容姿・経歴・その他メモ

　
容姿等：
ナイトメアらしく、血管の透けるような青白い肌。角は額に二本、被ったフードで隠れている。痣は首回りと背中に掛けて。
髪も色素が抜けた白髪だが、フードの隙間から覗ける部分は黒染めして目立たないよう対処。瞳は血の朱色。常に伏し目がち。
左の頬に一筋、幼い頃についた傷跡が残る。

身長190cm程。

下記の経歴により、穢れ持ちではあるが森に棲む生き物達や妖精には避けられることなく、親しまれている。
メリアに育てられた為、自分の命よりも森林とメリアが大事。特に、義母達を思わせる短命のメリアには頭が上がらない。


経歴：
ナイトメア、という運命に絡め捕られた彼の人生は誕生の喜びでなく、喪失の沈黙から始まった。

母親を自身の出産により失い、程なく父親によってフレジアの大森林へと捨てられた赤子は何も分からず、ただただ鳴き声を上げるばかり。
森の住人----虫達は散り散りに逃げ去り、鳥達は来訪者を告げ、獣達が腹を満たそうと忍び寄り、そしてついに、この儚い命を救い上げたのは蓮の香の匂い立つ短命のメリアだった。

泣き止まないのは孤独から？ ほらほら、わたしが傍にいるよ？
それとも空腹？　うぅん、わたしはお乳は出ないのよ？

試して、あやして、困り果てたその時、一休みにと大樹の木陰へ宿を借りた途端、ぴたりと泣き止んだのは偶然か否か。
そうしてその子の名前は「シェイド（木陰）」と決まった。

それからの数十年、彼はその森から一歩も出ることなく過ごした。
初めに拾ったメリアは母としての務めを3年果たして大地へと還った。その後、知人のやはり短命のメリアが数年ごとに母を引き継ぎ、生きていく為の知恵と、自然を頼り自然を守る森羅の業と、妖精との付き合い方を伝えて育て上げた。

たまの外出は、森で取れる薬草や山菜、特別な材木等を近隣の冒険者ギルドへと納める時だけ。
……そのはずだったのだが、いつしか住処が巻き込まれるような依頼を渋々手助けしていたところ、あれよという間に冒険者登録が為されていた。
抗議するも納品への対価に色を付ける、と言われれば無下にも出来ず今日に至る。
　

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