解説

　とある数学者の遊び心によって生み出された恐ろしい人形です。彼は「9」という数字が美しい数字であることを熱弁していました。そんな彼の「9」に対する美学の結晶というべき存在がこの人形です。彼は、世間で「9」が忌まれる数字であることを嫌いました。世間一般に「9」の素晴らしさを、この人形の存在を通して広めようとしました。しかし彼のピントはどこかズレていたのです。彼は確かに数学の才能はありましたが、魔法生物を作製する才能、というか経験はありませんでした。そして彼にはプライドもありました。数学者というのはプライドがつきものです。数学は世の中では役に立たないのではないか？と言われることは度々あると思いますが、彼らはそんなことを思っていません。数学者であることを誇りに思っているのです。彼もまた例外ではありませんでした。そんな彼は強引にもこの人形を完成させてしまいます。彼の家は即座に大爆発しました。彼はいくつものキューを制作していたのです。一度爆発して仕舞えばその連鎖はおぞましく、たちまち街は苦しみの街へと変貌してしまいました。そして彼は死亡してしまったのです。なんとあっけない最期なのでしょう。彼は「9」を美しいと思う一方で、「9%」を軽視しすぎました。9%は決して低い数字ではなかったのです。引く時には引いてしまいます。まあそんなことないだろうという慢心が1番足元を掬います。この文を読んでいる奇特な人間がいるのなら聞きますが、9%は出ないと思いますか？思うとするならあなたは私とは馬が合いません。確かに9%は低い確率ですが、出ないとは言い切れません。TRPGプレイヤーなら9%がどれほど良く出るかを知っているはずです。え？これでも9%が出ないことを信じる？そうですか。まあそういうこともあります。あなたは今までの人生、ずっと91%を当て続けてきたのだと思えばあなたは逆にそれを誇りにしても良いのではないでしょうか？91%なんて殆ど成功だとまた言うのでしょうが、まあそう言う考えもあります。私的には0.91を無限に掛け続けていけばいつか0に収束するのですごいなーと思うわけなのですが。例えば5回91%を通したなら、その確率はなんと62.4%まで落ちてしまいます。流石にここまで下がれば殆ど成功とか戯けたこと言いませんよね？そうです、9%で悪いケースを踏むものがたくさんあるのならばそれらが全ていい方向に行くことは珍しいことなのです。それを珍しくない、当たり前であると信じた数学者の彼は、これによってその一生を終えてしまったのです。皆さんも何か悪い効果をふざけ半分で設定する時に9%とかにするのはやめてください。絶対出るので。ああ、9%を11回やると99%とかやる文化があるらしいですがその話はここではしていません。あの理論って普通に逆を取れば自動成功になるので少し考えが回っていないですよね。そうじゃなくて9という数字は馬鹿にすべき数字ではないということです。論点がズレていますね。というかそもそも解説欄で論じるべきではないですよね。あなたの言うとおりです。そうです。私が疑問に思っているのは4とか9とかって部屋番号につけなかったりしますけどあれ別に管理がめんどくさくなるだけなのでしなくていいと思うんですよね。縁起が悪いとかなんだとか言う人はその部屋に住まなければいいだけの話じゃないですか。なんであの理論のせいで管理する側の手間を増やさせているんですかね？意味わかりません。それいったら他の数字とかだって捉えようによっては縁起が悪く思えるはずですよね。この文章はそろそろこの辺にしておこうと思いますが、皆さんも世の中に広まっている何気ない常識を疑ってみてはいかがでしょうか。以上、「Mt_liet」タグ99体目の魔物データからのお言葉でした。