【古代ブルテン式強行軍法】
(ノトス地方)- 入門条件
- 50名誉点
魔法文明時代前期に栄えていた古代ブルテン国は現在のノトス地方北部に位置しており、かつて死者を冒涜した最低の国として記録されています。
かの国は当時、グリアールと呼ばれる蛮族領に面しており、常に激しい戦争が続いていました。両者の力関係は数十年の間拮抗していましたが、ある年を境に大寒波が起き、十分な備えができなかった貧しい民だけにとどまらず、無茶な行軍を続けていた兵士たちの大半が凍死する事態に陥りました。
前線を維持していた兵士が大勢居なくなったことで、ブルテン国は撤退を強いられていましたが、そのときにクヴォーと名乗る操霊術師がアンデッドを用いて兵士を蘇らせてはどうかと提案しました。
クヴォーのネクロマンシー技術は失われた兵士の約半数近くを蘇らせ、領地を守り抜くことに成功しました。食費もかからず、命令に忠実で、さらに死んでも復活するとなれば、戦争においてアンデッドたちがどれだけ強力だったかは想像に難くありません。しかし、この成功に味を占めた上層部は、アンデッドのみで兵士を構成し、グリアール蛮族領を攻め落とす作戦を決行してしまいます。徴兵した兵士たちを自らの手でアンデッド化させ、戦場に投入しました。初めのうちは箝口令が敷かれ、非人道的な行為は黙認されていましたが、人の口に戸は立てられません。真実を知った国民は徒党を組み、内戦の末に古代ブルテン国は滅亡しました。
現在では古代ブルテン国の過ちを繰り返さないよう、有識者たちによって改良された技術が広まっています。新たな流派では死者に最大限の敬意を払い、死後、アンデッドとして正しく活用されることに同意した人たちの死体を用いる方法を取っているようです。
流派装備
この流派には意識のあるアンデッドを作製する技法が伝えられています。また、人道には反しますが、冒険者の死体からより強力なアンデッドを作製する方法も教えられています。
名称 | 知名度 | カテゴリ | 価格 | 概要 |
---|---|---|---|---|
〈生者の標〉 | 25 | 冒険道具類(消耗品) | 12,000 +150名誉点 | 【クリエイト・アンデッド】行使時、生前の記憶を残したまま作製できる |
〈冒険者の死体〉 | ― | アンデッド作製の素材 | 取引不能 | 特殊なアンデッドを作製できる |
秘伝
一部の限定条件にある〈戦旗槍〉とは、〈戦旗章〉(⇒『MA』23頁)の加工が施された〈スピア〉のことです。
△《群像よ、邁進せよ》
△《英雄よ、邁進せよ》
- 必要名誉点
- 20
30
- タイプ
- 《かばうⅠ》変化型
《かばうⅡ》変化型
- 前提
- なし
《群像よ、邁進せよ》
- 限定条件
- 〈戦旗槍〉
- 使用
- ―
- 適用
- 10秒(1ラウンド)持続
- リスク
- なし
- 概要
- 鼓咆の影響下にある1体が自身に対して《かばう》を行う
- 効果
パーティの司令塔として、自身を味方に守らせます。
この秘伝の宣言時、自身の鼓咆の影響下にあり、この効果に同意しているキャラクター1体を指定します。
効果時間中、秘伝宣言者が近接攻撃、遠隔攻撃、あるいはそれに準じる特殊能力の対象となったとき、指定したキャラクターが秘伝宣言者に対して《かばうⅠ》を宣言しているものとして身代わりになります(基礎特技と同様、指定キャラクターと自身が適切な位置関係になければなりません)。ただし、効果時間中であっても、対象が自身の鼓咆の影響下から外れた場合、この秘伝の効果は消滅します。
この効果は、対象が狙われたときに自動的に1回のみ発揮されますが、秘伝宣言者が《ガーディアン》を習得している場合、その回数と同じだけ身代わりにすることができます(宣言時に回数を指定します)。ただし、別々のキャラクターから1回ずつ《かばう》を使ってもらうようなことはできません。あくまで指定した1体のキャラクターが複数回身代わりになるのみです。
《英雄よ、邁進せよ》は、基礎特技同様、宣言時に宣言回数としてカウントされません。
《戦友よ、追随せよ》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《挑発攻撃Ⅰ》変化型
- 前提
- 【大いなる挑発】
- 限定条件
- 〈戦旗槍〉
- 使用
- ―
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 命中時、【大いなる挑発】のボーナス修正に+1
- 効果
派手な動きで敵を翻弄することで、味方の士気を高めます。
この秘伝を宣言した攻撃が敵キャラクターに命中したとき、秘伝宣言者が現在適用している【大いなる挑発】のボーナス修正が+1されます(軍師を除く対象は回避力判定と生命・精神抵抗力判定に+2)。ペナルティ修正は変わらずー3のままです。新たに【大いなる挑発】を使用する場合、このボーナス修正は失われます。
この秘伝は1ラウンドに複数回宣言できる場合でも1回までしか宣言できません。
基礎特技が元々持っていた挑発効果はすべて失われます。
《屍者よ、咆哮せよ》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 【陣率:掃討の勝閧】
- 限定条件
- なし
- 使用
- ―
- 適用
- ―
- リスク
- ―
- 概要
- 使役するアンデッドが敵を倒したときも【陣率:掃討の勝閧】を宣言できる
- 効果
秘伝習得者が【クリエイト・アンデッド】などで使役している「分類:アンデッド」のキャラクターが、敵のHPを「0以下」にしたとき、秘伝習得者は使用条件を満たしたものとして【陣率:掃討の勝閧】を宣言することができるようになります。