容姿・経歴・その他メモ

　
容姿など：
身長105cm、体重17kgほど。冒険者なら少女であっても軽く抱えられることだろう。
胡桃色の体毛、同色の瞳。眉や口元など、所々白髪が混じるが、衰えを感じさせない行動力がある。

物腰柔らかく温和で誰にでも好かれ易い好々爺。

盤上軍議(チェス)の腕前は相当なもので、腕に自信のある幾多の指し手達が「終盤まで優勢だったはずが、気が付けば詰んでいた」と零すほど。
　

　
経歴：
生まれはランドール地方のとある小国。
両親は織物材料を扱う商人で、ウルシラ地方とを行き来しながら商売を学ぶ幼少期だった。

そろそろイロハを覚えたかという頃、野盗の襲撃により両親を亡くし、商人仲間に引き取られて下働きとして商才を磨く。
王宮にも品物を納める商家であったことが幸いし、その才知がやがて軍の目に留まり、輜重部隊の監督官として抜擢された。

コストを抑えた装備品の品質向上、戦闘糧食に『美味さ』を加える工夫、部隊の効果的運用―――
それらの成果は、彼を軍師の一人として。更には男爵位を授け財務長官に迎えようという機運へと繋がっていった。

優れた才覚。順風な出世。誰もが羨み……、而して妬む。

人の善意を信じた男は、人の悪意に裏切られる。
無実の嫌疑で弾劾を受け、30年を尽くした国から裸同然で追い払われてしまった彼は、暫くの失望の時を経て、ふと思った。

これまで、自分は求められて、それに応えるように生きてきた。
そこに不満はなく、成果は付いてきて、多くを手に入れたはずだった。けれど。

あぁーー
残る天命はあと10年。ひとつ、誰に期待されるでもなく。自分の為に、思うがままに、生きてみようじゃないか。


そうして、来る『死』までの短くも、長い長い旅が始まった。

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