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【サモーアン流重投術】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【サモーアン流重投術】

入門条件
50名誉点・〈投げ強化Ⅰ〉

神紀文明時代にソレイユのある部族で生まれたとされる力比べの儀式を現代の冒険者向けにアレンジした流派です。

この流派の何よりの特徴は、現代のグラップラーの主流がスピードなのに対し、この流派はパワーであることでしょう。
サモーアン流重投術では、敵となる相手にがっしりと組みつき、一見投げることなど不可能な巨大な相手であっても行動不能にさせ、そして怪力あるいは力学的な力で投げ飛ばすことができます。
また、その投げ飛ばし、地面に叩きつける力は従来の〈投げ〉攻撃をはるかに凌駕します。
また、多くのグラップラーが拳を握りしめて敵に打ち付ける中、この流派は手を開けて押し出し、叩くように攻撃することも大きな特徴です。
PLたちにとっては「相撲」をアレンジしたグラップラー流派、と言えばイメージしやすいでしょう。

かつて神紀文明時代にソレイユの間で流行した力比べの儀式とは、円の中で怪力自慢の男たちが下着1枚で組み合い、円の外に押し出すか、相手を転ばせるという競技でした。
ルールとして体重に制限がなかったため、この儀式の達人は押し出されたり、転ばされないようにどんどんと体重を増やして太っていったとされています。
やがて、魔法文明時代・魔動機文明時代の冒険者にこの力比べの儀式が伝わることになりましたが、当時のグラップラーたちにこの流派を学ぶものはほとんどおらず、むしろ侮蔑の目線で見られました。
当時この儀式は女人禁制で女性がこの流派を学ぶことはできず、ほとんど裸同然の状態を尊ぶため防具のアドバンテージがまるで得られませんでした。
そして鍛錬方法はひたすら壁や丸太に平手を打ち付けるだけ、地面を踏み続けるだけなど地味でよくわからないわりに厳しいものでした。
さらにグラップラーのかっこいい姿とは拳や蹴りを目にもとまらぬ速さで叩き込むこと(これは今でもそうですね!)であるとされ、相手に組み付いて投げ飛ばす、というのは「ダサい」「みっともない」と捉えられました。
なによりも「豚のように丸々と太りきった男が裸になって使うグラップラー流派」など例えパワーがあっても冒険者たちにとっては到底受け入れられるものではありませんでした。

大崩壊後、ソレイユの武道家サモーアンがこの流派を再発見し、冒険者向けに技や規則を大きく改革しました。
実戦向けに改良されたサモーアン流重投術は、強烈な技と敵を行動不能にする流派秘伝を編み出し、圧倒的な力に魅かれたグラップラーたちが入門するようになりました。

現代のサモーアン流重投術は女性や小柄な種族であっても入門可能で、グラップラー防具をつけていても使用可能です。
ただし、精神的な一面として、大柄であればあるほど良い、体重が重ければ重いほど良い、傍から見れば地味でよくわからない鍛錬をひたすら行う、といった一面は残されており、入門希望者は体力自慢の大男が大半です。


流派装備

サモーアン流重投術に流派装備はありません。従来のグラップラー装備で使用可能な技ばかりです。
ただし、この流派に入門した時点で〈投げ強化Ⅰ〉によって2→3部位までの相手を投げられるようになります。〈投げ強化Ⅱ〉なら3→4部位まで投げられるようになります。
(威力は変化しません)
さらに、Lv15になると、投げられる部位に制限がなくなります。常識的に投げることが不可能なほど巨大な相手でもこの流派を極めた者なら可能にするでしょう。

ただしこの流派に入門していても、自身が水中にいる、空中に浮いているなど地面で踏ん張ることができない状態では投げや流派秘伝が使用できません。(飛行しながら使用することは可能です)

秘伝

がっぷり四つ(ハードロック)

必要名誉点
50
タイプ
〈投げ〉変化型
前提
なし
限定条件
なし
使用
グラップラー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
なし
概要
対象を〇ベアハッグ状態にする。
効果

通常の命中判定を行い、成功した場合、〈投げ〉によるダメージを与え、さらに〇ベアハッグ状態にします。
〇ベアハッグ状態の対象は移動・近接攻撃・遠隔攻撃ができなくなります。さらに、次の手番から自動的に「威力0+グラップラーLv(C値13)」の物理ダメージを対象に与え続けます。
対象が脱出を試みるときには引き剥がし処理(ⅢP341~)に従います。
この能力によって対象を抱え込んでいる間は、自身は他のキャラクターを攻撃できません。
このキャラクター自身が対象を解放したいときには補助動作によって自動的に行うことが可能です。

この攻撃が命中しても「踏みつけ」は使用できません。

四十八手(フォーティエイト)

必要名誉点
50
タイプ
主動作型
前提
「がっぷり四つ」による〇ベアハッグ
限定条件
なし
使用
グラップラー技能
適用
1回の近接攻撃
リスク
回避力判定-2
概要
対象を自動的に投げつけ、強烈なダメージを与える。
効果

この技を使うには「がっぷり四つ」によって対象を〇ベアハッグの状態にしていなければなりません。
自動命中で〈投げ〉によるダメージを算出し、さらにそのダメージを2倍にして転倒させます。
この技を使うと〇ベアハッグは解除されます。

この攻撃の後に「踏みつけ」を使用できます。

ぶちかまし(ストライクフェイス)

必要名誉点
50
タイプ
主動作型
前提
なし
限定条件
なし
使用
グラップラー技能
適用
1回の武器攻撃
リスク
回避力判定-2
概要
対象に強烈なダメージを与えて吹き飛ばす
効果

対象に1回の拳による攻撃を行うものとして命中判定を行います。
命中すると、拳による物理ダメージを与え、対象を強制的に1陣移動/10m移動させ、さらに転倒させます。
この流派秘伝を使用した場合、「追加攻撃」による攻撃はできなくなりますが、「両手利き」に関連する特技と「双撃」の両方を持っている場合は拳または蹴りによって別の敵を1回攻撃することができます。

製作者:たかぽん