容姿・経歴・その他メモ

髪の色：ベージュ　瞳の色：薄い橙　身長：女性にしては高め　体重：乙女に聞くのはナンセンス

経歴1：投獄された過去がある

経歴2：大きな失敗をしたことがある

経歴3：役に立たない得意技がある

冒険に出た理由：自由のために

履歴

「もしこの世界に信じられるものがあるとすれば…それは知識だネ」

彼女は執筆家の父と教師の母の間に生まれた。両親ともに熱心なキルヒア教徒であり、そんな両親の影響を受けた彼女も賢神キルヒアを信仰したのは至極当然と言えるだろう。
彼女は幼いころから一度見たものを完璧に記憶する能力を有しており、そんな彼女にとって代わり映えのない集落での生活は退屈極まるものであった。そんな彼女の楽しみは月に一度交易で訪れる旅団から冒険譚を聴くことと、彼らから本や新聞、雑誌を買う事であった。こうした生活を続けるうちに、彼女の内に外の世界への憧れが少しずつ、しかし確実に形成されていった。

そんな彼女に転機が訪れたのは彼女が15歳を迎え成人したときだった。母の旧友の勧めでとある都市で司書をやらせてもらうことになったのだ。彼女は歓喜した、夢にまで見た外の世界に行くことができる上に村の図書館とは比べ物にならないほどの蔵書数を誇る都市の図書館に勤めることができるのだ…司書となった彼女は寝る暇も惜しんで読書に没頭した、しかしいくら本を読んでも彼女の旺盛な知識欲は満たされることはなく、そして司書になって1年経ったある日、彼女は知識欲に駆られて禁忌を冒す…図書館の中でも限られた人物しか入ることが許されていない「禁書の間」に侵入してしまったのだ。1年間の勤務で警備や職員の移動ルート、マナカメラの死角など侵入のための準備は余念なくして来ていたのだが、彼女は自らが大きな失敗を犯していたことを瞬時に悟った…禁書の間の内部は図書館のそれとは比較にならないほど厳重な警備がなされていたのだ

かくして、彼女は許可なく禁書の間へと足を踏み入れたことで裁判にかけられることとなり、当然のごとく有罪判決、司書の仕事もクビになり親からは絶縁を言い渡された。やってしまったことは仕方ないと割り切った様子で最初の内は大人しく収監されていたのだが、ある日ふと「キルヒア信者の自分が新たな知識を求めるのは何も間違っていないのでは？」「私に新たな知識を学ばせようとしないこの世界がおかしいんじゃないか？」と考えるようになり、誰にも縛られずに自らの知識欲が満たされる世界を夢見るようになる。そして収監から2年、監獄内で勃発した囚人同士の派閥争いの混乱に乗じて脱獄、その後は自らが得た知識をフル活用し名を変え顔を変え、書類上全くの別人である「ロザリー・グレイス」として生きていくことを選んだのだ

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