時は1500年前！　天才たちによるルーンフォーク造りは一大ブームを極めていた！

男たちはロマンを追い求め、如何に優れたルーンフォークを作れるかが時の技術者たちにとってはステータスとなっていた！

しかし！　その男は違った！

彼は、『如何に自らの性癖を詰め込んだ理想のルーンフォークを造れるか！』という、周りとは違った軸で勝負を続けていたのだ！

そうして『暴力系ツンデレツインテメイド』こと、テトが生まれました。

しかし、テトを作った人間には、一つ致命的な欠点がありました。
彼は、大病を患っていたのです。
この時代に、その病気の治療法は確立されていませんでした。

そこで彼は考えました。
そうだ！　未来であれば、この病気の治療法も見つかっているに違いない。

彼はテトにコールドスリープ機能を取り付けました。

「まずはテトを1500年後に送る。そして、僕もすぐにコールドスリープ装置を作るよ。1500年後の未来で、また会おう」
「え、普通に嫌ですけど。気持ち悪いし」




そして1500年後……。

「まあ、そうですよね」

コールドスリープから目覚めたテトを待っていたのは、何もかもが変わった世界でした。
テトを作った男も、その世界にはいませんでした。

死んでしまったものは仕方ありません。これから、テトの冒険が始まるのです！

「……本当に死ぬ人がありますか。何とかしてくださいよ。天才のくせに」