聖印と神像

フロルカノンの聖印は王冠と茨を模ります。
煌びやかな王冠と質素な服装が対照的な女神として描かれます。

神格と教義

フロルカノンは奈落の発生と共に現れた謎の少女であり、その正体は謎に包まれています。
出現の際にはすでに神格を得ており、なぜ神になったのか、その経緯かは不明です。
一説によれば神紀文明のころから来るべき時まで眠りに付いていたとされていたり、そもそもは同族殺しの魔神でその行為が第一の剣と見間違えられたとされていたり、様々な憶測が飛び交っています。
その容姿や能力は幼くその力を信用しない者や、おとぎ話と一笑する者もいます。
しかし、その儚くも美しい存在は小さなコミュニティで非常に根深く信仰されており、彼女の偉業は古くから語られています。
その中で最も偉大なる行いとして、奈落に灯「ソルフロル」を立てたというものがあります。
奈落の聖花ソルフロルは奈落の壁、および奈落に自生し、その光が魔神の侵攻を抑制して迷い込んだ人々を導く光となります。
教義は常に諦めず、希望を持って前へと進み続けること。
そうすればどんな苦難でも、守ってくれる盾が、導きの星が見つかるはず。というもの。
魔神という恐怖に混乱し、彷徨う者たちをイーヴやハルーラの加護の元へと辿り着かせるのが彼女の使命です。

格言

「天を見よ。汝らは地に這うのではなく、足で歩き、星の導を見つけられるはずだ」

「周りを見渡せ、汝らを護ってくれるモノがきっとあるはずだ」

「質素であれ。けれど自らが立ち上がる時、その光を届ける覚悟を忘れるな」

備考

イーヴやハルーラとは既知の仲であるとされ、娘のように扱われていたという記述もありますが、真偽は不明であり、「敵対していた」とまでされる文献も存在します。
また、信仰者だけでなく奈落の恐怖と戦う勇敢な者たちには分け隔てなく加護を与えるとされ、気に入られれば信仰に関係なくその権能の一部を分け与えると言われています。