-師と呼べる人物がいる-

-近所では一番の物知りだった-

-神の声を聞いたことがある(と信じている)-

《冒険者に出た理由》

-見聞を広めるため-

ごく平凡な村の戦士の家系に、少年は生まれた

彼は幼い頃からとても賢く、言葉を話しだしてすぐだというのに読み書きを覚え両親をたいそう驚かせたという

それどころか知る由もない知識を次々と披露し、村の経済に多大な貢献をしてみせた

いつしか少年は神童であると、村の者たちからも持て囃されるようになっていったのだ

そんなある日、少年は真面目な顔で自身の生い立ちについて流調にこう語った

「オレは少し前まで――――という町で――――という学校に通ってたんだ」　

「だけど小さい子を助けようとして―――――て、気が付いたら赤ん坊になっていた」

「……そういえば赤ん坊になる前に変な声を聴いたよ。男とも女とも老人とも子供でもない声だった」

「オレの世界では魔法なんてなくて、魔物なんていなくて、みんな人間だったんだ」

「もしかしてこれって、前世の記憶ってやつなのかな」

当然のことながら理解されるはずもなく、やはり子供は戯事をいうモノなのだろうと信じる者はいなかったという

また少年も歳を重ねるごとにその前世の記憶とやらが失われてしまっているらしく

以前自身がどんな名前だったのかも忘却し、自身でもアレは只の妄想だったのかとさえ思うようになっていった

――少年が元服を迎える年に、とある高名な学者が冒険者を引き連れて村へとやってきた

なんでもその学者は過去に二度ほど、異世界からやってきたという人物と遭遇したことがあるというのだ　

好奇心旺盛な少年は自身のルーツの言及、そして溢れて止まない知識欲のため、住み慣れた村を離れることを決意

広大な世界に夢を求め、『冒険者』という肩書を背負い駆けだしていったのだ　

―――この｜世界《ラクシア》を識るために　

訳：他の世界の記憶を持った子供だった。もう色々忘れちゃったけどこの世界知りたい！って旅立った

子供の頃から本やフィールドワークで知識欲を満たしてきた根っからの学者気質な少年　

その実はラクシアというファンタジーな世界に多大な興味を持った異世界転生者であると本人は語っている

村ではその話を本気にとるものはいなかったが、唯一真剣に話を聞いてくれた学者を師と仰いでいるようだ　

とにかく小さい頃から生物が好きな少年で、転生前も生物の学者になりたかったという

このラクシアにおける見たことも聞いたこともない魔物や蛮族は、存在を当たり前と認識している者たちよりも

新鮮で素晴らしい研究対象に映り、彼の知識欲を多大に刺激しているらしい

また人間族ばかりの村だったため、人間以外のヒト族にも同じ見解である

師である高名な学者は少年の転生の主張に対し、本来輪廻に還るはずの魂が大破局や第二の剣の影響により

レブナント化し消滅する機会が増え、地上のみならず天界の魂までもが深刻に不足

補充のために神が異世界の魂も輪廻に組み込んだのではないかと、神話に準えた仮説を建てているようだ

戦士である父も苦笑いするほど運動音痴

しかしながらフィールドワークで自然と鍛えられたために根性はあるらしい

訳：魔物や蛮族や異種族が大好きな生物学者　戦いは苦手である

身長：163cm
体重：62kg
一人称：オレ
癖：言語に妙な癖があるのか、生物をナマモノと発音しちゃう
基本性格：根明、研究科気質、好奇心旺盛、執念深い
好きなモノ：生物全般、本、フィールドワーク
苦手なモノ：色恋、ギャンブル、酒
目的：書籍で観た魔物や蛮族をその目で視て観察したい
容姿：APP10～12　童顔なのを気にしてる
家族構成：故郷に父と母がいる
恋愛歴：0勝0敗