サイレックオード、テルメアルノのラドル生体工学研究所の〈奈落の魔域〉発生装置だった。
固定し〈奈落の魔域〉化させた門の数は記憶できない数だ。
「弱き力が作る〈奈落の魔域〉は扱いやすい」
アビスボーンを強制的に「産ませる場所」、その身体部位を利用した生体義手などの非人道実験の「道具」の一つとしての幼少期を過ごした。

１０年前、「知識の剣」イーヴ神官で召異術師スーレイ・アルダールによって事件は「ほぼ解決」
その際に救われた一人がチャロ、交易共通語で「ちゃいろ」と色の名で個体分類されていたタビットである。

ユーシズ魔導公国、夕闇街に家を持つ。治安が悪い。
昼夜逆転で夜の花として働いているが、『七色のマナ』召異学科に籍を持っている。
安定して出席はしておらず留年が続いており、2年ほど赤リボンのままだ。
救命草と砂糖と怪しい材料のウィッチクラフトにて「トぶ」ヒーリングポーションを作り出した問題の人でもある。

また冒険者ギルド所属ではなく、ヴァグランツとして魔物屋の仕入れなども請け負っている。
自称フェアリーテイマーだが時折周囲に浮かんでいる黒い出目金型〈扉の小魔〉は誰が見ても妖精には見えない……。

幼い頃より絵本集めが趣味で、読んだ物語の世界をその目で見たいと感じてきた。
古本屋で見つけたサイレックオードをモチーフにした物語が気になって、誰か旅に連れて行ってくれないかなぁ、と漏らしながら毎朝ぐっすり眠っている。