とある蛮族領に生まれ落ちたウィークリング
父である王は強者としての余裕か、戯れに彼を次期王として教育し始める

しかし、当然ながら周囲は彼のことを認めることは無かった。たとえ彼に出来ることが増えても、それでも周囲は認めなかった
生きる過程で大病を患っても、魔物に食い殺されそうになる事態になっても、彼はただ淡々と、黙々と、特別望みもないままに修練を続けた。それこそが彼にとって唯一の成果であり存在証明だった

だが、その修練にも終わりはあった。蛮族領を進撃した勢力によって、故郷はあっけなく終焉を迎えたからだ

家族も、自分に与えられたかもしれない地位もなくなった
特別な感傷は無かった。ただ彼は静かに現状を受け入れるだけで、内側に何かを焦がすことは一切なかった
「住む場所もなくなったから、とりあえず雨風しのげる場所でも探すか」

彼が旅を始めたのは、ただそれだけの感覚に他ならない

人物

セミジェダ　Semigeda　「セミジェダ」

ジルヴェスタの伴侶……になるはずだったガルーダウィークリングの女性。20歳

元々いた蛮族領内での部族抗争に敗北した彼女の一族の見せしめとして娶られた彼女との間に子供を得ることが親から命じられた指令であり（父曰く「部族の長であった彼女の母が狂うように愛した娘が、敵部族のウィークリングの妻にされるというのは屈辱だろう？　その上孕まされたならなおのこと屈辱だろう」とのこと）、彼自身も一個人としての認識というより所有物に近い価値観をしている
「俺のつがいなんだから、俺の子を産ませようとして何がいけない？」と素で首をかしげている。彼女としては一個人としての尊厳はあってほしいと思っているらしい

自分の故郷が攻め滅ぼされた折に離れ離れになったが、最近再会を果たし、ジルヴェスタ本人は「今度こそ俺の子を産んでもらう」という謎の使命感に燃えている様子
所有欲に限りなく近しい独占欲の主な被害者
なお、一線はとうの昔に超えている……というか、顔合わせの段階で彼女を手籠めにした模様

用語

ブラッドスクイーズ　（『エピックトレジャリー』p97・119）

〈銀の矢〉以外の矢を用いた場合は、魔法の武器であること以上の特殊な効果は発生しない
〈銀の矢〉を使って射撃攻撃を行った場合、ダメージは呪い属性の物理ダメージになる
さらに、ダメージを適用した後、対象はその時命中力判定の達成値を目標値として精神抵抗を行う。失敗した場合、18ラウンドの間以下の呪い属性の効果が発生する（累積はしない）

以降、あらゆる行為判定に-2のペナルティ修正を受ける
ただし、行為判定ごと、サイコロを振った後に、HPに「5」点の呪い属性確定ダメージを受けることで子のペナルティ修正を無かったことにすることを選べる

横睨み撃ち

独自宣言型　前提：《鷹の目》
別の対象を狙っている素振りを見せながら、本命に向かって遠隔攻撃を行う秘伝

この秘伝を宣言するには、別のエリア（基本戦闘）・座標（上級および熟練戦闘）に、敵対陣営のキャラクターがそれぞれ存在し、両方共が攻撃の対象に選べる状況でなければならない
それら攻撃可能なうちの一つを対象としての遠隔攻撃においてこの秘伝を宣言でき、その命中力判定の達成値に「+2」のボーナス修正を得ることができる

なお、この秘伝は《狙撃》の効果を受ける命中力判定では宣言できない

ABT アビスカース表(62) ＞ 「乗り物酔いの」　携行時　揺れに弱くなる。自身の足以外の手段で10分以上移動した後、1時間、行動判定に-1のペナルティ修正を受ける。

ABT アビスカース表(23) ＞ 「軟弱な」　装備時　精神抵抗力判定に-1のペナルティ修正を受ける。

ABT アビスカース表(62) ＞ 「乗り物酔いの」　携行時　揺れに弱くなる。自身の足以外の手段で10分以上移動した後、1時間、行動判定に-1のペナルティ修正を受ける。

ABT アビスカース表(45) ＞ 「滑り落ちる」　携行時　戦闘中の手番開始時に1dし、出目が「1」なら手に装備または保持しているものをすべてその場に落とす（その手番の主動作で拾う事は可能）。

ABT アビスカース表(14) ＞ 「差別の」　装備時　特定の分類に対して与える物理ダメージ・魔法ダメージが2点減少する。分類は「分類決定表」で無作為に決定する。
アビスカース分類決定表(36) ＞ 「蛮族」「動物」「植物」「アンデッド」「魔法生物」から任意　→「植物」

ABT アビスカース表(51) ＞ 「醜悪な」　携行時　武具の見た目が悪く、魅力がない。売却する際、基本取引価格の4分の1の価格で売却する。さらに冒険者ランク（『Ⅱ』137頁）が1段階低いものとして扱われる。

ABT アビスカース表(35) ＞ 「おしゃれな」　携行時　その武具を常に華美に飾りたくなる。収入を得るたび、その1割以上をこの武具の装飾に費やさなければならない（効果などに変化はない）。

ABT アビスカース表(41) ＞ 「鈍重な」　携行時　移動力が半分（端数切り上げ）になる。