絶望の騎士
- 知能
- 人間並み
- 知覚
- 五感
- 反応
- 友好的
- 言語
- 交易共通語、魔法文明語
- 生息地
- "退廃の図書館"
- 知名度/弱点値
- 20/
- 弱点
- 先制値
- 20
- 移動速度
- 10
- 生命抵抗力
- 15 (22)
- 精神抵抗力
- 15 (22)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
― | 2d6+ | 12 (19) | 20 | 390 | 101 |
特殊能力
○不安定な自我の殻
このキャラクターは、弱点隠匿判定の成否に関係なく、弱点が存在するキャラクターの弱点効果をあらゆる攻撃に適応します。
○剣の欠片=12
上記のデータから、「HP+60,抵抗+3」されています。
○叡智と退廃の図書館
このキャラクターに剥ぎ取りを行うことはできません。
○魔法少女
「○病気、精神効果属性無効」を持ちます。
また、自身の手番開始時にMPを全回復します。
○守護
能動的な行動を行いません。また、あらゆる行動の対象になりません。
また、乱戦状態にもなりません。
○哀しみ
3Rごとに任意の剣1つに「涙」を付与します。
自身が「混乱」状態になっていた場合、その次のラウンドに付与します。
○絶望
「涙」を付与された剣が致命的なダメージを受けた場合、絶望状態になります。
○絶望の加護
絶望状態のとき、全ての剣のHPが全回復し、「仮死」状態を解除し特殊な行動を行います。
○壊れた心
絶望状態で全ての剣が自分に刺さったとき、次のラウンドに「混乱」状態になり、行動の対象に取ることが可能になります。
解説
残ったのは風化した騎士の空虚な誇りでした。
The Knight of Despair(O-01-73、絶望の騎士)は『魔法少女』の1人としても知られている人型幻想体です。
彼女は毛先が黒く染まった青色の長髪を持つ、白い肌をした少女の姿をしており、頭に3つのスペード型が合わさったようなティアラを着用しています。 彼女は頬に黒い涙を流した、肌の白い少女のような顔を持っていますが、その顔の半分は鋭い角が生えた黒い怪物のような外観をしています。 その腕の上部は正常な白い肌の色を持ちますが、前腕部は完全な黒色に染まっています。 彼女は胸にスペード型の装飾のあるドレスを着ています。 ドレスの上部は灰色ですが、裾に近づくにつれて青色に変わり、そして最後には黒色に変化します。 彼女の背後では白く透き通ったマントが風になびきます。 彼女の髪と服には、銀河のような模様が浮かんでいます。
彼女はかつて、王国と人々を護る騎士でした。
長い紛争の後に振り返った彼女は、人々の信頼などではなく邪悪さだけが残されたことに気が付きました。
その事実は彼女の意志を崩壊させ、彼女の存在を悪へと変えていきました。
正義のために戦った別の英雄達と共に、彼女たちは邪悪に飲み込まれ、消えていきました。
彼女は他者を救うことにより自分自身を取り戻そうと試みましたが、今となってはかつて彼女が護っていた人々の心からさえも忘れ去られてしまいました。
信頼と裏切りに背中を繰り返し刺され、
黒い涙が唯一の感情となった絶望の幻想体。
元々は正義のために守護者の役割をした英雄だった。
生涯をかけて王や国や都市を、そして彼女を必要とする人々を護っていた。
騎士は神の掟を守り、勇気、騎士道、正義を追求しなければならなかった。
だが、長い紛争の歴史の後、どれも遵守されていなかったことに気付いた。
真実が人々を変えてしまったのだ。
正義の為に戦った者は、悪などいない事実に気が付くと自らが悪と化した。
平和な世界を夢見た者は、今や欲望のままにすべてを貪る悪になり果てた。
彼女ら同様に、かつては心を清いものと考えていた者の多くは、暗黒に堕ちその姿を消した。
騎士は決して涙を流さないなど誰が言った?悲しみではなく絶望から流れる涙を見たことはあるのか?
とめどなく流れる悲しみが眼窩を抜け殻に変えた。黒いダイヤモンドは灰のように零れ落ちた。
あたかも未だ守る意志が残っているかのように、収容されても守護することに取りつかれている。
残ったものは、朽ちた騎士の空虚な誇りだけであった。
過去を捨てることのできない英雄を見る人々の目は哀れみに満ちている。
正義が背中を向けた時、残るものは目的を失くした幾十もの剣だろう。
彼女たちは、守るべきものを裏切った世界へ、助けを求める者を見捨てた元凶たる世界へ激怒する。
彼らを護れなかった屈辱で激怒する。
他者を救うことによって自分を取り戻したいと願う騎士がいた。
今、彼女はかつて護っていた人々の心から忘れ去られ絶望の騎士と呼ばれている。