ヴァン
プレイヤー:スカイ
- 種族
- 人間
- 年齢
- 15
- 性別
- 男
- 種族特徴
- [剣の加護/運命変転]
- 生まれ
- 冒険者
- 信仰
- “賢神”キルヒア
- ランク
- レイピア
- 穢れ
- 0
- 技
- 4
- 体
- 11
- 心
- 6
- A
- 3
- B
- 4
- C
- 10
- D
- 10
- E
- 12
- F
- 10
- 成長
- 0
- 成長
- 0
- 成長
- 1
- 成長
- 3
- 成長
- 5
- 成長
- 3
- 器用度
- 7
- 敏捷度
- 8
- 筋力
- 22
- 生命力
- 24
- 知力
- 23
- 精神力
- 19
- 増強
- 増強
- 増強
- 増強
- 増強
- 1
- 増強
- 器用度
- 1
- 敏捷度
- 1
- 筋力
- 3
- 生命力
- 4
- 知力
- 4
- 精神力
- 3
- 生命抵抗力
- 11
- 精神抵抗力
- 10
- HP
- 45
- MP
- 43
- 冒険者レベル
- 7
経験点
- 使用
- 24,500
- 残り
- 470
- 総計
- 24,970
技能
- プリースト(キルヒア†)
- 7
- ウォーリーダー
- 5
- セージ
- 4
- アルケミスト
- 2
- ドルイド
- 1
一般技能
- 貴族
- 5
- 商人
- 5
戦闘特技
- 《魔法拡大/数》
- 《ターゲッティング》
- 《MP軽減/プリースト》
- 《鷹の目》
秘伝
- 《戦域魔導術アンナマリーア》
- 《戦域魔導術ベロニカ》
賦術
- 【パラライズミスト】
- 【バークメイル】
鼓咆/陣率
- 【陣率:軍師の知略】
- 【怒涛の攻陣Ⅰ】
- 【怒涛の攻陣Ⅱ:旋風】
- 【陣率:効力亢進Ⅰ】
- 【怒涛の攻陣Ⅲ:旋刃】
判定パッケージ
セージ技能レベル4 | 知識 | 8 | |
---|---|---|---|
アルケミスト技能レベル2 | 知識 | 6 | |
ウォーリーダー技能レベル5 | 先制 | 6 | |
先制(知) | +1= | 10 |
- 魔物知識
- +2=10
- 先制力
- 10
- 制限移動
- 3 m
- 移動力
- 8 m
- 全力移動
- 24 m
言語
会話 | 読文 | |
---|---|---|
交易共通語 | ○ | ○ |
地方語(オーレルム) | ○ | ○ |
魔動機文明語 | ○ | ○ |
神紀文明語 | ○ | |
汎用蛮族語 | ○ | ○ |
ドラゴン語 | ○ |
魔法/賦術
魔力 | 行使/賦術 基準値 | ダメージ 上昇効果 | 専用 | ||
---|---|---|---|---|---|
プリースト技能レベル7 | 神聖魔法 | 11 | 11 | +0 | |
ドルイド技能レベル1 | 森羅魔法 | 5 | 5 | +0 | |
アルケミスト技能レベル2 | 賦術 | ― | 6 | ― |
武器 | 用法 | 必筋 | 命中力 | 威力 | C値 | 追加D | 専用 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バスタードソード | 1H両 | 17 | 0 | 17 | 10 | 0 | 発動体加工 基本的に腰の鞘に収納している | |
宿り木の棒杖 | 1H | 0 | 0 | 森羅魔法の行使に必要 |
技能・特技 | 必筋 上限 | 回避力 | 防護点 |
---|---|---|---|
技能なし | 22 | 0 | ― |
防具 | 必筋 | 回避力 | 防護点 | 専用 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
鎧 | プレートアーマー | 21 | -2 | 7 | ||
盾 | タワーシールド | 17 | 0 | 2 | ||
他1 | 武器補正 | 0 | 0 | 0 | ||
他2 | 装飾品補正 | 0 | 0 | 0 | ||
他3 | その他 | 0 | 0 | 0 | ||
合計: すべて | -2 | 9 |
装飾品 | 専用 | 効果 | |
---|---|---|---|
頭 | 叡智のとんがり帽子 | 魔物知識判定+2 | |
顔 | ▼戦闘時 ラル=ヴェイネの観察鏡 | 魔物の弱点値を4低いものとする(知名度未満にはならない) ラル=ヴェイネシリーズ | |
┗ | ▽探索時 ひらめき眼鏡 | 見識判定、探索判定に+1 | |
耳 | ラル=ヴェイネの金鎖 | その他を得る ラル=ヴェイネシリーズ | |
首 | ロッセリーニの調整器 | 【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】秘伝を使用可能にする ロッセリーニの魔法印 | |
背中 | 軍師徽章 | 鼓咆と陣率の使用に必要 | |
右手 | 知性の指輪 | 知力+1 割ると+13 | |
左手 | 知性の指輪 | 知力+1 割ると+13 | |
腰 | アルケミーキット | 賦術行使に必要 | |
足 | 聖印 | “賢神”キルヒア | |
他 | 知性の指輪 | 知力+1 割ると+13 | |
┗ | 知性の指輪 | 知力+1 割ると+13 |
- 所持金
- 9,452 G
- 預金/借金
- 0 G / 0 G
所持品
戦闘消耗品
5点MCC
3点魔晶石*2
マテカ緑A*15
魔香草*3
ヒーリングポーション*3
アウェイクポーション*3
冒険消耗品
松明*6
ロープ10m
保存食1日分*7
装備品
知性の指輪*2
川藻のマント(川藻に覆われた水中での行動判定のペナルティを受けない。また主動作で隠密判定を行い、川藻に紛れて気配を消すことができる。)
メイジスタッフ
ソフトレザー
道具
羽ペン
ロッセリーニの魔導筆
その他
背負い袋
水袋
毛布
火口箱
ナイフ
白紙の本
インク
ロッセリーニの印形絵具*9
マテリアルカード
B | A | S | SS | |
---|---|---|---|---|
緑 | 15 |
- 名誉点
- 80
- ランク
- レイピア
名誉アイテム
点数 | |
---|---|
冒険者ランク | 50 |
秘伝 | 40 |
【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】入門 BM56P | 50 |
〈ロッセリーニの魔導筆〉 | 20 |
〈ロッセリーニの調整器〉 | 20 |
概要
黒髪、茶目の青年。
騎士爵を拝領した両親の下に生まれるが、幼少のころ大病を患い紆余曲折あり、マカブと呼ばれる辺境の村へと移り住む。
成人した少しあと、とある事件に巻き込まれ呪いに蝕まれた家族、村人たちを救うため旅へと出る。
パーソナル(冒険者)
- 職業
- 冒険者
- 名前
- ヴァン
- 種族
- 人間
- 年齢
- 15
- 性別
- 男
- 身長/体重
- 175cm/75kg
- 瞳
- 金
- 髪
- 黒
- 肌
- 肌
- 体型
- 普通
- 風貌
- 穏やかな青年
- 服装
- 制服
- 一人称
- 私
- 二人称
- ~さん、あなた、呼び捨て(敵対者に対して)
- 性格
- 冷静、恩義を忘れない
- 経歴
- 命を助けられたことがある
大病を患ったことがある
かつては貴族だった - 冒険に出た理由
- 村を救うため
- 信条
- 〈努力〉:肯定
〈家名〉:肯定 - 矜持/執着
- 〈約束は必ず守る〉
自己紹介
メモ
PL:スカイ
PC:ヴァン
種族:人間
種族特徴:[剣の加護/運命変転]
冒険者ランク:
宣言特技
💬《魔法拡大/数》
秘伝特技
💬《戦域魔導術アンナマリーア》
○《戦域魔導術ベロニカ》
賦術
LV1
▶▶△【バークメイル】B :緑B-1 :防護点+1
▶▶△【バークメイル】A :緑A-1 :防護点+2
▶▶【パラライズミスト】A :緑A-1
鼓咆/陣率
△【陣率:軍師の知略】
先制判定を「ウォーリーダー技能+知力B+1」で行える
▶▶【鼓咆:怒涛の攻陣Ⅰ】 :陣気+1
物理ダメージ+1
▶▶【鼓咆:怒涛の攻陣Ⅱ:旋風】 :陣気+1
命中力+1
▶▶【鼓咆:怒涛の攻陣Ⅲ:旋刃】 :陣気+1
命中+1、物理ダメージ+1
▶▶【陣率:効力亢進Ⅰ】 :陣気-3
1回だけ魔法ダメージあるいは、回復量+4
神聖魔法
LV1
【サニティ】 :MP-(3-1)
【フィールド・プロテクション】 :MP-(2-1)
18R「毒」「病気」「呪い」属性以外の被ダメージ-1
【バニッシュ】 :MP-(3-1)
LV2
【アウェイクン】 :MP-(5-1)
【キュア・ウーンズ】 :MP-(3-1)
【ディテクトフェイス】 :MP-(4-1)
LV3
【キュア・ブラインドネス】 :MP-(2-1)
【キュア・ポイズン】 :MP-(3-1)
【フィールド・レジスト】 :MP-(5-1)
18R指定属性ダメージ-3
【フォース】 :MP-(4-1)
LV4
【フェイス・インジケイト】 :MP-(5-1)
【セイクリッド・ウェポン】 :MP-(3-1)
18R蛮族、アンデットに対して命中+1、物理ダメージ+2
【セイクリッド・シールド】 :MP-(4-1)
18R蛮族、アンデットからの物理ダメージ-3
LV5
【キュア・ディジーズ】 :MP-(4-1)
【キュア・ハート】 :MP-(5-1)
【トランスファー・マナポイント】 :任意+1
【ホーリー・ライト】 :MP-(6-1)
LV6
【ブレス】 :MP-(5-1)
18R器用度、敏捷度、筋力、生命力のいずれかを+6
【ホーリー・クレイドル】 :MP-(4-1)
【リムーブ・カース】 :MP-(5-1)
LV7
【キュア・ストーン】 :MP-(4-1)
【クエスト】 :MP-(6+1)
【バトルソング】 :MP-(6-1)
任意のキャラクターの命中+2、ダメージ+2
LV2△【ペネトレイト】 :MP-(2-1)
一度だけ魔物知識判定+2
LV4【ウィークポイント】 :MP-(4-1)
対象へのダメージ時、C値-1(7以下にはならない)
LV7【インスピレーション】 :MP-(4-1)
観察判定、知識判定を自動成功できる。
LV10▶▶△【プレコグ】 :MP-(6-1)
行為判定の出目を8にできる
LV13▶▶△【コンプレーション】 :MP-(10-1)
森羅魔法
LV1
▶▶△【ウィング・フライヤー】 :MP-3
近接命中、回避+1
【ウルフ・バイト】 :MP-3
【ケイナインチェイサー】 :MP-4
【サラウンディングアタッカー】 :MP-2
ダイスログ
備忘録
1《魔法拡大/数》/3《ターゲッティング》/5《MP軽減/プリースト》/7《鷹の目》/9《魔法拡大すべて》/11《ダブルキャスト》/13《武器習熟A/スタッフ》/15《武器習熟S/スタッフ》
ヴァンという人間
目覚ましい活躍をして、騎士爵を与えられた両親のもとに生まれる。
環境か、はたまた誰かの陰謀か、幼少のころ原因不明の大病を患うが運よく滞在していた高位の神官によって一命をとりとめる。
その時の神官に「貴方みたいになるにはどうしたらいいですか?」と質問した際に「まずは体を鍛えましょう」といわれ、同年代にしてはひ弱な印象だった肉体が現在ではかなりのものとなっている。
そういった事情もあり、両親は妹が生まれると同時に騎士爵を返上して出身であるマカブへと戻ることとなった。
簡単に言えば、聡明、温厚そして冷酷である。
身内もそうだが、恩義がある相手に対してとても甘い、頼まれたものは大抵こなしてしまうし、困っているなら助けようとする。
対して敵と判断されたものに対しての容赦は一切ない。
自身に対しての敵対判定のハードルはかなり高めに設定されているが、身内に対しての被害があると判断されると敵対へと移る速度が速い。
たとえそれがかつての親友であっても、敵対者と判定されると、それは親友の形をした『ナニカ』と判断され機械的に対処される。
とはいえ彼は自身で判断するまで敵と判断しない、それがいわゆる蛮族の同一種族であっても。
彼は蛮族をバルバロスと呼び、魔神に対しても知識上の危険度を有している存在と認識しているのみで敵とは思っていない
彼のまるでスイッチが切り替わるような人格の変化に関しては幼少の頃の経験と、騎士であった彼の父の教えが影響している。
幼少のころ彼は両親の叙勲を良く思わない派閥からの謀略によって暗殺されかけた両親の代わりにそれをその身に自ら受けた。
幼少のころから彼は聡明であり、その謀略に関して誰よりも速く気づいた。
とはいえ、騎士爵であり立場の弱い両親が上の爵位の人間を証拠もなく追い詰めることはできない、ならばそれを自分が受け、証拠とするのが早いと彼は判断した。
とはいえ、それは近くの神殿に高位の神官が滞在していたことを確認してからの策であり、母親は妊娠しておりそれを受ければ妹がどうなるかはわからない、父親が倒れればうまく丸め込まれたことを見越したからでもあった。
それ以来彼は大切な存在の種族と、敵の種族が同じであり、種族=敵ではないと認識している。
それが彼の『本能』であり、彼がそれを制御する核『理性』として選んだのが父の『騎士の誓い』であり、キルヒア神官の『教義』である。
『謙虚であれ』
『誠実であれ』
『礼儀を守れ』
『裏切ることなく』
『欺くことなく』
『弱者には常に優しく』
『強者には常に勇ましく』
『己の品位を高め』
『堂々と振る舞い』
『民を守る盾となれ』
『主の敵を討つ矛となれ』
『騎士である身を忘れるな』
騎士としての才は無くとも、彼自身のたっての希望と父親の彼に対する期待が彼の肉体と精神を形成した。
『学び、考え、実践せよ』
『記録と研鑽を基本に、驚きとひらめきを大切にせよ』
『衝動による暴力は害悪なり。思考を停止してはならない』
キルヒア神の教義が彼の思考を形成した。
騎士としての自己犠牲の精神、キルヒア神官としての合理的な思考、それは自身の命を駒として数えることの抵抗のなさを表している。
よく言えば柔軟性がある思考と言えるだろう、悪く言えば破滅的と言えるだろう。
対人関係は叩き込まれた騎士としての心得により礼儀正しいので悪印象を与えることは少ないだろう。
その聡明さから他人の感情の機敏を察することにも長けている。
とはいえ、人間としての感性があるのであくまで全員生存、リスクは最小限で動く。
PL談
簡単に言うと、味方に甘く、敵に厳しい。
自身より他であり、自身の命を差し出すことに抵抗がない。
そして鈍感なわけでもないむしろ察しが良い方なので騎士としての対応も相まって、リアルにいるとメンヘラホイホイみたいな良い子です。
過去の毒殺阻止事件に関しても難しく書かれていますが、家族が毒殺されそう→自分が毒を飲むのが一番手っ取り早い→近くに治せる神官がいる→飲む、という簡単な?思考からなのでおかしくは・・・無いはず。
過去話
以下の内容はCP「グリフォンロード -黄金のキャラバン-」のネタバレを含みます、ご注意ください。
恋の行方
「・・・」
最近、マウアーの様子がおかしい。
昨日の祭事からだろうか、そわそわしているというか、落ち着きがない。
「・・・」
今も何かに手を付けたかと思えば、虚空を見つめてボーっとしている。
「・・・」
そんな妹の観察をしていると玄関の扉が叩かれる。
妹があんな様子なので私が出るしかないだろう。
「はい・・・ニオさん、どうしました?」
「古老がお前のことを呼んでいる、それの使いだ」
「あぁ、分かりました」
ニオさんと話している最中、後ろの方でドタバタとせわしない音がしている。
「・・・大丈夫か?」
「今朝から妹の様子が少し変でして、良ければ見ていてくれませんか?」
「・・・」
少し彼が考える素振りを見せる。
いつもの彼なら二つ返事で了承しそうなものだが。
「どうかしましたか?」
「・・・いや、いいさ、見ておく」
やはり彼にしては歯切れが悪い、見る限りこの後に用事があるってわけでもない、となると何かしら他の理由が。
そういえば、先日妹がはぐれた時に彼が連れてきた。
「・・・」
「どうした?」
「もしかして、マウアーと何かありましたか?」
「・・・」
どうやらあたりのようだった、確かに彼は年が近い村の子供たちの中では兄的な立ち位置で、頼れる存在ではある。
彼の様子を見てもまんざらでもないようだし。
「・・・私から言うことはありません、あなたたちがそれでいいのであればとやかく言うのはお門違いですから」
「そうか」
そういって、彼を家の中へと押し込む。
「両親は仕事で夕飯までいませんし、私の方もそれなりに長くなると思います、こじれる前にお願いしますね」
「・・・はぁ、分かった」
その後、用事を終えて家に戻ると妹の機嫌がよかったので聞くまでもなかっただろう。
日記
OP「旅立ち」
落ち着いて筆を取れるようになったので、日記を書こうと思う、これはこの旅の目的を確認するための物であり、ある意味遺書のようなものかもしれない。
始まりはいつもと変わらないマカブでの一日だった、夜中にふと、胸騒ぎと物音がして目を覚ます、音の位置、床のきしむ音の大きさからして、マウアーだろうか、しかしこんな時間に何をと思案しているとどうやら外に出たようだった。
いつから妹はこんな非行少女なったのだろうと考えたがなんとなく予想はついている、目的地は村はずれの神殿、道中妹は上機嫌でステップなんかしている。
十中八九、私の親友であり、妹の恋人であるニオの所へ向かうのだろう。
親友と妹の逢引きを邪魔する気は毛頭ないが、何かが起きないとも限らない、遠くで見守るくらいにしておこうと思っていた。
妹が目的地の神殿につくとローブを被ったニオが現れた、それを見るや否や妹は熱い抱擁を交わし、しまいにはキスまで、我が妹ながら随分と積極的だなとこの時は思った。
この時からだろうか、妙な予感がし始めたのは、本当なら離れて見守るつもりだったが、二人は空いていないはずの神殿に入っていった、色々な想像が頭を駆け巡ったが、この時は嫌な予感がそれを上回った。
二人を追いかけて神殿内に入ると途端に左胸に痛みが走る。
「・・・!?」
これまで経験したことがないような激痛、何とか声が出るのは防いだが、痛みで視界がぐらつく、心臓が早鐘を打つのを感じる、体温が急激に上昇する、いつの間にか膝をついていたようだった、過去の経験を簡単に超えた。
「きゃぁぁぁっ」
奥から苦悶の声が聞こえる、妹だ、いうことを聞かない体に鞭打ち奥へと進む。
その光景は衝撃的だった、見たことがない魔方陣に、海洋生物の触手のようなもの、その中心で熱い抱擁を交わしながら妹の首筋に齧りつく親友。
ーー魔方陣ーー儀式ーー触手ーー親友ーー吸血鬼ーーエルフーー妹の生死ーー激痛ーー何故?ーー
一瞬にして様々なことが思考を埋め尽くした。
だが、それが功を奏したのか、日ごろの成果か身体は事態を把握するために動く。
【バニッシュ】>ニオ→効果なし
【サニティ】>ニオ→効果なし
【キュア・ウーンズ】>妹→効果なし
いずれも大した成果は得られなかったが、どうやら親友の姿をしたなにかはこちらを認識したようだった。
『ソレ』は自身を親友のニオだと名乗る、だが、自分の記憶が『ソレ』を否定する、だから『ソレ』をニオの姿を形どった何かであると認識する、だから遠慮も配慮も必要ない、1度認識すると頭の中の暴れまわる情報が整理される。
暫くの舌戦のあと、興味をなくしたのか『ソレ』は多数のコウモリとなってこの場を去る、そのすぐあと、ルナソルさんとイカロスさんが古老を連れて神殿に入ってきて状況を聞いてくる、緊張が解けたのか身体が重い、疲労感がどっと押し寄せる。
纏めると、1年以内に〈時の卵〉と呼ばれる秘宝を探せばすべて丸く収まるという、重い身体に動かし、〈時の卵〉を探す旅に出る準備を始める、古老曰く、近くの街に商会の伝手があるらしい、ならばとその街へと最初に向かう。
・・・旅に出る前に髪を切った、母譲りの黒髪で妹がしょっちゅう手入れして遊ぶから綺麗なものだったが、この旅ではそんな暇はないだろうし、ケジメだから、嫌になったわけではないから心配しないでほしい。
今、私達三人にマカブの村全員の命が圧し掛かっている、正直背負えたものじゃないけれど成し遂げないといけないからね、頑張ります。
とりあえず、あいつはもう一度会ったら本気で殴ります。
PL談
正直、15歳に背負わせていい重荷ではない気がするが、ヴァンならば最善を尽くすだろうという信頼がある。
日記でニオとの会話を記載していないのはわざと、妹に余計な傷を与えないため。
髪を切ったのは故郷や、思い出に文字通り後ろ髪を引かれそれを断ち切るため。
そして1年後には髪と一緒にこの事態も戻るだろうという期待を込めて。
命名理由、グリフォンロードということでグリフォンにちなんだ名前にしたかったが、そのままだったりして、もう少しひねりたかった。
ということで、フランス語で風を意味する。
Vent ヴァン
そして、英語で先を行くもの意味する。
Vanguard ヴァンガード
を含めたヴァンになった。
1話「陰謀の幕開け」
マカブから出て古老から聞いた伝手の商人を尋ねに街へと行くことになりました。
出来る限りの準備をしたとはいえ、私達3人全員旅慣れてはいないので、街につく前に資源が尽きかけました。
でしたが運のいいことに、マカブに定期的に来ている商人に拾ってもらうことができました。
彼に事情を説明して、件の商人がいる街へと連れてってもらうことになりました。
街はそれなりに発展したところで、イカロスさんとルナソルさんはそれなりに感動していましたね。
マウアーもマカブの外の記憶はないので、想像はつきにくいかも知れませんが、街は人も、建物も村と比較にならないくらい多いところなんですよ。
とはいえ、私は幼少のころは街に住んでいましたから彼らほどの感動はありませんでした。
この街に送ってくれた商人へと礼を告げ、件の商人の元へと尋ねる。
ノックしても、声掛けをしても返事がなく、妙な雰囲気はこの時点から感じていました。
嫌な予感がしつつも扉を開けると件の商人は倒れていた、血を流しながら。
私たちの治療も虚しく彼は死んでしまった、だけど彼は最後に私たちが欲しかった情報を残してくれました。
その情報をもとに動こうと考えていたら、彼を殺害した冤罪で私たちは追われる身になりました。
冤罪であるとはいえ私たちに時間は無い、それに遺体発見から手配までの時間が異様に早かった、これは何かしらの思惑があると考え、私たちはこの街を足早に去ることになりました。
そこから街を出るのにも紆余曲折ありました、商人の彼には返さないといけない恩が多くなってしまいましたが。
旅の始まりは雲行きが怪しいどころではありませんでしたが、こんな感じで始まりました。
PL談
親友に裏切られ、村の住民全員の命という重責に、呪いとその状態での無茶による精神と肉体の二重苦にこの現状は正直15歳の青年には厳しすぎる状況が過ぎると思いますね。
とはいえ、やるしかない現状、どんなことがあってもヴァン君ならやり遂げてくれると思います。
NPCへの第一印象
アシム・マハード/人間/54歳
マカブへと定期的に来る商人、裏がなければとても商人には向かないと感じるほど善良、彼への恩義はいずれ必ず返さなければならない。
バセル・ドゥワリ/人間/28歳
古老の知人の商人、街のゴタゴタか、それとも秘宝の情報のために暗殺された人、古老が信頼している以上悪い人間ではないと判断、死に際に最低限の情報を残してくれた対価に彼の無念を晴らさなければならない。
2話「パルサゴの市にて」
急ぎ足で町を脱出して、キャラバンを探してバルサゴを目指すことになり、道中バルサゴへと向かう馬車に乗せてもらい何日かぶりに休息を取ることとなった、万全とは言えはしなかったけど十分休めたので自分の中でもいろいろと整理がついた。
バルサゴでは情報収集と乗せてもらった馬車への礼として彼らの活動を手伝うこととなった。
私は口上を担当して、最低限お役に立てたかと思います。
お二人の活躍もあり、出し物自体はそれなり好評だったと思います、謝礼金ももらい、キャラバンの調査は明日へと移し、ゆっくりと休むことになった。
朝、目を覚ますと周囲は騒然としており、なにかあったことを物語っている。
話を聞くと、どこかの商会から逃げ出したハンマーヘッドが市を荒らしまわっているということで冒険者を募っているということらしかった、お二人はやる気であり、商会とのつながりがあって損はないので引き受けることとなりました。
多少のゴタゴタはあったものの、ハンマーヘッドは無事に捕獲、報酬も受け取り、さてどうするかという時に私達にとても幸運なことがありました。
私たちの当初の目的であるキャラバンの一員である少女からの依頼、ゴールデングリフォンの子の捜索。
とはいえ、確証が得られないが・・・、お二人は乗り気みたいですし、ハンマーヘッドの捕獲時に助けてもらった恩義もあります、彼女が私たちを罠に掛ける理由が見当たらない、だから彼女の依頼を受けることになった。
彼女の話ではグリフォンの子を攫ったのはどこかの商会であり、その商会の特定から始まった、先日の馬車に同乗させてくれた方々からも情報収集を行い、ひとつの商会にたどり着いた、それが先日のハンマーヘッド事件の商会であったことには驚きましたが。
商会内では彼女の姉が一人で商会に突っ込み、商人と言い争っている、一度街で見た時は魔法使いの装いだったので無謀な気はしますが、彼女曰くそういう性格らしい、勇敢というか無謀というか。
お二人がその声を聴いて我先にと部屋へと突入する、商人が1、おそらく用心棒が3、そしてハンマーヘッド、その背後に目的であるグリフォンの子、部屋中に満ちる剣呑な雰囲気から話し合いという地点はとうに通り過ぎたみたいでした。
予想通りにすぐさま戦闘が始まった、とはいえこちらとあちらの戦力差はそこまで離れておらず、特に危険な場面はなかった、とはいえ、商人がレッサーオーガであったことはこの街に多少の影を落とすことだと思います。
とはいえ、依頼は達成、彼女は依頼の報酬としてキャラバンを紹介してくれる、村を救う手立てとなる手がかりの一つ黄金のキャラバン、どうなるかはわからないが、やるしかないのだから。
PL談
NPCへの第一印象
ベルファナ/シャドウ/21歳
バルサゴへ向かう道中馬車へと同乗させてくれたシャドウの女性、街での寝床と依頼の情報提供をしてくれたことも含めて恩は返さねばならない。
ウルリサ/人間/15歳
バルサゴで会った神官の子、言葉少なであり、姉に振り回されている印象を受ける、同年代でありながらもその優秀さを感じる、何だかんだ面倒見の良さを感じるのでマウアーと気が合いそうだなと感じる、だが、何かしらの悩み?を抱えているように感じる。
サウリル/人間/15歳
豪胆、猪突猛進、表裏が少なそうな性格には好印象だが、実際に一緒に行動するにあたっては手綱をしっかりと握らないと最悪な事が起きる可能性がある、しっかりと見ていないといけない。
3話「黄金のキャラバンへ」
パルサゴでの依頼を終えて黄金のキャラバンへと合流するために彼らが待機しているダミドアへと向かうことになりました。
道中は至って平和、順調に進みキャラバンへと向かいながら双子の姉妹と話すことが主でした。
私たちが村の皆を助けるために「黄金九至宝」を探していること、そのために古老の知人である商人からの情報でキャラバンを探していること、そんなことを姉妹に話していました。
その時にウルリサさんに聞かれた「ヴァンはどうしたいか」その質問は私の中の迷い、あるいは雑念が見えているかのような質問で、少し言葉に詰まりました。
ある意味、私の中でのこの旅の着地点、芯が通った気がします。
道中の大きな問題と言えば奈落の魔域に知らぬ間に飲み込まれていたことでしょうか、過去の人物の無念を核とした魔域、危険度自体は低いものでしたが少し考えさせられることもありました。
街の外へと出ればどのような危険があってもおかしくはない、それが身に沁みました。
特に私たちの旅は何が起きるかはわからない、期限もある、簡単に諦めるつもりはないけれど後悔だけは絶対しないように。
そういえば、ダミドアで蜂蜜酒をいただきました。
お酒を飲むのは成人したときに両親と飲んだ以来ですけれど、とてもおいしかったです、機会があればお土産として持ち帰りたいですね。
だからーーーー(この後は塗りつぶされて読めない)
PL談
3話はヴァンにとって認識しなおすことが多かった話だったのかなと思います。
言い換えれば、この旅の覚悟が決まった話でもあります、成人したての子供らしい感情(もとより少ないですが)と認識の甘さを捨てて、目的の達成と、生存を優先するようになりました。
とはいえ、生来の性格のせいで真っ先に犠牲にするのは自分という訳なのですが。
これからどうなることやら。
4話「キャラバンの仕事」
前回の魔域を攻略した後、グリフォンの背中に乗り本隊のキャラバンと合流しました。
キャラバンのトップと顔合わせをした後は新入りとしてキャラバンの仕事をこなしながら『黄金九至宝』と『時の卵』についての情報を仕入れながら一ヶ月を過ごしました。
丁度そのころ、『黄金九至宝』を追っていた富豪の話、ヌイ・アッシャールに関連する遺跡の話が出てきました。
遺跡の方はそれを想としたキャラバンのルドラ・・・グループがいるのでそちらについていくサウリルさんにお任せして、私たちは富豪、ヘキマ・オーマさんにお話を聞くことになりました。
最初は警戒していましたが実際はそれなりに快活な方で私たちの欲していた情報と、代理として人手を手配してくれました、ヘキマさんは旅の話が聞きたいからなんて言ってはいましたが・・・真意はともあれ恩は返さねばならない相手が増えましたね。
遺跡の方はサウリルさんの報告を聞きましたが一番驚いたのは同行者・・・カデア・オーマさん、ヘキマ・オーマさんの行方知れずになっていた一人息子、恩返しの足跡くらいは探そうかと思っていましたけどまさかこんなに早く出会うとは思っていませんでした、彼もまた目的は違えど道中道を同じくする仲間として協力してくれることとなりました。
気になることと言えば、サウリルさんとウルリサさんには両親、特に父親に関して何かしらあるようで、私が父の話をした時に明らかに含みのあることを言っていたので困っているのであれば・・・とはまた別でしょうが力になれることがあればなりたいものですね、彼女たちにもまた返さなければならない恩があるのですから。
PL談
今回はこの旅の目的地の足がかりとなる情報を得れた回でした、また、ヴァンにとって姉妹をただの恩義のある人物から明確に上になったことが感じられる回でした、ここから彼女達との関係がどうなるか楽しみですね。
5話「過去からの呼び声」
さらに一ヶ月が経ち、私たちの求める情報は集まらなくなってきつつあった。
焦りはあるが、このキャラバンにいることが私たちの目標へと近づけることは確か、焦りは思考において正常な判断をなくす要因、まだ時間は残されていると言い聞かせ、情報を集めていました。
風向きが変わったのはとある日、ウルリサさんとサウリルさんがキャラバンを抜けたことが始まりでした。
その日はゴールデングリフォンの子、ウルリサさんの《翼の友》であるグハーフラさんが1人でいたことが違和感の始まりでした。
思考を巡らせているうちにクセナウイさんが私達を呼び出しました、その内容はお二人がキャラバンを抜けたこと、そのことについてクセナウイさんは思うところがあるようでした。
彼女から聞かされたのは姉妹の両親について、そして姉妹の母がいるという街の噂を聞いて向かったのだという。
彼女たちの心の中はわからない、予感はしてはいたけれど、相談されなければ私達から踏み込むことは無いと思っていた。
彼女達にはこのキャラバンまで案内してもらった恩もあり、キャラバンでの面倒も見てもらった、恩は返さねばならない、それに、どうやら彼女達の両親は邪神、私達のも関係がありそうでした。
だからでしょうか、いつになく彼女達を追うことに疑問が浮かばなかったのは。
道中は魔物の大量発生に巻き込まれるなどもありましたが彼女達には追い付けました、予想より早かったこともあり理由を聞いてみると、道中に人助けをしていたというのだから彼女達の性根が分かる。
追いついた時彼女達、というよりウルリサさんが驚いたような、悲しそうなそんな表情でした。
これは思い上がりかもしれませんが、ウルリサさんたちは私達を気遣って置いていったのだろうと、私達には時間制限があるから。
私には幼少のころに培った貴族としての振る舞い、特に取り繕い、舌戦に関しては一過言あると言える、今この場で彼女たちを丸め込んでついて行くことは簡単だろう、けれどそれは誠実さに欠ける、それに彼女たちはそこらの人ではなく、恩のある人間であり・・・(ここから先は読めない)
だから、話すべきだろう、私という人間について、彼女という人間について。
『建前で人を動かすことはできるが、本音でなければ人はついてこない』
賢者として、軍師として、貴族として、大人として、嘘で、虚言で、建前で、人間を動かすことには私は苦労しないだろう。
けれど、騎士として、人間として、ヴァンとして本音で話せなければ、いずれ溝ができる、互いに分かり合うことはできない、だから話す、互いの胸の内を、抱え続けるのはきっと疲れるだろうから、吐き出さなければいけない。
結果としては呆れられたんでしょう、けれどそれで良い、私という人間は極めてお人好しであるのだから、騎士としての矜持もあるが、困っている誰かを見捨てることができない。
それだけなんだろう、私、ヴァンという人間は。
道中そういったことはありましたが目的地に着いた、彼女たちの母親がいるという噂の街へ。
・・・アンデットが居るとは聞いてはいませんでしたが。
街中を駆け、他の冒険者たちと協力をしてアンデッドたちを倒し、救助し、暫く続けているとそれは収まってきた。
私たちもアンデッドの排除から救助と弔いに変え、街の復興へと行動を移す。
復興中に私たちの求めていた情報を得た《時の卵》の製法そう記載されたメモ、彼女たちの母親、サヤリさんを追う理由は十分でした。
そして、今回の襲撃に合わせて子供たちが誘拐をされた、逃げ出した子供から『サンシャイン駅』という情報を得た、妹が誘拐されたというエルフのヤザンさんを連れ、私たちはその情報を得て誘拐犯の後を追うことになった。
道中ウルリサさんとも話しました、どうにも彼女は胸に抱える者が多い、誰かが下ろさなければならない、今それをすべきなのは私だと思った、本当は誰でもいいのだろうけれど、誰かがやるなんて言うのはやらない人間の言い訳に過ぎない。
やはりというべきか、彼女は何かを抱えていた、けれど私から踏み込むことはない、彼女がそれを求めたら最善を尽くす。
けれど何もしないというのは無い、逃げ道を、彼女の荷物の置き場を作る必要がある。
私でも、サウリルさんでも、イカロスさんでも、ルナソルさんでも誰でもいい、縋るのではなく、頼ってほしい、過去に囚われず今ある人達を見る方が良い。
そういう意図を彼女には伝えた、若干口説き文句のようになっていたのは・・・どうにも変な感じで、なぜか過去の話もしてしまいましたし、いえ、今は目の前のことに集中しますか。
PL談
今回を通して姉妹特にウルリサさんに対してヴァンが少し傾いてきましたね。
今までは恩のある相手、という感じでしたがキャラバンで暫く一緒に過ごしてただの恩人とは捉えられなくなっています。
今まで恩義のある相手はたくさんいましたが、恩義もあり長期間過ごしたのは姉妹だけなんですね、かつては貴族として過ごしていましたがそれは幼少の短い期間のみ、後はマカブで閉鎖的な生活をしていましたから、恩人以上、家族未満という立ち位置にヴァン自身も困惑していて一定の線は超えないつもりでも偶に踏み込み過ぎてしまうといった感じですね。
さて、大量にフラグを立ててどうなるかは神のみぞ知る、できればヴァンには幸せになってほしいですがそれは進めていけば分かることでしょう。
6話「腐った太陽」
誘拐された子供たちを追い『サンシャイン駅』へと向かった私達は現地の協力者であるタビットに話をつけて現地での情報を知ることになりました。
驚くべきことは、誘拐事件にティダン神官が関与していること、それもあってか中々尻尾がつかめずにいたこと。
私たちは直接現場を押さえる役に抜擢されたわけです、ルナソルさんはティダン神官が悪事に加担していることに憤りを隠せない様子で二つ返事で承諾、イカロスさんも同じような感じでした。
私もサヤリさんに会う目的のため、これを断ることはない、むしろ調査に後ろ盾を得られることほど悪いことはないと考えました。
私たちはリーム司祭の助力を得て、件の神官を正面と裏から追い込む二面作戦となりました。
裏は遺跡となっており、危険は未知数でした、罠、崩落、魔動機、いくつかの障害を乗り越えいざ、対面となりました。
元は集積場であったであろう場所に囚われた少年少女、そしてたたずむ人物が数人、同行していた騎士であるハリスさんが声を張り上げその人物が教えに反した人物であることは確かでした。
子供たちが人質に取られる可能性はありましたが、そこは皆さんがスムーズ捕縛してくれたおかげで被害はゼロ、全員無事に保護することができました。
ですが、私たちのもう一つの目的であったサヤリさんがこの場にはおらず、ひとまずは子供たちを安全な場所へ送り届ける形で落ち着き、私たちはキャラバンへと戻ることになりました。
PL談
今回は完全なるダンジョンハック回でしたね、前回飛ばし過ぎたためNPCとの交流は控えていましたがもう少しRPしても良かったかなと、次回は防衛線ということで最近出番がない回復の出番がある可能性が?
7話「密猟者たちの狂想曲」
先日保護した子供たちをネジュドジュへと帰すだけでしたが、ヤザンさんの妹であるファディヤさんがサヤリさんの無事を確認するまでは戻らないと言い、ヤザンさんを困らせていました。
微笑ましくはあるのでしょうが、ヤザンさんの指摘ももっともでキャラバンが安全とはいえ危険が無いわけではない、とはいえファディヤさんの意志が固く一人にしておけばそうなるか分からない、そのあたりをお互いの妥協点として仲裁をして、危険なことはしないこと、キャラバンでの仕事をすることを条件にファディヤさんのキャラバンの滞在が決まりました。
そうこうしているとハリスさんが私達へ有益な情報を持ってきました、サヤリさんがティダン今日の総本山であるマーティアスへ移送されたという情報を。
ただ、現状無策に侵入してもティダン神殿と敵対するだけということで、そちらはハリスさんにお任せしました。
調査結果が出るまで時間がかかるだろうということで、クナウセイさんから営巣地の巡回を手伝ってもらえないかという提案がありました。
私たちは二つ返事で了承、巡回中に襲撃もあり、それ自体は撃退することで事なきを得ました。
想定外ではありましたが、ヤミデミアに多少関わっていたアルナブさんを取り込めたことも大きいでしょうか。
あとは、近頃ヤミデミアがキャラバンへと襲撃を仕掛けるという情報も得れました。
キャラバンへと帰還し、即座に対策する形へとなりました。
襲撃当日、野党に便乗したヤミデミアの手先たちを無事に撃退することができました。
読み違いがあったことは私自身の未熟さを恥じるばかりですが。
PL談
ニオの現状やさらに面倒な事が開示された今回、ヴァンの心労はたぶんマッハ、とはいえウルリサさんにケアしてケアされて、RPちょっと多めでしたね、この二人の将来はいかに・・・。
次回は神殿侵入になるかなと頑張っていきましょう。
8話「大聖堂の闇の底にて」
野営地の襲撃を終え、一段落といった形になったころ、ハリスさんがサヤリさんの詳細を私たちに伝えに来ました。
私たちの探し人の現在地はマーティアス最深部、神罰房、主に邪教徒の神官や蛮族を捕らえておくための特殊な牢でした。
ハリスさん曰く、その牢の使用許可を出せるのは大司祭クラスの幹部のみ、つまりヤミデミアと大司祭クラスの幹部がつながっている可能性が高い、その情報は私たちに影を落とします。
リーム様も情報収集中に相手方に先手を打たれ幽閉、状況はあまりよろしくありません。
とはいえ、ハリスさんがここに来たというのは何かの策があってのこと、私たちはハリスさんに詳細を聞きました。
端的に言えば、ーティアス最深部の神罰房は元々魔動列車の巨大ターミナル駅で四方に魔動列車が行き来していた地下鉄道抗が伸びている、つまり、そこを辿れれば正面突破せずとも神罰房へと侵入できる可能性があるという事でした。
そこからの私たちの仕事は、リーム様が調べていた鉄道抗があると思しき遺跡の資料の調査、調査で得られた可能性のある遺跡に直接赴き調査、でした。
時間的制約は不明なものの、安全を期しすべての地点を入念に調査して得られた情報は興味深いものが多くありました。
調査で得られた情報を頭の片隅に置きつつ、私たちは調査した遺跡から神罰房へと侵入しました。
私達を待ち受けていたのは、大司祭の1人、ヒアナ様。
調査中に、とある魔神の討伐をしたという話を聞いており、そして古文書に書かれていた知識をそのまま信じるのであれば、彼女は今、魔神に憑りつかれている。
その考えを肯定するように、彼女の身体からは黒い塊が見え隠れしている。
魔神ホローンダーヤ、真の名を『ニミア・キフィラ』人に憑りつき操る魔神、真の名を唱えることで対象からホローンダーヤを引きはがすことができる。
私達とヒアナ様を守る騎士たちの中に張り詰めた緊張感が走る中、私は答え合わせとしてその名を口にした。
案の定、ホローンダーヤは彼女から剥がれ、その本性を現した、惜しむらくは彼女に同行していた騎士が悪に染まっていたことだろうか。
魔神を含めた悪騎士は、その後に騒ぎを聞きつけた騎士たちとともに討伐、その後は意識を取り戻したヒアナ様たちを介抱しつつ、私たちの目的である神罰房へ向かいました。
重度の衰弱と多数の傷が見られましたが、結果的には無事私たちは目的のサヤリさんを保護することができました。
その後はリーム様とヒアナ様のお言葉もあり、私たちは無罪放免、直近の大きな問題は解決しました。
・・・少しの問題は残りましたが。
PL談
今回のお話は姉妹とサヤリさんを合わせるためのシナリオって感じでしたね、正直どうしたものかと思っていましたが、何とかなるようになって良かったですね、ただし、ウルリサさんとの関係をどうしたものか、というのは悩みではありますね。
9話「母と娘」
サヤリさんを救出した後、クナウセイさんから〈時の卵〉について知っている可能性のある金色のグリフォン、ゴールデングリフォン達の親玉にグリフォン達の子育てが終わる大体一ヶ月後に話をつないでくれると、私たちはそれまでキャラバンでの仕事に集中することになりました。
便りが無いのが良い便りとは言いますが、一ヶ月の間で神殿に起こったことはリームさんから手紙で顛末を聞きました、万事解決とはいかないようでしたが前進できているようで何よりでした。
それからわざわざ日記に書くようなことでもありませんが、私の『剣』はとある方に預けました、父が言うように私の信条に則って。
キャラバンでの仕事はいつもと変わらない物も多かったですがこの時期は『狩猟祭』があり、大量のバイソンを狩猟しました、その後はその肉でキャラバンでの皆さんとお肉でパーティーと少し変わった時期を過ごすことができました。
狩猟祭の後リームさんから届いた書簡の中に、クワヘリでの違法薬物についての調査をしてほしいという内容があり、クナウセイさんの約束までも期日があることから二つ返事でそれを受けました。
・・・依頼の結果自体は秘密裏に取引されていた違法薬物の材料の行き先の確認とそれに携わったカルテル構成員の捕縛という形でことで落ち着きました。
個人的に思うところはありましたが無事達成できたので良しとします。
PL談
傍から見るとかなり関係は進んだが、当人たちに一切の自覚がないあたりがじれったい感が凄いですね。
ウルリサさんはこの爆弾をどう処理するのか見ものですね(他人事
メインストーリーの方も佳境だけあってどんどん最後に向けての情報が多く出てきましたね、良いエンドに向けて頑張っていきたいところです。
10話「嵐とともに」
先日の闇カルテル逮捕から数日、諸々の所用を終えてついに〈金色のグリフォン〉との会話となりました。
〈金色のグリフォン〉が言うには私たちの目的の物を得るにはサヤリさんとファディヤさんの黄金呪刻師としての腕前の上昇と、紅金の入手、この二つになると。
呪刻師としての腕前の上昇は容易いものではなく、御二人にも負担をかけてしまうことは確かです。
御二人には恩義を返さなければいけないのと同時に・・・私に出来ることをするのみです。
私たちは呪刻師としての腕前の上昇のために師について伝手のあるメゼー・シュルカへと話を伺うことになりました。
・・・問題はそう決めた数時間後に起こりました、カビ・シュルカが盗賊団の襲撃を受けているという報告を受けて私たちは救援に急行することになりました。
現場は乱戦、手助けに入ろうといったところで私たちは奇襲を受けました。
この旅が始まった時から何かと縁があったヤミデミアとの戦闘になりました。
多少危ない場面はありましたが戦闘自体は問題なく終了しました、その後は残党の処理と救護に向けて行動を起こそうとしたときにさらに問題が起こりました。
サヤリさんが連れ去られたこと、それは私の油断といって差し支えないでしょう。
・・・彼と、私と覚悟は決めました。
PL談
正直ヴァン君の情緒がぐちゃぐちゃになるだろうなと思った10話。
他人に危険を背負わせてまで自分の目的を達成させるのか、親友であるニオが確かに自身と袂を分かったという事。
それがすべてその身に降りかかり、引くことができなくなった形です、元々この旅を完遂させることを目的としていたわけですが、元々の性格とキャラバンで過ごした関係が、どうすればよい形で収まるかという思考し、彼から感じた親友を切り捨てる覚悟をしたという形です。
簡単に言えば、自身と同じくらい彼の生存優先度は低くなったということです。
11話「古よりきたれり」
サヤリさんが彼に攫われて数日、私たちは彼の足取りを追うのと同時にファディヤさんの黄金呪刻師としての腕前を上げるために訪れたのは、"河辺の町"トリファ、ここにメゼー・シュルカの紹介で腕のいい黄金呪刻師であるノルハン・ダヤリ、彼に師事することになりました。
腕前の上達と、情報収集は一朝一夕にはいかず、私たちはトリファで一か月の間過ごすことになりました。
ファディヤさんの腕前は順調に上がり、私たちの情報収集は厳しい結果になりました。
唯一の情報と言えば、彼の言っていた無貌の神の神殿が"流水の都"ナザレアが現在停泊しているゴード大河の三角州にあるという事。
・・・当然考えられるのは罠、彼の言う事に乗る必要は無い、ただ、足跡を辿る必要があり、何かしらの情報が手に入るという確信があった、それに・・・彼は嘘は言わないという思いも。
ファディヤさんのことをシヴァニカさんにお任せし、数日かけて私たちは"流水の都"ナザレアに向かいました。
・・・結果として言えば私たちは〈時の卵〉の材料となる紅金と、私たちがこの旅をすることになった根幹について知ることができました。
・・・けじめをつけなければいけない人が増えたことも。
・・・あぁ、それとキャラバンでの知人であり、私たちの恩人であったウルリサさんと正式に婚約の約束をしました。
とはいえ、私の旅が終わるまでお待たせしてしまうことになりますし、それも無事とは限りません。
本当は、浅い関係でいた方が互いに良かったのでしょうが・・・これが恋というものなのでしょうね、両親も、マウアーも知っていて、私だけが知らなかったもの・・・。
PL談
はい・・・特大地雷完成です・・・。
生き残れたら文句なしですが、死んでしまったらとてもまずい。
今話はこのCPの核心を突くお話が多かったですねぇ・・・そんな予感はしていましたが裏もありそうというのが今回で明かされてどうしたものかなぁ・・・というのが。ひとまず彼とのRPを考えることからですね・・・。
次回を含めて後2話、頑張っていきましょう。
12話「紅雪の花のごとく」
私たちがナザレアから戻って二ヶ月ほど、ファディヤさんの腕前が至ったと、ノルハンさんから伝えられ、私たちはトリファを去り、キャラバンへと戻りました。
約三か月、この旅を始めてからは一番に長居した街であり、思うところも無くはありませんですが、私達には目的がある、歩みは止めてはいられない。
キャラバンに戻って数日、金色のグリフォンと合流した後にファディヤさんの記憶の継承が始まりました、時間にしては一瞬、記憶の継承は終わりました。
ファディヤさんは倒れましたが、グリフォン曰く、膨大な記憶を流し込まれたことによる、一種の知恵熱のようなものだと。
ファディヤさんが起きるまでの数日、看病と仕事と少しだけ忙しくしていました。
数日後、ファディヤさんが目覚めた時に告げられたのは、〈金の卵〉の製作に必要な〈焔蠍の鍛鎚〉に魔力がこもっていないこと、その解決には"膨大な魔力を含む極高温の炎"それは現代で該当するのは黄金竜の息吹、つまり先日の彼の言う通り、私たちはまた出会う必要があるのだろうと。
話が進み、私たちは黄金竜の元へと向かうことになりました。
自然の雄大さと、ここにいる存在の強大さを感じるその霊峰は、こんな事態でなければ観光でもしたいくらいでしたが、生憎そんな暇はありません。
暫くの探索の後に私たちはこの山にあるはずのない小屋を見つけた、そこには連れ去られたはずのサヤリさんと、見知らぬ少女、そして彼がいた。
本来ならば彼のことを敵視するべきであるはずですが、純粋に疑問だったこと、分からなかった事それを聞いてみようと思いました。
お互いの間には深い溝があり、何かのはずみに殺し合ってもおかしくはない、ですがそうはならないという確信があった。とはいえ、実際に行動に起こすことは黄金竜によって禁じられていましたが。
その後は黄金竜の依頼の対価として〈焔蠍の鍛鎚〉に魔力を込めてもらい、それを使ってファディヤさんに〈金の卵〉を作成してもらいました。
それを見届けた彼は何も言わずに去っていきました・・・とはいえすぐに合うことになる予感はありました。
当初の旅の目的であった〈金の卵〉を入手した私たちは、マカブへと向かうためキャラバンを抜ける決断をしました、あくまで解決するかどうかはワリムからの言伝であり、確証はありませんでした、それに村の生活基盤を戻すためにどれほどの時間がかかるかは不明だったので。
そのことを話すと、キャラバンを離れる私たちのために宴を開いてくれることになりました。
宴自体はしんみりしたものではなく、盛大に明るく、この一年で私たちが築いてきたものを確認することができました。
宴がつつがなく終わり、深夜、あの日と同じ雰囲気を感じて私は起きました。
あの日から1年、長いようで短い旅を思い出してマカブの方向を見る私たちに彼は声を掛けました。
・・・ここで決着をつけるのだと、それ以上の問答は終わってからだと。
結果を言えば、私たちが勝ちました、その後は互いの思惑も、想いも、話せるだけ話しました。
彼から告げられたのは、私が前から感じていた違和感、その解と言えるものでした。戦闘音を聞きつけた皆さんに彼を預け、私たちはマカブへと向かいました、すべての決着をつけるために。
PL談
最後のラストスパートって感じですね、PLもPCも後は走り切るのみですね、次回エンディングどうなるか楽しみではありますねぇ、できればよい形で終われることを祈るばかりです。
最終話「エンディング」
キャラバンの皆さんと別れを告げた後、私たちはマカブへと向かいました。
キャラバンからのご厚意で近くまでゴールデングリフォンで移動できたことは、僥倖でした。
一年ぶりに戻った故郷は、旅立ちの日と何も変わらないようで・・・不気味でした。
私たちはワリムの待つ村はずれの神殿へと歩みを進めます。
・・・ここも一年前と変わらないようで、昨日のように思い出せます。
私達を待っていたワリム、その姿は一年前より痩せこけており、その命が長くないことを表していました。
私達を向かい入れ、村への呪いを解こうと、こちらに手を差し伸べるワリム。
その姿は私たちが村で知っているもので、この旅を始める前であれば手を取っていたでしょう。
だからこそ、その手を取る前に聞くべきことがある。
この村にかけられた呪い、ニオさんの儀式、私たちが〈時の卵〉を求めることになった始まり。
すべてはワリムから始まったのではないかと。
ワリムの答えは然り。
体内の熱が急速に冷えていくのを感じる。
ワリムを見るこの目が冷たいものになっていくのを自覚する。
村での恩義、今まで積み重ねた物はまやかしだったのだと、一度そう思えばワリムのことを排除するべき『敵』として認識できる。
一年前にニオさんへと向けたものとは比較できないほどの私の中の冷たさを感じた。
一切の油断と容赦はなく、ワリムを排除した。そのことに後悔ない、ワリムを生かすことにメリットが一切ないためである。
その後は知っての通り、村とマウアーの呪いを解き、マカブを元通りにしました。
イカロスさんもルナソルさんもキャラバンに戻る私達とは離れてしましますが、一生の離別、という訳ではないのでそこまで悲しくはありません、それより先にやるべきことがありますから。
PL談
無事、大団円という形ですね、正直RP多い回でしたそしてそのほとんどが私という形。
然し・・・16歳妻帯者・・・ヴァン君がうまくやってくれることでしょう(他人事)
さて、約半年、長く同卓していただいたGMおよびPLの皆様には感謝を、何かの機会がございましたらよろしくお願いいたします。
幕間
9話幕間【騎士の契り】
ヴァンの父親から幼少の頃ヴァンが手渡された剣の意匠が施された銀の装飾品、ヴァンは父親から
「いずれ私のように仕えるべきだと感じた主君、あるいは守りたいものができた時に渡せばいい、それまでは騎士としてその剣に恥じないために誓いを立てろ」
そう言われ渡されたものであり、ヴァンが何を芯に行動するかの指針となっているかを忘れないための標となっている。
元を辿れば、騎士が自身が剣を捧げた仕える主君とは別に伴侶へ送る家紋の入った短剣がルーツである。
それは、その人物が騎士の伴侶であると示すと同時に、もし敵に捕らわれた時、自身と騎士の潔白そして、自身の操を立て自害する為に送られたものでもある。
その短剣を送られた相手は正に騎士と一蓮托生の身となり、騎士も相手を守るためには自身の犠牲を厭わない様から騎士と伴侶の一生の契約【騎士の契り】として知られていた。
然し、時は流れてその風習は形骸化していき、騎士が配偶者に婚約の証として、剣の意匠が施された銀の装飾品を渡すという形になり、今ではそれも忘れ去られ、これを知るのは長く続いた騎士の家の出のものか、あるいは古い慣習について知っている者に限られる。
「・・・」
彼女にあれを渡したのに、話した以上の理由はない、彼女を縛り付ける鎖になるつもりはなく、それに彼女があの装飾品の意味を知っている可能性も低い、ならあれは『少し仲のいい友人から渡された、装飾品』それ以上の意味は持たない、私の誓い・・・契りは私の心の中で留めるだけ、それだけです。
「・・・!・・・」
服の上から『剣』に触ろうとしてそれがもうないことを改めて確認する。そこに寂しさなどは無い、ただ、家族とは別に守るものができたのだという、思いがあるだけだった。
PL談
親友、そして家族、それ以上の関係を知らないヴァンにとってこの【騎士の契り】を他人に、それも異性に送るというのは彼自身が思っている以上に大きいです。
1年に満たないとはいえ、長くをともにして、命の恩人である彼女に向ける感情は家族に対する物・・・愛と変わりません、しかし彼はそれを認識していないため、指摘されるまではそれが世間一般的に言われている恋愛感情、相手に異性としての好意を抱いているものだとは気が付けません。
けれど彼に向けて一度でもはっきりと好意が向けられれば理解するでしょう、それが彼にとって特別なものであるということに。
10話幕間【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】
【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】、コルガナ地方ビスクーネ河の北岸にある悪徳の都として名高い都市を源流とした流派。
現在の流派はロッセリーニの調整器を媒介としてロッセリーニの魔法印を目印にして効率的に味方への支援を飛ばすものへと変化している。
「・・・【古モルガナンシン王国式戦域魔導術】ですか」
話には聞いていた、父からもその流派を修めた人物の話を聞いたこともある、かつては必要に迫られていなかったため必要はなかったが今はそうは言えない。
「・・・」
習得が容易だとは思えないし、それに割ける時間はお世辞にもあるとは言えない、けれど最善はつくしておきたい、少しずつでも、いつか華開けば十分。
「お願いします、必ず習得して見せます」
師となる人物に頭を下げる、師にも個人の時間は必要、大半は自習となるだろうけれどそれは仕方がないこと、諦めることはない。
最終話幕間「拝啓、少年でいられなかった君へ」
事の始まりは幼少の頃の毒殺未遂、君は運命の始まりはあそこからだった。
本当であれば君の家族はあそこで死んでしまうはずだった、けれどなぜだろうね、君は君の家族を救って見せた、ほんの少しの奇跡かそれとも神の気まぐれか、あるいは君の執念か。
まぁ、そんなことはどうでもいい、君は運命に打ち勝ったそれだけが確かだ。
その代償は両親から受け継ぐはずだった才能の放棄、代価としては十分だったかな?
君の両親がマカブに移住したのは君たちを守るのも確かにある、しかし第一の理由は君が剣を振れなくなったからだ。
騎士の生まれとして剣を振れないというのは重大な欠陥だ、それを他の貴族に良いようにされてしまったという訳だ。
まぁ、そんなことは君が満足しているようだしこれ以上は蛇足でしかない。
時間は大きく飛んで君の成人したときまで、マカブの人災、これも君は退けた、流石と言えよう。
その剣を振れない身を呪ったかい?歯がゆかったかい?君なら何もなかったかのような顔をしているのだろう。
君はやり遂げた、一番いい形で、すべてを暴き、すべてを助け、君のできる最大限を為したという訳だ。
私としてはもう少し絶望してくれた方が面白かったが、まぁいい。
本当に君は素晴らしい、もう少し無理をすれば、どこかで判断を間違えれば、君は死んでいたかもしれない、すべてを救えなかったかもしれない。だからそれはおまけで取って置くと良い、元々は君のものだからね。
おめでとう英雄、あるいは救世主、今回は君の勝ちだ。
これからの人生、君がどう生きて死ぬのかを楽しみにしておこう、できるだけ面白おかしく過ごしてくれ、僕がうれしいからね。
セッション履歴
No. | 日付 | タイトル | 経験点 | ガメル | 名誉点 | 成長 | GM | 参加者 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャラクター作成 | 3,0001,200 |
0
|
|
|
| | ||
1 | 2023/5/30 | CPグリフォンロード OP | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
2 | 2023/6/6 | CPグリフォンロード 1話「陰謀の幕開け」 | 1,1102,200 |
0
| 知力 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
3 | 2023/6/13 | CPグリフォンロード 2-1話「パルサゴの市にて」 | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
4 | 2023/6/20 | CPグリフォンロード 2-2話「パルサゴの市にて」 | 1,6204,543 |
19
| 知力 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-1 | ||||||||
5 | 2023/7/4 | CPグリフォンロード 3-1話「黄金のキャラバンへ」 | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
6 | 2023/7/11 | CPグリフォンロード 3-2話「黄金のキャラバンへ」 | 1,3704,383 |
13
| 生命 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-1 | ||||||||
7 | 2023/7/18 | CPグリフォンロード 4-1話「キャラバンの仕事」 | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
8 | 2023/7/25 | CPグリフォンロード 4-2話「キャラバンの仕事」 | 1,3304,573 |
17
| 精神 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-1 マテカ緑A-2 | ||||||||
9 | 2023/8/2 | CPグリフォンロード 5-1話「過去からの呼び声」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
10 | 2023/8/8 | CPグリフォンロード 5-2話「過去からの呼び声」 | 1,5605,160 |
36
| 生命 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-2 | ||||||||
11 | 2023/8/15 | CPグリフォンロード 6-1話「腐った太陽」 | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
12 | 2023/8/22 | CPグリフォンロード 6-2話「腐った太陽」 | 1,5709,796 |
22
| 知力 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-2、魔香草-1、3点魔晶石+2 | ||||||||
13 | 2023/8/29 | CPグリフォンロード 7-1話「密猟者たちの狂想曲」 | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
14 | 2023/9/5 | CPグリフォンロード 7-2話「密猟者たちの狂想曲」 | 1,7805,400 |
18
| 生命 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-2 | ||||||||
15 | 2023/9/12 | CPグリフォンロード 8-1話「大聖堂の闇の底にて」 | 00 |
0
|
| 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
16 | 2023/9/19 | CPグリフォンロード 8-2話「大聖堂の闇の底にて」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
17 | 2023/10/3 | CPグリフォンロード 8-3話「大聖堂の闇の底にて」 | 3,4709,226 |
22
| 知力 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-3 緑A-1 | ||||||||
18 | 2023/10/10 | CPグリフォンロード 9-1話「母と娘」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
19 | 2023/10/17 | CPグリフォンロード 9-2話「母と娘」 | 1,86014,150 |
33
| 知力 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
緑A-1 | ||||||||
20 | 2023/10/24 | CPグリフォンロード 10-1話「嵐とともに」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
21 | 2023/11/7 | CPグリフォンロード 10-2話「嵐とともに」 | 2,01011,283 |
21
| 精神 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
ロッセリーニの魔法印-4 知性の指輪-2 | ||||||||
22 | 2023/11/14 | CPグリフォンロード 11-1話「古よりきたれり」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
23 | 2023/11/28 | CPグリフォンロード 11-2話「古よりきたれり」 | 2,2107,300 |
29
| 筋力 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
知性の指輪-1、緑A-4 | ||||||||
24 | 2023/12/5 | CPグリフォンロード 12-1話「紅雪の花のごとく」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
25 | 2023/12/12 | CPグリフォンロード 12-2話「紅雪の花のごとく」 | 1,7805,020 |
30
| 精神 | 榊寿奈
| 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア)
| |
マテカ緑-5 | ||||||||
26 | 2023/12/19 | CPグリフォンロード 最終話前編「エンディング」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
27 | 2023/12/26 | CPグリフォンロード 最終話後編「エンディング」 | 榊寿奈 | 夜侘(ルナソル)めん(イカロス・カクタケーア) | ||||
取得総計 | 24,970 | 84,234 | 260 | 12 |
収支履歴
初期作成
冒険者セット ::-100
保存食1週間 ::-50
アウェイクポーション ::-100
聖印 ::-100
軍師徽章 ::-100
メイジスタッフ ::-110
ソフトレザー ::-150
白紙の本 ::-30
羽ペン ::-2
インク ::-3
二回目
無し
三回目
無し
四回目
知性の指輪*2 ::-500*2
魔香草*5 ::-100*5
二割引き ::500/5
プレートアーマー ::-1200
二割引き ::1200/5
タワーシールド ::-600
二割引き ::600/5
ヴィゴラスハーブ*3 ::-100*3
二割引き ::300/5
四回目
無し
五回目
5点MCC ::-2500
アルケミーキット ::-200
マテカ緑A*3 ::-200*3
知性の指輪 ::-500
六回目
なし
七回目
バスタードソード ::-560
発動体加工 ::-100
知性の指輪 ::-500
八回目
無し
九回目
知性の指輪 ::-500
マテカ緑A*2 ::-200*2
カデア初回雇用 ::-400
狩人の麻痺毒 ::-668
川藻のマント ::-100
宿代 ::-50
渡し舟代 ::-50
十回目
知性の指輪*4 ::-500*4
カデア維持費 ::-80
十一回目
無し
十二回目
無し
十三回目
知性の指輪*2 ::-500*2
魔香草 ::-100
叡智のとんがり帽子 ::-12000
プラトーン雇用費 ::-1248
チャレンジ ::-100
十四回目
無し
十五回目
知性の指輪*2 ::-500*2
雇用費 ::-313
十六回目
無し
十七回目
無し
十八回目
知性の指輪*3 ::-500*3
マテカ緑A ::-200
剣の意匠が施された銀の装飾品 ::-200
雇用費 ::-214
ラル=ヴェイネの観察鏡 ::-20000
十九回目
なし
二十回目
マテカ緑A ::-200
ロッセリーニの魔導筆 ::-2000
ロッセリーニの調整器 ::-1000
ロッセリーニの印形絵具*10 ::-100*10
雇用費 ::-214
二十一回目
なし
二十二回目
知性の指輪*3 ::-500*3
マテカ緑A*12 ::-200*12
アウェイクポーション*2 ::-100*2
ヒーリングポーション*3 ::-100*3
雇用費 ::-314
情報料 ::-183
宿代 ::-50
二十三回目
なし
二十四回目
知性の指輪*2 ::-500*2
マテカ緑A*4 ::-200*4
ひらめき眼鏡 ::-4000
ラル=ヴェイネの金鎖 ::-7500
雇用費 ::-613
二十五回目
なし
二十六回目
宿り木の棒杖 ::-100
二十七回目
アンバーの指輪 ::-500