容姿・経歴・その他メモ

銀髪に山羊のように大きな一対の角と、金に縁どられた虹彩を持つナイトメアの青年。
母親は出産に際して命を落とし、父親も物心つく前に居なくなった（と聞かされている）ため天涯孤独。
幼い頃からエルフの集落で物乞いのような生き方をしていたが、その一方で身体的にも魔法的にも非常に恵まれており、ある程度成長してからは妖精の力を借りながら狩りなどをして生活していた。
その出生から「忌み子」、「蛮族の仲間」などと蔑まれていたために、非常に捻じ曲がった倫理観をしている。即ち『この世界から蛮族が一片も存在しなくなれば、僕は「蛮族の仲間」などとは呼ばれなくなるのではないか』と。
そのネガティブに明るすぎる性格から、非常に蛮族に対して固執している。蛮族を殺すことだけが彼の生き甲斐であり、そのためならばどんな犠牲も厭わない。過去には蛮族を殲滅せんと周囲の制止も聞かずに大規模な群へと飛び込んだこともあり、一度死亡している。血塗れになり、肉が裂け骨が折れようとも決して戦いを止めないその姿から、“鏖殺者”の二つ名を頂戴している。
蛮族が関わると暴走しがちだが、それを除けばかなりの常識人。基本的に明るく物腰柔らかなので、会話して驚く人も多い。しかし、隠し切れない穢れの象徴を見て、わざわざ話しかけようとする人が少ないのも事実である。
遠巻きにされても気にせず、絡まれても怒らないが、唯一『蛮族』に関わる罵倒をされると激怒する。かつてある冒険者ギルドでフードマントを被った彼を「フッドがいるぜ？」と馬鹿にした冒険者は、異貌化した魔人のごときテュエリに再起不能にされた。だが怒りはそれでも収まらず、ギルドの設備を完膚なきまでに破壊したなどという眉唾物な噂もある。二つ名の起源はここだとする者もいる。
トラブルを呼びがちであり、蛮族討伐以外の依頼をあまり積極的に引き受けないことから、旅をしつつ各国を巡っている。そのため各地の蛮族（の殺し方）に詳しい。
味音痴であり、食事にはあまり頓着しないタイプ。味気ない保存食ばかりでも文句は言わない。地味な好物は蜂蜜酒で、保存食とともに少量を持ち歩いている。
幼少期の経験と旅慣れから野宿は得意。しかし、実は結構な寒がりであり、暖かい宿屋が一番好き。
友達と呼べる人間がおらず、蛮族を殺しきったら友達を作って遊び尽くすのが夢。
目的のためには自らの状況を省みないので、共感性の高さも相まって、物乞いに大金を渡してしまうタイプ。その結果自分が貧しくなっても、心が豊かになれば満足してしまう。
穏やかだが、悪意には人一倍敏感であるため、侮ると手痛いしっぺ返しを食らう。蛮族相手にも一切の油断をせず、必ず万全の準備を整える。まさしく獅子は兎を狩るのにも全力といった様子。

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