聖印と神像

　数少ない現存しているサイゼリアの聖印は火にかけられた大鍋と溢れんばかりの食材の形をしています。
　神像はこれまでの調査で発見されておらず、どのような姿なのか判明されておりません。ミィルズと関係の深い神とされ、ミィルズの経典や神話の描写から女性であるとの説が通説とされています。

神格と教義

　サイゼリアはかつてアルフレイム大陸で信仰されていた神であったが多くの争いで信者が絶え、現在では遺失されたと考えられている小神です。
　現在、この神は食福神ミィルズの経典や神話のいくつかで語られているのみになっています。

　それらの話では、多くの人を美味な食事で満腹にさせることを心情にしていた料理人がミィルズに見出され小神になったとされています。創意工夫に溢れた美味な料理を作り出し貴賤上下の区別なく振る舞うことから料理の神に加えて豊穣神の側面がいくつかの経典に見られています。
　しかし、料理を作ることや振る舞うことに熱中しすぎていたようで、人族・蛮族・魔物問わず料理を振る舞っていたことや、神に引き上げられた際に感激のあまりミィルズが満腹で倒れるまで料理を作ったこと、おおよそ食用に適さないものも積極的に料理に使えないか試していたことなど「少しやりすぎ」な面が伝えられていることがほとんどです。

　「他者を満腹にするために労を惜しまない」ことを信条として掲げていたことがかろうじて判明しています。アルフレイム大陸で幾度となく発生した戦乱の中では豪勢な食事を作ることが難しいことから信仰が薄れ、食福神ミィルズの信仰に吸収される形で遺失されていったと考察されています。

格言

「食事のためならどんな労も惜しんではならない。」

「食卓に集った者の腹をすかせてはならない。それが誰かなど大した問題ではない。」

「腹が満ちれば、心も満ちていくだろう。」

備考

　現在この神の信者は頂点飽食獣（エイペックス・グラットン・デバステーター）のみであり、信仰が弱まった影響からこの神の声を聞いても特殊神聖魔法を習得することはできなくなっています。いずれ信仰が広まり始めたときに習得可能になる可能性はあるかもしれません。

　信仰を広めるためには名誉点を使用して祠を建設する必要があります。