もっと悪いことを起こす。でも、相手さんを許したら、神さんはおまさんを人族の味方だと思うて、いつかええことを与えてくださる」
「だけどの、アインス。それは相手さんが酷いことをやってきよった時に、何も言わずに耐えるのとはちゃうぞ。相手さんのすることが嫌やと思うたら、しっかりと言う。それで、相手さんが悪かった言うたら許す。お前さんにはこれをしてほしいんじゃ」
「神さんだって、おのれが守る人族が仲間に酷いことしてるのを見るのは嫌じゃろうからな。繰り返させるんじゃのうて直させれば、神さんはありがたく思うておまさんを愛してくれる。そんでいいことを起こしてくれるんじゃ」
「大丈夫じゃ。もしおまさんが嫌や言うても相手さんが直してくれへんかった時は、その時こそ神さんが助けてくださる」
「じゃからアインス。おのれに正直に生きるんじゃぞ。嬉しい時にありがとう言うて周りを喜ばして、嫌な時に嫌や言うて周りの悪いところを直す。そうすればきっと、神さんはおまさんを味方として愛してくれる」
「もちろん、相手がおまさんのことを嫌や言うた時は、そこを直そうとしてみる。その時もおのれに正直に、じゃぞ。相手が直してほしい言うたことに嫌や言う権利もおまさんにはあるからの。ただ、嫌や言うて突っぱねるんじゃのうて、その後に話し合って、どこまでが嫌なのか、どこまでなら直せるのかを伝えて、部分的に直す、なんてやり方もこの世界にはあるいうことも覚えといて欲しいの」
「おまさんは優しい子じゃ。優しいからこそ、相手さんの意見がおのれの意見より大切だと思っとる節があるが、おまさんの意見だって大切なんじゃぞ」

そう言いながら、俺の頭をゴツゴツした手で撫でる。
その時の爺さんの目は、いつもの金と酒を探し求めるいかつい目ではなくて、神さまのような優しい目をしていた。

爺さんは足腰が動かなくなってきたから、俺が一人で働きに出るようになった。
最初は居心地が悪かったけれど、爺さんが言ったように嫌だと思ったことを正直に伝えれば、少しずつ空気が暖かいものに変わっていくのがわかって、嬉しかった。
いつしか、アインスは人のことをよく見ているな、なんて言われて、『千里眼(ヘルゼーエン)』なんてあだ名をつけられて、それを苗字代わりに名乗るようになった。

俺が少し大きくなった頃、爺さんが急に倒れた。
神殿に運んで数時間待てば、神官の人が来てくださった。
寿命が近かったらしい。それまで足腰が弱いながらも元気に動いていたのが奇跡みたいなことで、もう1ヶ月もない。そう、言われた。

療養室に入れば、爺さんは照れ臭そうにすまんすまんと謝った後、視線を下にずらして、

「アインス、わしの話を、少し聞いてくれんか」

俺を真っ直ぐに見つめた。
こくりと頷けば、珍しく眉を八の字に歪ませて。

少しずつ、爺さんは懺悔を始めた。

——最愛の奥さんが、ナイトメアの娘さんを産んだことで亡くなったこと。
——怒りの矛先を娘さんに向け、彼女を虐待していたこと。
——娘さんが自らの命を絶って、自分の過ちに気づいたこと。
——罪悪感で生まれ故郷を飛び出し、この町にたどり着いたこと。
——俺を見た時に、娘さんを重ね合わせてしまったこと。

「——すまんのう」

寿命が近いからなのか、秘密を打ち明けてしまったからか。
震えた声で一言呟いた爺さんは、とても弱々しく見えた。

「俺は、爺さんが苦しんで死ぬの、嫌です」

気付けば、言葉が口から出ていた。

「爺さんの罪は罪です。でも爺さんが俺にしてくれたことはしてくれたことです。俺は、爺さんが娘さんにどんなことをしていたかなんて知りません。けど、爺さんは娘さんにしていたことを直して、俺を幸せにしてくれた。じゃあ、もう爺さんは神さまに愛されているじゃないですか」
「許しませんよ。俺をこんなに幸せにしたのに、爺さんが苦しんで死ぬなんて。それだけは、俺が神さまに愛されなくなっても許しませんよ」

はぁ、はぁと息を整えながら爺さんの方を見れば、爺さんは目を見開いた後、

「……じゃあ、おまさんが神さんに愛されるように、前向きに生きんといかんのう。……神官さん、酒持ってきてくれんか? こんな空気を吹っ飛ばすのは酒が一番じゃからの!」

涙を流しながら、でもそれ以上に楽しそうに、いつも通りに笑った。

爺さんは、死ぬ時も笑っていた。
がっはっはと豪快に笑って、それから、俺の頭に手を乗せて、

「ありがとうな、アインス」

最期に神さまのように笑って、目を閉じた。

爺さんを土に埋めた後、俺はすぐに仕事を受け始めた。
その頃には爺さんの昔からの仲の人たちはほとんど引退していて、俺は若いながらも現場の補佐をすることが多くなっていった。
それと同時に給料も少しだけ増えて、なんとか1日の稼ぎで宿に泊まることができるようになった。

21歳のある日のことだ。その日は作業が長引いて、街灯が灯る頃まで働いていたのを、よく覚えている。
おすすめの宿があるから行こう、と誰かが言い出した。
ほいほいとついていって、酒を一緒に飲んだ。
爺さんの世話をするためにあまり酒は飲まなかった方だけど、その時はいつもより早く酔いが回って、意識を手放していた。

——体が熱い。燻るように熱い。
——触って欲しい。メチャクチャにして欲しい。
——このまま、ドロドロに溶けてしまいたい。

ぼんやりとした頭のまま瞼を開ければ、にやにやとした笑みを浮かべた同僚たちが俺を見下ろしていた。
何かぶつぶつ呟いていたと思うけれど、何も頭に入ってこない。
そのまま彼らの手が真っ直ぐに伸びてきて——。

その後の日々は、記憶から消している。
ただ、地獄だったことだけ覚えておくことにしている。

嫌だということも許されず、ただぼうっとした頭のまま夜をやり過ごし、ナイトメアであることがバレてしまったが故に職場で大っぴらに告発することもできない。

ただ熱くて、底冷えして、居心地が悪くなり続ける日々が3年間続いた。

その日もベッドの上で悦楽を与えられ続けていた。

ただ、頭がいつもより冴えていた。いつも盛られている薬の効き目が薄れてきたのだろう。

『もしおまさんが嫌や言うても相手さんが直してくれへんかった時は、その時こそ神さんが助けてくださる』

爺さんの言葉が蘇って、俺はぼんやりと祈っていた。

神さま、神さま。
ナイトメアの自分を助けてくれるような、そんな神さま。

どうかたすけてください。こんな生活もういやだから。なぜ自分はこんな目に遭わなければいけないのですか。
かみさま、かみさま。
たすけて。

頭の中に声が響く。

——汝が、隣人を愛することができるように——

——
————
——————

——俺は、知らない場所にいた。
人があの街よりも多い。言語は通じる。けれど、文化が明らかに違う。

道ゆく人に不審に思われない程度に場所を尋ねれば、ここはマクレイという街で、ブルライト地方のグランゼール王国近郊にある街らしい。

頭の中で、聞こえた言葉を反芻する。
あれは始祖神ライフォス様の声なのだと、理解した自分がいた。

それから俺は神聖魔法を使えるようになった。
最初の1年ほどは、種族を隠しながら癒し手の仕事を受け持って金を工面した。

神聖魔法を極めれば、『コール・ゴッド』という魔法を覚えられるらしい。
他の神官が言っていた噂話だ。
神を呼び出すことができ、神格に応じて願いを叶えてくださる。が代償を支払わなければならず、ライフォス様のような古代神を呼び出せば、地図を変えられるほどの奇跡を実行できるが、神に魂を捧げることになり、二度と蘇生できないんだとか。

それを耳にした時、

もしかしてその魔法なら、穢れを持っている俺でもライフォス様の元へ往けるのではないか。

そう思った。

だから、俺は神聖魔法の熟練のために冒険者になることにした。
自分を救ってくれた存在に逢いに往く、きっととても長いであろう道のり。
これが、その最初の一歩だ。

ダイスロール

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
1 6/14 旅立ちの一歩 1,550 1,290 10 生命
レノンさんウラオモテさん如月さんイチケンさん
報酬:剛力の指輪*1
2 3/14 ようこそオーゼルへ 1,690 1,612 13 器用
レノンさん(ジャック)裏表さん(コハク)稲荷さん(マヤ)。リベさん(アステジーニ)
3 4/7 腐者の行進 2,220+50 2,130 23 精神
器用
レノンさん(ジャック)裏表さん(コハク)稲荷さん(マヤ)リベさん(アステジーニ)
取得総計 8,510 6,232 46 4

収支履歴

冒険者セット::-100
ソフトレザー::-150
聖印::-100
魔香草*3::-300
知力の指輪::-500
帽子::-20
――――
マナチャージクリスタル5点::-2500

チャットパレット