容姿・経歴・その他メモ

｢ブーケ｣という名の少女を探して旅をしているマーマンのウィークリング

マーマンに生まれたためにウィークリングでありながら同胞からの差別を免れ海底で暮らしていた彼女は10歳の頃、他の水棲蛮族であるサハギンやリザードマンの混合軍の襲撃により故郷を失う。
里の仲間達が次々と殺されていく中、生き残った大人たちが命懸けで陸へと逃がした事で唯一生き残った彼女はアビス海より東方に広がるセブレイ大樹海を超えハールーン魔術研究王国の外れへと流れ着く。
襲撃より数日ほぼ飲まず食わずで逃げ続け重度の飢餓に陥った彼女は、倒れ伏していた所を｢ブーケ｣と名乗るレプラカーンの少女に命を救われる。
その後ブーケとその一家｢スノードロップ家｣に家族として迎え入れられた彼女は｢ティア｣と名付けられた。
以降数年に渡りスノードロップ家と共に暮らしてきたティアだったが、ある日風邪を引いたブーケのために薬草を摘みに出かけた直後、自分と瓜二つの何者かが目の前に現れた。しかし、声を上げることも出来ずティアの意識は奈落の魔域へと飲まれていった。
それから一年、奈落の魔域の中で自分がブーケを魔法で焼く悪夢を見続けてきた彼女は冒険者ギルド｢妖精の風｣で目を覚ます。
奈落を攻略した冒険者によると、ちょうど一年前に蛮族の襲撃で全焼した旧スノードロップ邸の地下に突如奈落が現れたのだという。
また一家は無事でハールーンに新たな居を構えたが直後に末娘も旅に出たきり連絡が無いという。
間違いない。ブーケが自分のことを探している。
自分と同じ顔のナニカにその身を焼かれたにも関わらず、だ。
そう確信したティアは冒険者としての一歩を踏み出す。
いつの日か必ず彼女を見つけ出し、あの日の出来事を謝るために。

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