容姿・経歴・その他メモ

本シナリオ限定エラッタ
サカロス神聖呪文
【ドランク】（元はラクシアゴッドブックＰ218）　消費：ＭＰ４
対象：１体＃　　射程/形状：30m/起点指定　　時間：３時間　　抵抗：消滅
概要：対象を酔わせ、眠らせる。　　　　　　 属性：毒

効果
　対象の周囲に酒の霧を発生させて吸わせ、対象を酔わせた上で軽い眠りに陥らせます。移動と能動的な行動を一切行えません。
行動判定（⇒ＳＷ2.5 Ｒ1.123頁）を要求されたときには、全てに-4ペナルティ修正を受けます。
立った状態の場合、転倒しません。
　この眠りは、対象に他キャラクターが触れただけで、自動的に解除されます。味方キャラクターなら、補助動作で解除できます。
しかし、効果時間中である場合には、酔っている状態は続いており、全ての行為判定に-1のペナルティ修正を受けます。
　この魔法は、眠りを取らないキャラクターには、一切効果がありません。



アルフレイムとは別の大陸“解放されし大地”「テラスティア」
その大陸にあるザルツ地方の港の小国〝彩の港”「ロシレッタ」。
ロシレッタは小国ながらエルフ、ドワーフ、人間の３種族が平等に住んでいる稀有な国だ。
私はザルツで最も小さい国であるこの国の港町で生まれた。
私は商人である父と町娘の母の間に生まれた普通の少女だったと思う。

私はこの国でよくいる、ごく一般的な少女だったと思う。
少し違う部分を挙げるとするならば、父がお土産で仕入れてくる本を読むことが好きな事ぐらいだったと思う。
私は普通に生活し、普通に年を重ね、１５になる頃には普通の町娘として酒場の給仕していた。
給仕の仕事は力と体力を使う事が多かったが、父が足で稼ぐ商人であった為か、体力は人一倍強く、難なくこなしていた。
たった１つを除いて...

私は接客が苦手だった。
小さな港町の酒場だ、来る客はガサツな船乗りや商人が多い。
当然、セクハラや酒を飲まされる事も少なくない。
私はお酒自体は好きだったけど、無理矢理飲まされる酒は嫌いだった。
「お酒は楽しく飲むもの。」だから、他の給仕が無理矢理飲まされそうになっていたら
その間に割って入り、私が代わりに飲んでいた。

私が１８歳になったある時、その出来事は唐突に起きた。
その日も、私はお酒の飲めない同僚の代わりとなって酒を飲んでいた
ただ、１つ違うことは酒を勧める客が非常に質が悪い商人で、飲んでも飲んでも酒を注いでくることだ。
断ろうとすると別の給仕にちょっかいをかけようとするので、私は注がれる酒を飲むしかなかった。
いくら酒が好きでも、延々と飲まされれば限界は来る。
私は酩酊し倒れそうになった。
朦朧とする意識の中、私は酒場の端の席から「誰か」が立つのを見た。
女性だった、赤い髪の毛が印象的な綺麗な人だった。
その人は開口一番「酒が不味くなるような事するんじゃねぇ！」と言ったかと思うと、店で一番キツイ酒を注文しだし商人の前に乱暴に座った。
「飲み比べだ、私が先に倒れたらアンタの好きにしていいぞ。」その女性は商人に言った。
商人はゴクッと唾を飲んだ後、それに了承したのを覚えている。
結果だけ言うとその女性の圧勝だった。
商人は何かしらのイカサマをしていたみたいだが、それでもなおその女性に勝つ事は出来なかった。
その女性は、机に突っ伏している商人を一瞥した後、私の方に歩み寄り「大丈夫だったかい？」と声をかけ、頭を撫でてくれた。
思えば、アレがお姉さまとの出会いだったと思う。

ガーネットお姉さまはサカロスの神官兼冒険者だった。
この港町には依頼の為にしばらく滞在してたとの事だった。
私はお姉さまに憧れ、親を説得し、お姉さまに付いて行く事にした。
お姉さまは、最初は困っていたが、何回もお願いしているうちに折れて私が付いて行く事を許可してくれた。
お姉さまとは色々な国巡って旅をした。
国を巡る度に言葉を交わし、サカロスの教えを学び、サカロスの教えに共感を覚えた。
そして、数年経つ頃にはサカロスの声を聞くことができ、私はサカロス神官になっていた。
丁度その時、私はお姉さまに独り立ちするように言われた。。
「ルリ、お前はサカロス神官にしては珍しい、真面目な神官だ。だから、お前にしか出来ない事が必ずある。」
「次会う時は立派になった姿をワタシに見せてくれ。」
お姉さまはそう言って見送ってくれた。

現在、私はテラスティアから遠く離れ“呪いと祝福の地”「アルフレイム」にいる。
サカロスの教えが広まりきってないこの地にこそ、私が出来ることがあるはずだから。

私は...私は憧れを超えて私だけの「サカロス神官」になるんだ！

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