呪いを背負っているアビスボーンの少女。

私は魔域の中で生まれて、そのまま捨てられたところを冒険者に拾われた、らしい。
けどその冒険者さんも私を育てられないと判断したのか、物心ついたときには孤児院にいた。
誰も私に近づこうとしなかった。けど当然、だと思う。
私には生まれつき呪いがあったから。

花を触った。花が枯れてしまった。
子犬が雨の中震えていたから抱きかかえた。子犬はすぐに死んでしまった。
新しく孤児院に来てくれた子が私を抱きしめた。翌日その子の葬式をした。

私が直に触れたものは、皆、皆死んでしまう。
皆が死んだ後に心臓がきしむ。悲しいのもあるけれど、心臓に咲いた薔薇の花が、皆の命を吸って成長していくの。

手袋をした。丈の長いスカートを履いた。そうしなければ、私は皆を殺してしまう。

穢れのある誰かに触ったときだけ、私は誰かを殺さずに居られる。
けどそれって、私が人族でいる意味あるのかな？　蛮族の中で生きたほうが、楽じゃないのかな？
そう思ったこともあるけれど、そうする勇気も出なかった。なにが私を人にしているのか、わからないけれど。

皆、私から離れてください。誰か、私を救ってください。
そう思って私はロトスと名乗っている。

いつか、私も誰かに暖かく抱きしめてもらえるのかな。
そう思いながら、私はゆっくりギルドの扉を叩いた。

初めての依頼。エランさん、パルシーさんと一緒に魔域に巻き込まれた村を調査した。
無事に依頼達成。魔域に迷い込んだ女の子、ライラさんも無事に助けることが出来た。
依頼の最中に思い出したことがある。私は昔、誰かから一度だけ温かい言葉を貰ったんだ。
それがどんな人だったのかは、まだ思い出せないけれど。

『君は存在してはいけない子かもしれないけれど、私が行ったことがある国では何十年もかけて青い薔薇を咲かせた研究者がいた』
『その研究者を称えてその国の青い薔薇は、不可能を象徴する花じゃなく、奇跡を象徴する花になった』
『だから、君にもいつか奇跡が訪れるよ。その青薔薇は呪いだけれど、君の未来の幸福を導くはずだ』

冒険者は誰かを助けられる、奇跡を起こせるいい仕事だと思う。これからも、奪った分の命を助けられたらいいな。

山からの風が強くなっているということで、アガペちゃん、アイザックさん、ネイディアさん、アマニさんと調査に行った。
サンダーバードが落ちてきたから、風の妖精たちがざわざわしていたのが原因だったみたい。
無事にサンダーバードを倒して、列車に乗りたいと言った山育ちのヒカネさんと一緒に列車に戻った。

そう、途中で果物を見つけたとき食べられないなって思ったんだけれど、アガペちゃんが果物を焼いてくれたおかげで初めて果物を食べることが出来た。
忘れられない味。でもいつか、みずみずしい果物の味も感じてみたい。

とある村の畑で作物が育たなくなってしまったということで、ギルドマスターさん、エランさん、アルテミスさん、ナハトさんと調査に向かった。
原因はダリオン様への信仰が薄れてしまったことによる豊穣の加護の弱化のようで、祠を立て直して様子を見ることにした。
木材を集めに行く途中で道中で遭遇した蛮族を倒して、無事に木材を入手。あとは村の人達がしっかり祠を修繕してくれると思う。
アルテミスさんが木材をどこまで運べばいいか分からなくて運び続けて、皆で迎えに行ったのは心配だったけど少し楽しかったな。
村の作物が、ダリオン様の加護を無事受けられますように。

蛮族の討伐依頼にエランさん、パルシーさんと向かうことになった。
蛮族が出現したらしい林に向かう前に女の子の首飾りがなくなってしまったと言う話を聞いたのでそれを探すことにもした。
結果として、首飾りは討伐対象の蛮族が持っていた。無事に討伐依頼も首飾りを探す依頼も完了。
誰かの大切なものを取り戻せたのはいいことだと思う。これからも精進していきたいな。

アガペちゃんに頼まれてネイディアさん、セトオさん、カンナさん、アルシアさんと薬草を採取しに行くことになった。
植物が肌に直に触れないように頑張って森を進んでいくと、本では経験できなかった大自然を感じることが出来た。
途中で川の中を歩くネイディアさんがどこにいるのかを皆で探したのは楽しかったな。
無事に薬草を採取できたから、薬品庫がからっぽになることは当分なさそう。
アガペちゃんの回復薬、大事に使いたいな。

リリィさん、421さん、トムさんと一緒に、ホーンさんというタンノズのウィークリングの男の子を追いかけてきたディアボロカデットを退治することになった。
結構体力を消耗させられたけど、なんとか勝てて良かった。
ホーンさんはこれから赤龍亭に乗車することになった。皆と打ち解けられるといいな。

エリオットさん、パルシーさん、アイザックさん、ヒルデさんと一緒に湿原の危険生物を退治することに。
一度大きく飛び上がってのしかかられたのはびっくりした。手痛い攻撃だったけれど皆で倒すことが出来てよかった。
エリオットさんの射撃でブルファンゴが消し炭になった時はびっくりしたなぁ……。
あと、今回は私以外の人たちが皆ナイトメアでびっくりした。仲間に触れる心配をしなくていいのは初めて。
でもこれはきっと今回が珍しいことだから、引き続き気をつけていこうと思う。

エランさん、ブランさん、リリィさん、ウェステリアさん、ダンディーさんたちとパンケーキを作りました！
美味しかった以外の記憶があまりないのですが……それほど美味しいパンケーキを作れてよかったです！

尻尾に鎌を持つ動物の鎌さばきをみてみたいとのことで、フィリップさん、アイザックさん、ニールさんと討伐に出かけた。
攻撃が当たらなくてとっても大変だった……戦闘が終わっても暫く戦闘スイッチが入ってたから。
でも、皆さん攻撃やサポートがとっても強くて頼りになった。やっぱり冒険者は一人じゃ出来ない仕事だ。
皆と頑張っていけば、私の呪いが赦される日が来るのかな。

商人さんたちの積み荷が蛮族に奪われたということで、シーツさん、ダストさん、カンナさん、アルテミスさんと取り返しにいった。
魔法ってやっぱり怖いな……あとあの竜の子が吐いてくるブレスも。
なんとか取り返すことは出来たけど、一度気絶しちゃったのは皆に申し訳ない。
もっと強くならなくちゃ。戦い方も見直したほうがいいかな？

「――青薔薇よ、青薔薇よ。私の定めを果たしましょう」
「一つの命は常永久（とことわ）に眠り、朽ち果て、さざめき、花と生る」
「――終わりなさい！」

「――青薔薇よ、青薔薇よ。私の定めを果たしましょう」
「一つの命は常永久（とことわ）に眠り、朽ち果て、さざめき、花と生る」
「……あなたの鼓動は私の明日。私の明日は誰かの鼓動」
「――間引きましょう！　青薔薇が手向ける沈黙（ブルーローズ・レクイエム）！」

「――地に根を張り、天に花咲き、青き薔薇は産まれ落ちた」
「それが呪いの青き薔薇。命を奪う青き薔薇」
「たとえ神から見放されようと、私の心臓（青薔薇）は動き（奪い）続ける」
「――それが宿命（さだめ）と受け入れようか、それが脚本（やくめ）と演じようか」
「――否、私は私（呪い）を否定する！」
「――手折りましょう！　地に花開け青薔薇の祝福（ブレッシング・ブルー）！」

PL名：桜楼（おうろう）
TRPG歴：2020年3月末に始めた5年目です。CoCとSW2.5メインにやってます
SW歴：2020年10月頃から始めて5年目です。忌み子系種族に脳を焼かれています。

PC名：ロトス・ブルーローズ

PCの技能：
ファイター全力戦士。最近薙ぎ払いを覚えました。セージも一応かじってます。
物理でぶん殴る構成、それだけ。たまに回転します。
絵師と司書持っているので探索判定、異常感知判定、地図作成判定、見識判定、文献判定、文明鑑定判定なら出来ます。

PCの設定：
心臓に青薔薇が咲いているアビスボーンの少女。
青薔薇の呪いで直に触れた穢れのない生命の命を奪ってしまうため、人と触れあうことに恐怖している。
……とか言っていますが割と言動は『ぼっち・ざ・ろっく！』の後藤ひとりみたいなやつです。よくどもります。
ただ、戦闘時はめちゃくちゃかっこいい（と中の人は思っている）のでお楽しみを～！

2024/11/25　同室の不明さん（PL：白米さん）から野伏のセービングマントをもらう