容姿・経歴・その他メモ

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両親が糞だっただけで自分は普通の人間だ。
犯罪者である両親の事を誰よりも憎んでるのも普通、国からの援助で普通に学校に行ってるし、親戚達とは家族じゃないんだから一緒に食事しないのは普通なんだし、捨て犬見つけたら同情して拾うのだって普通だ。

自分の名前は両親が女だと勘違いして付けたと聞いた、だから捨て犬には普通の名前を付けた「ワンこ」

家族も友達もいなかったから、一緒に食事を食べるワンこが唯一の家族で友達だった。

数年が経ったある日、普通にワンこと散歩していただけだった。
でもその時に偶々吹いた風に帽子が飛ばされてしまって、それを拾おうとワンこが急に走り出してしまったからリードが手から離れて…ワンこは車とぶつかって死んでしまった。

誰かも知らない大人に俺がワンこを殺したと言われた、確かに俺がリードを離さなければ車に跳ねられなかったかもしれないが俺が殺した訳じゃない。
それにワンこが死んで一番悲しいのは普通、俺だろ？
それなのに皆、俺を異常者扱いだ。

ああ…そうだね……ワンこ。きっとこの世界は普通じゃないんだ。

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