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“恢復と再生の神”アルルシエム - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“恢復と再生の神”アルルシエム

(第一の剣/小神:マグノア草原国の一部地域)

聖印と神像

この神を信仰するベルクトゥールの町の神官は、ヤギの角の角杯を聖印としていることが多いです。神に認められた神官の場合は祝福を授けた角杯を直接与えられていることがあり、大切にしています。

ヤギの角が手に入らない場合などには角杯の意匠、もしくはツタを編んだ角の形のカゴを描いたモチーフを聖印にすることもあります。その時、霊薬をイメージした水が溢れている様を書き加えたり、果物や作物、花などが添えられている場合もあります。

まだ若い神のため聖印のデザインは定まっておらず、神に期待する物などで人によってばらつきがありますが、神本人は許容しているようです。これらの図柄はベルクトゥールの町に行けば町の装飾として使われていたり、お土産物としてメダルが販売されていたりします。

神像はまだほとんど作られていませんが、現人神としての姿をそのままモチーフにして作られるか、作り手の想像した美しい女性の姿で作られます。

神像や絵になる場合、水瓶やかご、農作物などを携えた姿で描かれることも多そうです。角の形のカゴは、現実世界での神話における「豊穣の角」のようなイメージです。

神格と教義

アルルシエムは第一の剣ルミエルに連なる女神です。強い癒しの力を持っています。一説では、冒険者であった者がルミエルを模した魔剣に触れて神格を得た存在だと言われています。

アルルシエムは他の「第一の剣」の神々と同じく、人々が協力し支え合うことや弱者を守り助けること、力を持つ者がその力を他の人々のために役立てることを美徳としています。

力とは言っても、物理的な力に限った話ではなく、「その人がその人に出来ることを追求し、自分にとって得意であったり好きな物事を学び、実践すること」が周囲の人のためにもなるという考え方です。そのため、知識の探究や冒険に出ること、農作業などのその人が生業にしていることに励むことも推奨しています。

また、神が顕現し放浪しているのも、その考えによるもののようで、自らの強い治癒の力で人々を助けたいと考えているようです。

ただし、奇妙なことに、その教義には穢れや「蘇り」を禁忌とするものが殆どありません。(蛮族やアンデットを忌避しないわけではなく、これらを退治するための力を神官に分け与えてはいます)

アルルシエムの出自が元は冒険者であると言われていること、外見的特徴から元の種族がナイトメアであると認識されることから、一般的な信者には神自身の経験や考えからこれらの事について深く語ることを避けていると想像されています。


【本質】
信仰心を得る為、癒し、回復、豊穣などの側面を人前に出すように努めていますが、本来は、毒を薬に変えることができるように、薬を毒にすることもできるような、表裏一体の性質を持つ神です。

「病」や「毒」、薬、薬としての酒、毒草や薬草などを含む植物、「生」や「死」などの概念に対して影響力を持っています。

病や毒を癒すだけでなく、その性質にも興味があるようです。

また、蛮族相手であれば病をもたらしたり毒を与えたりなどの陰湿な手段で攻撃をし、実験台にしている節すらあります。

格言

「力を持つならば、その力を他の人のために使いなさい」

「弱いこと、人に助けられることは罪ではありません」

「あなたにはあなたにできることがあり、それが誰かを支えています。どんなに地味な仕事だと思っても、誇りを持ってください」

備考

【現人神としてのアルルシエム】
ヤギのような二本の角の生えた美しい女性の姿で人前に顕現します。一般的にはナイトメアであると考えられていますが、彼女の姿を直接見たことがない信者にはエルフとして想像されている場合もあります。

名前が広く知られるようになる前からアルフレイム大陸(特に北方)を放浪し、蛮族や魔神と戦ったり人を癒すことで、人を救おうとしていた神のようです。

10年ほど前にベルクトゥールに疫病が流行した際に町を訪れ、町から疫病を消し去り、救ったことで、ベルクトゥールの町で大いに信仰されるようになりました。

その後すぐにベルクトゥールの町に神殿(ただし、小規模で簡素な物です)が建てられたため、彼女もこの町を気に入り、頻繁に現人神として町に現れて祝福を授けており、土地神のように認識されています。

彼女が触れた水は奇跡によって霊薬になるようで、その能力で疫病から町を救いました。また、難病の患者や重傷の怪我人を治癒したり、祝福した酒を美酒にする能力があるようです。

ベルクトゥールの町の農作物や葡萄酒・エールなどの評判と共に名前が他の町や国にも伝わるようになってきており、稀にその噂を聞きつけて病を治してもらうためにベルクトゥールにやってくる旅人も居ます。そのような人が現れる度に顕現し、神の奇跡で人を救っているようです。

また、町に顕現していない間も、人知れず町の周りの蛮族などを退けているという噂もあります。冒険者に力を貸す場合もあれば、神一人で蛮族を倒して町を守っている場合もあるようです。

口数は多くなく、ミステリアスで取っつきにくい雰囲気の女性ですが、その善行によって町の人からは愛されています。

【本人が語りたがらない部分】
アルルシエムは人であった時代は冒険者であり、優秀な操霊術師でもありました。また、ナイトメアであり、そのために出身地を追われた過去を持っています。そのため、生まれながら持っている軽微な穢れであっても忌避する一般的な人族社会の価値観に疑問を抱いています。

冒険者として蛮族や魔神と戦った経験から、人族は蛮族や魔神の脅威と戦うにはあまりにも弱いと感じており、人族が平和を勝ち取るという目的のために神の力を使いたいと強く考えています。しかし、まだ知名度がなく神としての力が弱いため、まずは信者を集めて強い力を得ようと、弱い者を救い信心を得るために癒しの神として振る舞っているようです。

本人の出自から、弱い者、病める者、迫害された者、被害者である者に非常に同情的です。同族のナイトメアにも親愛の情を感じているようです。

操霊術でアンデットを操ることができる為、一般的な人族や神よりもアンデットへの忌避感を感じていません。ただしこれは自分が操れる範囲のアンデットに関する話で、人族に危害を加える一般的なアンデットの存在は許容していません。

また、蘇りに関しても忌避感が薄く、放浪先などでまだ死んで間もない者を見つけた場合に、本人の望む・望まないにかかわらず気まぐれに蘇生することもあるようです。

自分が倒した蛮族を蘇らせてアンデット化させて操り、蛮族と同士討ちをさせるなどの戦法を好むため、単身で戦っている所をあまり人族に見られたくないようです。(治癒の神のイメージや一般的な倫理観に背き、信心を失いかねないためです)

力を得て、ゆくゆくは「穢れ」のデメリットのない蘇生や、穢れを取り去る方法、アンデットを広く支配して蛮族や魔神に対処する手段とする方法、強い毒や新しい術の開発、自分が顕現しなくても人々がより良く過ごせるような力の与え方…などを研究して行きたいようです。

手段は過激かもしれませんが、本人の中では人族を想って行っていることであり、第一の剣の神らしい性質を持っています。

人間時代のアルルシエムの師匠(冒険者としての仲間とも考えられています)も神格を得ているようですが、思想がかなり異なり、師匠の方がより過激な思想と行動をしています。敵対はしていないものの行動を共にはしておらず、アルルシエムの口から師匠の話が出ることも現在ではありません。

特殊神聖魔法

2
【ヒール・ゲイン】
消費
MP2
対象
特殊
射程/
形状
接触/
時間
一瞬/1日
抵抗
なし
属性
概要
ポーション、薬草、または回復効果を持たない食品や飲料に、術者のプリースト技能レベル分のHP回復効果を付与し、生命力を高める加護を与える。
効果

対象のポーション、薬草、または回復効果を持たない食品・飲料1つに、HPを「術者のプリースト技能レベル」点回復する効果を付与する。この効果は1日間維持されるが、同時にこの魔法の効果を保持できるアイテムは1個のみであり、新たに別のアイテムに使用すると以前の効果は失われる。また、この効果を受けたアイテムを使用したキャラクターは、10分間、生命抵抗力判定に+1のボーナスを得る。
「見よ、豊穣と癒しの神の御力を」

4
【メディスン・ミスト】
消費
MP5
対象
特殊
射程/
形状
接触/
時間
一瞬/1日
抵抗
なし
属性
概要
ポーションに癒しと毒の神の薬霧を纏わせ、その回復効果を高める特別な祝福。
効果

対象のポーション1つに祝福を与え、そのアイテムが持つHPまたはMPの回復量に「術者のプリースト技能レベル」点を加える。この効果は1日維持されるが、この魔法は1日1回しか使用できず、新たに別のポーションに使用すると以前の効果は失われる。また、このポーションを使用したキャラクターは、使用後1時間の間、生命抵抗力判定に+1のボーナスを得る。HPまたはMPを回復するポーション以外には効果を発揮しない。
「祈れ、さすれば薬の霧が汝を包まん」

7
【アンホーリー・マリオネット】
消費
MP7
対象
1体
射程/
形状
1(10m)/起点指定
時間
30秒(3ラウンド)
抵抗
消滅
属性
呪い
概要
戦闘不能状態の者を呪いの糸で操り、術者のために戦わせる。
効果

HP0以下となり戦闘不能となった魔物またはキャラクター1体を対象とし、3ラウンドの間、術者の命令に従う傀儡として強制的に操る。この魔法を受けた対象はHPは0以下のまま「逐次指示に従え」の仕様に準じて操作され、移動と通常攻撃行動のみを行う。多部位のキャラクターの場合、術者が指定した1部位のみが通常攻撃行動が可能となる。効果終了後、対象は元の戦闘不能状態に戻る。操られた対象は乱戦エリア内にいても攻撃や魔法の対象とならず、人数としてカウントされない。この魔法は1日1回しか使用できず、同時に操れるのは1体までとなる。
「穢れには、穢れを。操り糸に我が呪いを宿さん」

10
【カースド・リカバー】
消費
MP10
対象
1体
射程/
形状
2(30m)/起点指定
時間
一瞬
抵抗
任意
属性
呪い
概要
瀕死の者を呪われた癒しで回復し、神の代償を負わせる。
効果

対象1体のHPを即座に70点回復する。この魔法は「分類:アンデッド」「分類:魔法生物」、「分類:魔動機」も対象とする。この魔法により回復効果を受けた対象はその後1日間戦闘と戦闘準備での行為判定および戦闘外を含む魔法行使の判定に-1のペナルティを受けることになり、ペナルティは時間経過によってのみ解除される。この魔法は1日に1回しか使用できない。
「その身に受けよ、再生の呪いと癒しの祝福を」

13
【プラグ・ブレッシング】
消費
MP25
対象
全エリア(半径20m)/空間
射程/
形状
2(20m)/起点指定
時間
一瞬/1分(6ラウンド)
抵抗
短縮
属性
概要
味方に癒しの加護を与え、敵に呪いの毒を降らせ、祝福と呪いを同時に顕現させる。
効果

アルルシエムの加護で、20m以内に青白い光が雨のように降り注ぐ。範囲内のすべての味方は、6ラウンドの間、生命抵抗力判定と精神抵抗力判定に+2のボーナスを得る。また、範囲内のすべての敵は、6Rの間、毎ラウンド[術者のプリースト技能レベル-3]点の毒ダメージを受け、抵抗に成功すると持続時間が半減(3R)する。この魔法は1日1回しか使用できない。
「薬と毒の関係に似て、祝福と呪いとは表裏一体だ」

製作者:箱田🐧(神聖魔法作成:夜坂)