容姿・経歴・その他メモ

研究対象:一族の中の魔法使いが、きみがなぜ生まれたのか調べるために生かしていた。だが、いつ死んでもおかしくない日々だった。

偉大な存在の声:きみの魂に、なにか偉大な存在がささやいた。聖なるものか、邪悪なるものか。どちらにせよ、きみは自分の中でなにか目覚めるのを感じた

8歳の時にヴァグランツに救われた。

ただひたむきに:魔法戦士を目指すきみは、武器と魔法の鍛錬に明け暮れた。それ以外に学ぶ余裕はなにもなかった。

18の時に浮気されている/いた。

多勢との戦いに備える:多勢との戦いの中でこそ、魔法の力は光る。まさに、一騎当千。

22の時に平穏を求めてヴァグランツになった。

信条:
財力（賭博、貧しさ）肯定
復讐（反逆、嫉妬）否定

矜恃:退屈が許せない

罵倒語：ガルッツァ(ごちそう)

身長200cm

名前の由来：オランダ語で飛ぶ者

生まれたとき、最初に感じたのは、痛い、だった。
なんの因果か、俺は研究対象になったらしい。
いつ殺されてもおかしくはない。そんな状態だ。おびえながら過ごしていた。
ガルッツァ。俺を研究していた魔法使いはそういっていた。
ガルッツァ、ガルッツァ。
ごちそう、という意味らしい。
研究が終わったら俺を食べるつもりだったんだろうか。運がいいのか、こんな体に生まれちまった俺は、運が悪いのか。

いつものように研究されて身体的にも肉体的にもぐったりだったある日。
夢をみた。真っ暗な闇の中、何かがささやいている。
俺は頭を下げていた。怖かった。
それが、邪悪なものだとわかっていても、怖いものは怖かった。

でもその次の日、なんだか、魔法使いの奴らの対応が少し柔らかくなった。
俺もなんだか調子がいいのか、いつもはくたくたになるはずの研究も、ちょっとだけ余裕があるように感じる。

研究が終わった、その時だった。
大きな音を立てて、何かが崩れる音が聞こえた。
そうして見えたのは白い光。
まぶしい外の光だった。
白い光に反射して、赤いマントが目の奥できらきらと光っていた。

やったのは一人のヴァグランツ、って人らしい。
何日か滞在するから、ってことでいろいろ聞かせてもらった。
まず、名前を付けてもらった。
フォーダ。
飛ぶ者、というらしい。
俺には飛べない翼しかないのに。
いつか飛べるように、いつか、空を。
できるわけねえのに。

あとその人についての話を聞いた。
その人も俺と同じウィークリングらしい。
人族に交じって生活をしてるみたいだった。それを直に聞いてみたけれど、どうやら違うみたいだ。
ヴァグランツだから、と。
ヴァグランツってのはただ自由に放浪する人のことらしい。
自由。
自由って何だろうか。
今まで何から何まで管理されていた俺は、想像もつかなかった。
そうして、その人は言った。
自由のために強くなれと。
自由。
何かわかんないけど、その中身は気になった。

そうして、その人に魔法を教わった。
いろんな魔導書も分けてもらった。
そうして、研究から解放された俺は、休む暇も、その気もなく、魔法の研究に没頭し始めた。
そして覚えたのが一対多数の戦い方。
今一番欲しい戦い方だ。

その研究をしているときにとある女の子と出会った。
何度か話していくうちにひかれていった。
そうして、付き合えることになった。

幸せだった。
だけどそれは一瞬で崩れ去ってしまった。

別の奴と付き合っていたらしい。
俺はその日、泣いた。
もやし野郎に興味はない。ただの遊びだった。
その言葉が頭の中をぐるぐると回った。

それと同時に、小さいころ助けてもらったあの人を思い出した。
いつか飛べるように。そんな名前を付けたあの人は、どうしてその名前を付けたのだろう？
俺も、いつかは飛べるのだろうか。

でもとりあえずはあいつから離れて暮らしたい。

そう思い旅をすることになった。

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